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石油・アスファルト業界の「お宝歴史画」が行方不明!

石油・アスファルト業界の「お宝歴史画」が行方不明!

小堀鞆音の「燃土燃水献上図」が行方不明に!

小堀鞆音色紙

石油・アスファルト業界にとって、極めて重要な画。日本書紀に記載される「アスファルトと原油を天智天皇に献上した」と言う記載をテーマに日本画の大家小堀鞆音が画いた「燃土燃水献上図」。日本石油が創立30周年(大正6年)記念に依頼したとされている。

毎年7月7日、天智天皇を祀る滋賀県大近江神宮で「燃水祭」が行われる。防水の歴史を語る時、必ず引き合いに出される「天智天皇に燃える土と燃える水を献上した」という故事に則り行われる祭典である。燃える土とは天然アスファルト。燃える水とは石油だ。

作年も「燃水祭」は盛大に執り行われ、石油業界から多くの人たちが参列、新潟県黒川から運んだ燃える水を奉献し、日本書紀の該当部分を奉唱した。参加者名簿には旧日本石油、現在のJX日鉱日石エネルギー関西支店副支店長の名前も見える。石油業界にとって天智天皇は「石油の祖神」であり、「燃水祭」は業界人として「石油の祖神」に感謝の祈りを捧げ、業界の繁栄を祈願する重要な行事となっている。
この燃水祭の装束や祭の進行は上の画「小堀鞆音・燃土燃水献上図」に基づいている。同献上図はきわめて重要な画である。

※※※

昨年の12月半ばに問い合わせしていた件に関して、JX日鉱日石エネルギーの総務から丁寧なご連絡をいただいた。2011年1月7日17時45分のことである。

質問の内容は次の2点

  1. 献上図は、ある文献によると、日石創立30周年(大正6年)のために画かれた、とある。しかし東京芸術大学が持つ同献上図の下画の裏面には「大正3年博覧会出品画」と書かれている。博覧会とは東京大正博覧会のことである。しかし博覧会出品目録には記されていない。どちらが正しいのだろうか?
  2. 原画は、「日石本社にある」はずだ、という意見を良く耳にするが、実際はどこにあるのだろうか?

回答は以下の通り。

  1. 小堀鞆音及び燃土燃水献上図はしらない。過去の経緯について解るものが誰もいない。したがって解らない。
  2. 調べたが所在不明。半年前の合併で資料が混乱している。

日本最大の石油会社ですらこの状況だから、防水メーカーや工事店が自らの生い立ちを記す資料を、紛失しても…。
残念というより不思議だ。


参考までにJX日鉱日石エネルギーのホームページにはこう書かれている。
【沿革】
2010年7月1日、JXグループ傘下の新日本石油とジャパンエナジーは石油精製販売事業を統合・再編を行い、JX日鉱日石エネルギーとして新たな歩みを始めました。両社の沿革は下記よりご覧ください。
新日本石油の沿革:1888年から続く新日本石油の歴史がご覧いただけます。
ジャパンエナジーの沿革:1905年から続くジャパンエナジーの歴史がご覧いただけます。

2011/01/17(月) 08:46:27|ニュース|

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