「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年3月8日 号(№87)

2012年3月8日 号(№87) 画像の説明

2012年 弥生やよい 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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スーパーゼネコン受注総額の1/4 はリニュアル工事で

テクネット社長-2

清水建設は「26年度には受注総額の25%はリニュアル工事で確保する」計画である
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ピングラウト協議会26回定時総会

柿崎会長-2

出荷量は前年比36%増
親水性発泡ウレタン樹脂による注入止水工法の施工団体であるピングラウト協議会は、2月24日、東京・虎ノ門・霞が関ビルの東海大学校友会館で、第26回定時総会と記念講演会を行った。
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恐るべし根の力について

壬生寺千体仏塔-2

恐るべし根の力
お答えします。
編集長の日記、昨日2月23日の原発処理水の漏水の記事中、田中・石原らの研究についいて、「詳しく知りたい」という問い合わせがありましたので紹介します。
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原発汚染処理水漏れの原因は草の根

朝日2月10日原発ホースをチガヤの根が貫通-2

塩ビホースを貫くチガヤの根
「漏水の原因はチガヤの根」という東電の見解を報じる朝日新聞2月10日の記事
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絵日記

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2012/01/23 今日(1月23日)から春 旧暦元旦です

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近代化産業遺産「豊川油田」 その2

4500年前から3000年前の先史時代、天然アスファルトは、ひび割れ補修、接着、コーティングに使用された。縄文時代天然アスファルトは縄文時代の貴重品だったのである。アスファルトの付着した土器は全国的に出土している。聖書には防水材としてのアスファルトの用途が明確にかかれている。一方日本ではそのような周知の記録はないが、同様の用途で、広く使用されていたわけだ。今回の佐々木教室で紹介されているアスファルト全面コーティングの土偶は秋田県立博物館出みることができる。

豊川油田綱式一号井跡
豊川油田綱式一号井跡

近代化産業遺産「豊川油田」

3.「豊川油田」の石油産業における近代化産業遺産の特徴

豊川油田は秋田県の中部、八郎潟南部の潟上市に位置する(図-2)。油田の一部は隣接する秋田市にまで広がる。また、東には黒川油田が存在する。

図-2
図-2(図をクリックすると拡大します)

近代化石油産業遺産『豊川油田』の特徴は二つ存在する。その一つは天然アスファルト(当時は土瀝青〈どれきせい〉と呼ばれた)を利用する産業の歴史であり、江戸時代後期から始まる。

他は大正2年中外アスファルト社の綱式掘削機による原油の発見と、油田としての開発生産の歴史である。

本文では豊川油田における天然アスファルト利用の産業史について話を進めて行きたい。

図-3
図-3(図をクリックすると拡大します)

その始めに、産業とは扱えないものの先史時代(主に縄文時代中期~晩期:4500年~3000年前)における天然アスファルトの利用を紹介したい。当時は土器や土偶の割れ目、石器特に石鏃(せきぞく・矢尻り)の接続部分の接着剤等に利用されている。様々なアスファルト付着遺物や天然アスファルト塊等の存在が各地の発掘調査によって明らかであり、天然アスファルトは縄文時代の生活において貴重品として扱われていたらしく、北海道から関東地方まで広く分布している。

図-4
図-4(図をクリックすると拡大します)

現在、天然アスファルト供給の最有力な地域の一つは豊川油田(槻木遺跡)であると考古学会で考えられている。図-3は秋田県や隣接する青森県、岩手県で出土しているアスファルト付着遺物の分布を示す。私が調べた範囲内では秋田県では102ヶ所、石油を産しない岩手県内でも100ヶ所にも達しており、天然アスファルトが広範囲に流通していたことを示すものである。図-4は秋田県内で出土したアスファルト遺物の一例だが、この中には漁網?の錘(おもり)と考えられる石にアスファルトが付着した遺物も存在している。また、秋田県田沢湖畔に位置する縄文時代後期の潟前遺跡では土器に入った重さ4kgの天然アスファルト塊が出土している。豊川油田から運ばれたものだろうか。図-5は潟上市狐森遺跡で出土した縄文時代後期の人面付環状注口土器(国指定重要有形文化財)である。全長が約16cmで、真上から見るとドーナツ状の環状に見え、中は空洞である。土器全体が天然アスファルトで化粧塗りが施され、黒色を呈している。この遺跡は豊川油田から直線で西へ約2kmの距離にある。

縄文時代以降は歴史から天然アスファルト利用の記録は暫く消え、再び現れたのは江戸時代後期になってからである。

図-5
図-5(図をクリックすると拡大します)


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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