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哲人フンデルト・ヴァッサーの屋上緑化

哲人フンデルト・ヴァッサーの屋上緑化

世界に2つ。ヴァッサーデザインのごみ焼却施設

大阪市環境局舞洲工場外観
大阪市環境局舞洲工場外観。2001年完成。

舞洲工場には、焼却施設と粗大ごみの破砕設備が併設され、最新の公害防止施設の採用や余熱利用を行っている。

約30年前、初めて大阪に出張に行き、「たこ焼き3個と串カツ2本」がセットになったメニューを見た時の感動を今でも覚えています。大の苦手だった大阪に対する認識が変わったきっかけでした。今ではフンデルト・ヴァッサーの日本に2つしかない建築物を2つとも大阪市が発注したという事実、そして文楽を伝えてくれた、ということによって心から大阪を「えらい、すごい」と思っています。

舞洲(まいしま)工場の模型。

舞洲(まいしま)工場の模型。全ての屋上が緑化されている。(この屋根の防水工事を行った会社を見つけました)

  • 焼却能力 : 900トン/日 (450トン/炉×2炉) 
  • 煙突 : 120m高 
  • 工事期間 : 1997年(平成9年)年3月着工、2001年(平成13年)年4月末竣工 
  • 総工費 : 約609億円 
  • 節水 : 屋上に降る雨水を集めて利用。排水処理水の再利用。(1日約400トンの節水)

一度整理しておきましょう。

フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー(Friedensreich Hundertwasser、1928-2000)オ―ストリア・ウイーン生まれ。2月19日71歳で没。

若い頃より、世界各地を放浪し世界巡回展を5大陸、36都市で開催し好評を博した。

環境保護を訴え、世界各地で講演し、市営集合住宅、ごみ焼却工場等の建築物をウイ―ンで設計し、世界的な評判を得た。カラフルなデザインと、自然との調和を主張するため、屋根・テラス・窓への積極的な植栽に特徴がある。

アメリカ、ヨーロッパほか世界各地の環境保護建築プロジェクトを積極的に主宰し、晩年はニュージーランドに定住していた。1981年にオ―ストリア国家大賞を受賞。

ゴミ収集車の入場ゲート
ゴミ収集車の入場ゲートの屋根緑化と真ん中にそびえる煙突も緑化。

主な作品:

  1. クンストハウス,ウイ―ン (1989~1991)
    1989年に建築された工場をミュージアムに改築。開館3年で60万人の
    入場者を記録した。
  2. シュピッテラウ・ヒ―ティングプラント(シュピッテラウ焼却工場) (1988~1992)
    既存のごみ焼去工場を改装。『テクノロジー、エコロジー、アートが調和したこのプロジェクトは、「ごみのない社会」の実現に向けたフンデルト・ヴァッサーからの警告をこめた記念碑』と、いわれている。
  3. 聖バルバラ教会 (1984~1988)
    1948年に建築されたカトリック教会を改築したもの。異なる宗教や信仰が同等に 認められる、寛容な教会の理想的な姿を表す。
  4. フンデルト・ヴァッサーハウス (1977~1986)
    ウイ―ン3区にある市営集合住宅。
  5. 舞洲スラッジセンター (1999~2004)

2012/04/22(日) 07:57:13|緑化とルーフプラン|

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