「縄文時代のアスファルト利用の歴史と保存」
「縄文時代のアスファルト利用の歴史と保存」
朝日新聞2016年文化財保護活動への助成
いちのへ文化・芸術NPOなど28件、総額4900万円
公益財団法人朝日新聞文化財団は、2017年度に実施する文化財保護助成の対象事業を決定した。40事業の助成申請があり、岩手県一戸のいちのへ文化・芸術NPOが申請した「縄文時代のアスファルト利用の歴史と保存、俵屋宗達作の国宝「蓮池水禽図」(京都国立博物館申請)の保存修理など28件に計4900万円を助成する。
このうち震災関連の助成は、4月の熊本地震に関連して熊本市「大慈寺の経蔵などの復旧」と大分県日田市「元大原神社の灯籠修復」の2件、東日本大震災関連では、いずれも福島県の伊達市指定文化財「八幡神社本殿解体修理」、相馬野馬追保存会による重要無形民俗文化財「相馬野馬追」伝承用具整備、および宮城県気仙沼市の唐桑大漁唄込復活推進実行委員会による郷土芸能劇「唐桑ものがたり」上演の3件の計5件。18年度分の受け付けは17年6月(WEB申請は5月中旬~7月初旬)に行う。ホームページ参照。
いちのへ文化・芸術NPOではこの助成によってシンポジウム「縄文時代のアスファルト利用」を行う。
その他、助成が決まった事業は次の通り。
- 重要文化財「対馬宗家関係資料」保存修理(長崎・長崎県立対馬歴史民俗資料館)
- 京都府指定「木造地蔵菩薩坐像」保存修理(京都・善福寺)
- 横浜市指定「上矢部町富士山古墳出土埴輪」整理保存(神奈川・横浜市ふるさと歴史財団)
- 「絹本著色最勝曼荼羅」保存修理(京都・現光寺)
- 重要文化財「賀茂別雷神社文書」保存修理(京都・賀茂別雷神社)
- 朝鮮王朝時代絵画「華城行幸図」保存修理(京都・京都大学総合博物館)
- 重要文化財「木造徳川家康、秀忠坐像」保存修理(京都・知恩院)
- 阪南市指定「伝統産業用具」展示公開(大阪・阪南市教育委員会)
- 「漱石文庫資料」修復(宮城・東北大学付属図書館)
- 豊田市指定「木造千手観音菩薩立像」修復(愛知・猿投神社)
- 飯豊町指定「岩倉神社仁王像」修復(山形・飯豊史話会)
- 重要文化財「兜率天曼荼羅図」保存修理(京都・興聖寺)
- 「出雲型石棺式石室出土金属製品」保存修復・公開(島根大学考古学研究室)
- 神奈川県指定「真言八祖像」修復(神奈川・宝金剛寺)
- 京都府指定「東福寺永明門派歴代文書墨跡七幅」保存修理(京都・永明院)
- カンボジア「アンコール遺跡群西トップ遺跡」調査修復(奈良・奈良文化財研究所)
- 鹿沼市指定「木造十二神将立像」保存修理(栃木・医王寺)
- 静岡県「初島沖水中文化遺産遺構検出図作成」(福岡・アジア水中考古学研究所)
- 国宝「琉球国王尚家関係資料」保存修理(沖縄・那覇市)
- 国宝「明月記」保存・継承のための調査・翻刻(京都・公益財団法人冷泉家時雨亭文庫)
- 「縄文時代のアスファルト利用の歴史と保存」(岩手・いちのへ文化・芸術NPO)
- 愛知県指定「旧渡辺家書院及び茶室」屋根修理(愛知・公益財団法人後藤報恩会)
2016/10/10(月) 00:00:07|考古・地学|