「施工と管理」銅屋根クロニクル-80-
「施工と管理」銅屋根クロニクル-80-
怪力の神と学問の神を祀る
湯島天満宮(東京都)
唐門より本殿を望む
湯島天神は 雄略天皇二年(458)の勅命により創建、祭神は天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を奉斎したのがはじまりで、天之手力雄命はその名の通り力持ちの神様だ。天野岩人の扉をこじ開けた怪力の持ち主でもある。天正十八年(1590)徳川家康の江戸城入城依頼、湯島に朱印地を寄進、徳川綱吉が湯島聖堂を昌平坂に移してのち、一層文教の中心としていよいよ湯島天満宮は栄えた。
本殿背面より
元禄十六年(1703)の火災により全焼したが、宝永元年(1704)将軍綱吉は金五百両を寄進し再建されている。しかし 明治十八年に改築された社殿も老朽化が進み、平成七年十二月、現在の総檜造りで造営された。
日本金属屋根協会が毎月発行する機関誌「施工と管理」に「銅屋根クロニクル」を連載させていただいています。この企画は日本の重要な近代建築や寺社建築とその銅屋根を紹介し、板金職人の技と心意気を伝えようというものです。物件と紹介と銅屋根施工のポイントを紹介してゆきます。
バックナンバーはこちら>>http://www.kinzoku-yane.or.jp/chronicle/index.htm
銅屋根クロニクル-80- 湯島天満宮(東京都)
2020/11/05(木) 14:06:47|屋根|