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「茅採取」が文化庁の選定保存技術に選定

「茅採取」が文化庁の選定保存技術に選定

「茅採取」「檜皮採取」「屋根板製作」が国の選定保存技術に選定
茅葺き文化協会が保存団体に認定

画像の説明

文化庁は、文化財の保存のために欠くことのできない伝統的な技術、技能であり、保存の措置を講ずる必要のある「選定保存技術」として、檜皮採取、屋根板製作とともに、「茅採取」を認定した。

また「茅採取」が選定保存技術に選定されるにあたり、これまで、地域色を尊重し、ふるさと文化財の森での茅刈り、加工の研修、記録作成などの事業に継続的に取り組んできた実績が評価され、「日本茅葺文化協会(安藤邦廣代表理事)」http://www.kayabun.or.jp/index.htmlが選定保存技術の保存団体に認定された。

茅場制度の消滅に伴い、担い手不足の問題がある現状において、地域の地勢や植物に関する知識、慣習の蓄積によって支えられてきた、茅の育成、茅場の管理も含め、茅採取の技術は、保存の措置を講ずる必要があるとして選定されたもの。

これは平成30年7月20日に開催された文化審議会(佐藤信会長)文化財分科会の審議・議決を経て、重要無形文化財の指定及び保持者の認定等について文部科学大臣に答申したもの。この結果、官報告示の後に、重要無形文化財の各個認定の指定件数は77件、保持者数は113名となる。

以下の保存技術・団体の概要は文化庁発表資料より。

選定保存技術の概要
茅(かや)採取(さいしゅ)は、屋根葺の一種で農山村の民家に多く見られる茅葺に用いるための、ススキやヨシ等を育成し、採取する技術である。茅の採取は、本来は地域住民によって行われた農作業の一つであったが、建築資材としての需要減少、農業形態の変化により必要性が薄れた作業である。茅刈(かやかり)、乾燥させるための茅立(かやたて)、選別して屋根葺材料に拵(こしらえ)る茅選(かやすぐり)、これら一連の作業を手際よく行う技術がなければ、屋根葺に用いる良質で大量の茅を得ることは不可能である。茅の育成、茅場(かやば)の管理も、地域の地勢や植物に関する知識や慣習の蓄積によって支えられてきたものである。質の確保のために火入れを行う場合にも、地勢や工程に関する知識や経験がなければ危険な作業である。文化財建造物の修理において、茅が遠方から運ばれている実態があり、茅場制度の消滅に伴う担い手不足の問題があることから、保存の措置を講ずる必要がある。

保存団体の概要
同会は、平成11年に茅葺き民家居住者、技能者、研究者、支援自治体が集まって結成され、同22年に発展的に組織替えして一般社団法人として発足した。会員には重要伝統的建造物群保存地区の茅葺を担う地元団体を含む等、地域色を尊重し、文化庁が設定している「ふるさと文化財の森」において、茅刈り、加工の研修、茅場の再生と活用等の対話、茅採取の技術や文化についての記録作成といった事業を継続的に行ってきており、同技術の保存・伝承に尽力している。以上のように同会は、茅採取技術の保存上適当と認められる事業を行う団体である。

2018/08/15(水) 08:59:08|屋根|

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