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舞鶴の旧海軍配水池が今日一般公開

舞鶴の旧海軍配水池が今日一般公開

れんが造の重文水道施設
舞鶴の旧海軍配水池が今日一般公開

舞鶴排水池
7月6日 京都新聞。

旧海軍が艦艇への飲料水供給のために造った舞鶴市北吸(きたすい)にある重要文化財「旧北吸浄水場第一配水池」が7月7日、8日の二日間一般公開されている。同配水池は1901年の舞鶴鎮守府設置と同時に海軍が整備し、明治期の技術を凝らした赤れんがと石積みの重厚な壁が特徴で、市はこの秋にも再度公開する予定。

配水池の規模は縦27.2m、横20.25m、深さ5.6mで、西側の第1配水池は石張りコンクリート造、東側の第2配水池はコンクリート造であり、両池とも煉瓦造導水壁が4.5m間隔で左右交互に5列立ち並ぶ。最大2400トンを貯水した。壁は厚み約1メートルの石張りコンクリートで、流路を作るため赤れんがの導水壁が迷路のようにそびえ立つ。防水関係者にとっては蓄熱槽でおなじみの構造だ。アーチ型に組んだ箇所も随所にあり、設計にも工夫が凝らされている。

また、上屋は大正14年に建てられたもので、壁は煉瓦造、屋根は鉄骨トラス組み波トタン葺。

旧第2配水池については、浦入遺跡発掘調査出土品収蔵庫として利用され、一般公開はされていない。

昨年11、12月に地元NPO法人「赤煉瓦倶楽部(あかれんがくらぶ)舞鶴」主催で初めて一般公開され(詳しくはこちら>>http://www.redbrick.jp/news12/20121018haisuichi.pdf)、多くの見学者が訪れたことから、市が300万円かけて5月から昇降用スロープや照明器具を整備。今後はイベントに合わせ一般公開するほか、学校の社会見学や観光団体客の申し込みも受け付ける予定。

画像の説明
石張りコンクリート(左と奥)、右は煉瓦壁。
(写真提供舞鶴市)

舞鶴には多くの煉瓦造建物が残っており図面の保存率も高いのだが、旧海軍配水池に関しては資料が残っていなかった。コンクリートが貴重な時代、1メートル程度の幅でわり石を積み上げ隙間をコンクリートで埋めた石張りコンクリート造。防水処理に関する記録は残っていないとのことだ。

2013/07/08(月) 10:09:51|歴史的建物を守る|

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