ひび割れマニアのためのクイズ その1 解答
ひび割れマニアのためのクイズ その1 解答
こたえはヴァッサーの2000年カウントダウン時計
百水(フンデルト=百 ヴァッサー=水)は この時計に何を込めた?
東京で唯一見られる フンデルトヴァッサー作品。
《水と緑は地球環境の象徴。柱と柱の空間は大小の生き物と人間の世代になぞらえている。この時計は現世の暗喩である。》そうだ。このひび割れをヴァッサーは予測していたか?想定していたならこれは何を表わす?
ウィーンで最も有名な屋上緑化事例は7月13日のOH日記のヴァッサーハウスだろう。屋上どころか、廊下や踊り場、部屋の中から巨大な幹が伸びて、今では建物を覆っている。でも環境ブームに乗って「屋上緑化」をPRするメーカーがイメージキャラクターとして、日本人好みのウィーン風色彩にひかれて、ヴァッサーを選んだとしたら大変だ。彼の考える建物と植物の共生状態はこうだ。屋上緑化なんて生やさしいものではない。
さらに、この下の画には一番驚いた。 屋上に木を植えるのではない。レストランの屋上を八ヶ岳の森にした俳優はいたが、そんなレベルを超越している。ヴァッサーの家は森にぶら下がるのだ。
森にぶら下がる家
森の下にぶら下がっている家。1972年。シルクスクリーン19色、箔押し3色。50×67。
出題時(9月5日のOH日記)に言った様に「tooヘビー」でしょう?
- この項は続きます…
- カウントダウン時計は漏刻と深いつながりがあるに違いない。
- ヴァッサーは「雨」に執着。
- 「屋上緑化」という軽いノリでは見逃してしまうものを、ヴァッサーは教えてくれる。
- 美術・建築のヴァッサーと音楽のフリードリッヒ・グルダは双子ではないか?
- 愛する百水作品集:その1は「屋根の上の川」。
…などです。
- カウントダウン時計の秘密
- 秘密1. 7段の水槽に植えられているのは、パピルスで、これはヴァッサーの指示。したがって作品の一部である。初夏に花が咲く。だだし今は増えすぎて、管理に困り、ポット植えにした。
- 秘密2. このモニュメントは当初TBSの緑山スタジオにあったが、ミレニアムのカウントダウン終了後、現在の赤坂本社前に移された。
- 秘密3. 池の水はポンプで循環している。午後4時から5時の間はストップする。
- 秘密4. 最後の7段目から注ぐ池には金魚がたくさん泳いでいる。これはヴァッサーの指示ではない。近所のおばさんが夜店ですくったものを放したのである。鯉も数匹いるが、これを放したのは誰か解っているが言えない。
- 秘密5. モニュメントの場所は赤坂TBS入口のすぐそばだが、受付のきれいなお姉さんに「フンデルト・ヴァッサーのカウントダウン時計はどこですか?」と尋ねても知らない。が、すぐに総務に聞いてくれて、数分後には親切に教えてくれる。
2010/09/15(水) 00:09:20|緑化とルーフプラン|