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美しく老いる外装材 ~エイジング建築の条件~

美しく老いる外装材~エイジング建築の条件~

「エイジング」は長寿命建築のキーワード

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橘髙義典首都大学教授が「建築外装材料の美観維持」で講演

 「エイジング」とは①物理・化学的作用を受けて、長時間のうちに本来の性能が低下する老化現象、ではあるものの、②年月の経過に伴い景観的な質が向上する働き、をいう。

 首都圏大学東京大学院都市環境科学研究科建築学域 橘髙義典教授は、3月18日に行われたタイルフィックス工業会の設立総会の記念講演で「エイジング、汚れ、壁面緑化,色彩」の面から建築外装材料の美観維持」について講演。この中で「エイジング建築の条件」として、1.素材が好ましく変化 2.耐久性・汚れにくい 3.デザインが良い 4.形状・ディテールが良い 5.視覚情報が多い 6.社会性 をあげて解説した。(レジュメ13頁配布)

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主なテーマは次の通り

  • エイジングの観点での外壁素材の好ましさ(アンケート結果)
  • シュミレーション画像を用いたエイジング評価例
  • 建築物のエイジングのパターン
  • エイジング建築例
  • 汚れ発生機構図
  • 建築物外壁面劣化危険度判定手法
  • 劣化危険度マップによる要素壁面の劣化危険度評価
  • ディテール・材料による劣化危険度評価
  • 建築物外壁面の劣化危険度判定例

ローマのコンクリートは2000年もつ。

 また講演会の後の懇親会で橘髙教授は「先々週コンクリート調査のためにローマへに行ってきた。3日間街中を歩き回った。鉄筋も入っていないコンクリート製の30メートルスパンのドームを見たが、.薄い板状のレンガがはさんである。これを私は「レンガフィックスモルタル工法」と名付けていた。薄いものをはさんでモルタルを固定するという点で、このローマのコンクリートはタイルフィックス工法と同じ。理にかなっている。ローマのコンクリートは2000年持っている。タイルフィックスは200年は持つんじゃないかなと思っている」と挨拶した。

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鹿島建設のサイトに「寿命1万年のコンクリート」という記事がありますよ。

 コンクリートの歴史は神殿や競技場,水道橋といった大規模な建造物にコンクリートが用いられていた古代ローマ時代にまでさかのぼる。しかし,約2,000年前の“古代コンクリート”は現在のものとは少し異なる。
 ローマ帝国には「ポッツォーリの塵」と呼ばれる火山灰が降り積もっていた。ポッツォーリとはナポリ西部の地名で,この一帯に落ちた火山灰と石灰を混ぜたものが古代のコンクリートといわれている。火山灰と石灰を混ぜることで化学反応が起こり,自然界にはない強度をもった物質が生成される。これを建設技術に発展させ,都市の基盤づくりに役立てたのである。
 現在,コンクリートに用いる混和材「ポゾラン」が,「ポッツォーリ」の派生語として古代の名残を留めている。

http://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2007/tokushu/toku01.html

2010.3.25|躯体保護と混凝土|

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