建物外壁のガラス窓でも太陽光発電
建物外壁のガラス窓でも太陽光発電
経済効果、環境対策として太陽光発電が話題になることが多い。タイセイ総合研究所杉本賢司氏が、建材試験センターの機関誌「建材試験情報」9月号に、「太陽光発電の技術展望」を寄稿し、同技術に関するさまざまな視点を示し、防水上の問題点も指摘している。
鶴川散歩:tomato
日本では屋根面へのソーラーパネルの設置は進んでいるが、壁面への適用はほとんどない。それは緯度の問題。
北欧例えば英国では緯度が55度。窓や壁面にそのまま発電セルを設置するが、30度の東京では適正角度の65%程度しか発電しないからだ。
そこで窓の開閉に連動して、セルの角度を変えるサッシの開発が始まっている。さらに。外壁ガラス窓に取り付ける発電セルの研究成果が10月20日、21日東京大学山上会館で開催する日本建築仕上げ学会で発表されるとの事。
東京都によると首都圏に大地震発生が発生と7日間停電する。屋根の上の太陽光発電や小型風力発電で(壊れていなければ)、ある程度のライフラインは確保できる。(危機管理の一環としてのマーケットは別財布。これは営業マンには魅力的なフレーズだ。)
杉本氏は太陽光発電の課題と解決方法として11の課題と対策をリストアップしている。そのうち防水に関しては次の様に紹介している。
- 太陽光発電と漏水
マンション屋上スラブ上に太陽光発電セルを設置する際、防水層を破る事から漏水事故が多発している。電気メーカーが保証するのは発電効率のみ。漏水は工事店の責任と成る。風を受けて振動するセルの力がアンカーに伝わり、ボルトの緩み、スラブのひび割れにつながるケースが多い。
ここからの漏水が天井や内装のクロスを損傷すると補償金額も大きくなる。朝日新聞でも太陽光発電と漏水の問題を大きく取り上げている。一戸建て住宅やマンション管理組合で裁判につながるケースが増大している。
2010/09/22(水) 09:22:55|ニュース|