ヒートアイランド対策大綱改定へのパブコメから
ヒートアイランド対策大綱改定へのパブコメから
高日射反射率防水材などにも回答
新宿の夕焼け(写真は記事とは関係がありません)
国土交通省は8月23日、さる平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)まで実施した、パブリックコメント等を踏まえた、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ」を発表した。
政府は、ヒートアイランド対策関係府省連絡会議において平成16年にヒートアイランド対策大綱を策定し、関係府省が連携し、ヒートアイランド対策を推進してきた。先般、ヒートアイランド対策推進会議において、「ヒートアイランド対策大綱改定に係る中間とりまとめ案」として同大綱の改定案を作成し、本案の最終的な取りまとめの参考とするため、パブリックコメントを平成24年6月1日(金)から平成24年6月30日(土)まで受け付けた。
その結果、「ヒートアイランド対策大綱中間とりまとめ案」に対するパブリックコメントによる意見提出は総計20件。
このうち防水関係では、「ヒートアイランド対策技術として、高日射反射率建材(高日射反射率塗料、高日射反射防水材など)に関する取組みを追加すべき。」など6件のコメントが寄せられた。
このパブリックコメントに対する回答は
御指摘の高反射塗料・防水材については、10ページの28~29行目において、「ヒートアイランド対策として効果が期待される先進的環境技術について、その効果等を第三者が客観的に実証することにより、当該環境技術の普及を促進する。」と記載しており、この当該技術の一つとして高反射塗料・防水材も含まれます。
参考:ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減等技術)
http://www.env.go.jp/policy/etv/s05_c1.html
というものであった。上記回答中の「10ページの28~29行目に云々」というのは、大綱の以下の部分を指している。
ヒートアイランド対策として効果が期待される先進的環境技術について、その効果等を第三者が客観的に実証・検証し、利用者による環境技術導入の適正な選択を可能にすることにより、当該環境技術の普及を促進する。
地方公共団体における一層の対策を支援するために、これまでのヒートアイランド対策の取組状況を把握し、その阻害要因について整理を行う。また、導入した施策の効果を簡易に把握して効果的な対策を計画する手法の実用化や普及に努める。
また参考として回答のあった
ヒートアイランド対策技術分野(建築物外皮による空調負荷低減等技術)
http://www.env.go.jp/policy/etv/s05_c1.html
とは、高反射率防水シート(屋上用防水シートに日射反射率を高くした技術)など関連材料の、実証試験結果報告書からの抜粋を示したもので、ホームページ上で防水メーカー数社の製品の試験結果が公表されている。
2012/08/29(水)10:31:07|緑化とルーフプラン|