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「銅屋根クロニクル」バックナンバー 1~20のうち(後半)

「銅屋根クロニクル」バックナンバー 1~20のうち(後半)

(一社)日本金属屋根協会機関誌連載中
掲載済の記事から後半11~20の概要を紹介します。

東照宮黒い屋並みP5022335

銅瓦に黒漆。金の棟飾り。奥社に向かう途中、振り向けば武家の美意識を具現化したような屋根が広がる。これを見れば豪華絢爛な入り口の陽明門で、少なからぬ人が感じるクドさ、違和感は吹き飛んでしまう。

2013年2月から、銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介する「銅屋根クロニクル」の連載が始まりました。掲載媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する「施工と管理」という機関誌です。これまで21の建物の銅板屋根を紹介してきました。前回はそのうちの半分をダイジェストしましたが、今回は後半の10件を紹介します。詳細は、本サイトで「銅屋根クロニクル」で検索して下さい。

「施工と管理」銅屋根クロニクル 1 2013.2 奈良・正倉院正倉
「施工と管理」銅屋根クロニクル 2 2013.4 大阪・大阪城
「施工と管理」銅屋根クロニクル 3 2013.5 東京・築地本願寺
「施工と管理」銅屋根クロニクル 4 2013.6 大阪・中之島公会堂
「施工と管理」銅屋根クロニクル 5 2013.7/8 東京・ニコライ堂(日本聖ハリストス正教会教団復活大聖堂)
「施工と管理」銅屋根クロニクル 6 2013.9 神奈川・横浜市開港記念会館 
「施工と管理」銅屋根クロニクル 7 2013.10 東京・湯島聖堂(前編:屋根)
「施工と管理」銅屋根クロニクル 8 2013.11 東京・湯島聖堂(後編:樋)
「施工と管理」銅屋根クロニクル 9 2013.12 京都・北野天満宮
「施工と管理」銅屋根クロニクル 10 2014.1 兵庫・京都 番外編:缶詰屋根は茅葺き屋根のタイムカプセル?
「施工と管理」銅屋根クロニクル 11 2014.2 東京・迎賓館赤坂離宮
「施工と管理」銅屋根クロニクル 12 2014.3 栃木・日光東照宮-
「施工と管理」銅屋根クロニクル 13 2014.4 東京・京都・奈良国立博物館
「施工と管理」銅屋根クロニクル 14 2014.5 東京・国立博物館表慶館
「施工と管理」銅屋根クロニクル 15 2014.6 愛知・名古屋城
「施工と管理」銅屋根クロニクル 16 2014.7/8 栃木・日光旧田母沢御用邸
「施工と管理」銅屋根クロニクル 17 2014.9 静岡・静岡浅間神社
「施工と管理」銅屋根クロニクル 18 2014.10 京都・ 西本願寺伝道院
「施工と管理」銅屋根クロニクル 19 2014.11 静岡・三嶋大社
「施工と管理」銅屋根クロニクル 20 2014.12 愛知・熱田神宮
「施工と管理」銅屋根クロニクル 21 2015.1 番外編 京都・祇園祭り大船鉾 の銅板屋根

「施工と管理」銅屋根クロニクル -11- 2014.2 東京・迎賓館赤坂離宮

近くて遠い赤坂離宮の銅屋根仕事

11赤坂迎賓館

工部大学校第一期卒業生 片山東熊(とうくま)設計による迎賓館赤坂離宮(旧東宮御所)。 ネオバロック様式の壮麗な宮殿建築は、近代建築として初めて国宝指定されました。片山東熊は代表作であるこの東宮御所のほかに京都博物館、奈良博物館や表慶館(東京国立博物館)などを設計しています。建物は東京空襲で開いた穴からの雨漏りで被害を受け、荒れ放題の時期があったそうです。1967年に迎賓館として大改修されることになりました。近代建築初の国宝の屋根の美しさを紹介します。
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「施工と管理」銅屋根クロニクル -12- 2014.3 栃木・日光東照宮

徳川の権力の象徴は黒と金の世界

東照宮

昨年2月から、銅屋根の美しさ、施工技術のすごさを紹介する「銅屋根クロニクル」の連載が始まりました。媒体は(一社)日本金属屋根協会が発行する「施工と管理」と言う機関誌です。2014年3月号は漆黒の屋根が連なる日光東照宮です。

「施工と管理」銅屋根クロニクル -13- 2014.4 東京・京都・奈良国立博物館

三博の屋根を彩る緑の縁

東博(東京国立博物館表慶館)

13東伯

京博(京都国立博物館)

京博

奈良博(奈良国立博物館)

奈良博

迎賓館の設計を担当した片山東熊による3つの作品の屋根です。現在我が国には3つの国立博物館があります。いずれも当初、帝室博物館として建設されました。煉瓦と花崗岩と、銅板が美しく、銅板の緑青がスレートの屋根をすっきりと縁取りしています。

「施工と管理」銅屋根クロニクル -14- 2014.5 東京・表慶館

三博の屋根を彩る緑の縁(後編)

1CENTER:表慶館
この東博表慶館のフィニアルの意匠は奈良博でも見られる。

赤坂迎賓館の設計を担当した片山東熊は我が国の3つの国立博物館(トーハク、キョーハク、ナラハク)の設計に係わりました。いずれも当初、帝室博物館として建設されました。煉瓦と花崗岩と、銅板が美しく、銅板の緑青がスレートの屋根をすっきりと縁取りしています。今回は後半の奈良国立博物館の屋根です。

「施工と管理」銅屋根クロニクル -15-  2014.6 愛知・名古屋城

リズミカルな屋根。名古屋城の天守を彩る緑青瓦と金鯱(シャチ)

名古屋城3-1[1]

15名古屋城

「施工と管理」銅屋根クロニクル -16- 2014.7/8 栃木・日光旧田母沢御用邸

たもさわ

明治、大正、昭和、そして平成の匠たちが腕を競った4時代の様式を伝える貴重な建物。それが日光旧田母沢御用邸だ。屋根はいうと、下から見上げれば、銅板一文字葺きの横ラインが年輪状に重なり、杮葺きのようだ。少し視点を上げると、屋根 ヤネ やね、ただただ屋根。7000㎡もの屋根が連なる。杮葺きの滑らかなラインを銅板でどう再現するか。さらには「軽やかさ」の点でも、設計者と板金職人は杮葺きを超える表現を目指したのではないか。そんなパッションと挑戦のエネルギーを感じる屋根だ。(一社)日本金属屋根協会機関誌「施工と管理」の7・8月合併号に、「大波小波が連なる7000㎡の一枚屋根」を紹介させていただきました

「施工と管理」銅屋根クロニクル -17- 2014.9静岡・静岡浅間神社

黒漆銅版屋根の重厚な色合い

17静岡浅間

浅間神社の見どころは建物だけではありません。
能楽の始祖「観阿弥」は今川家に招かれ浅間神社に奉納し、その後この地で亡くなりました。観阿弥最後の舞台として知られており、楼門脇には観阿弥の碑があります。 泉鏡花の『婦系図』にも同社が語られ、海外でなお馳せた山田長政の産土神でもあり、長政奉納の「戦艦図絵馬」(写)を所蔵しています。宝物殿に楽器その他、いろいろ面白そうなものあり、船好き、音楽好きにはたまりません。

静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)通称「おせんげんさま」は、神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の三社からなり、3社の総称が「静岡浅間神社」です。鎮座地の賤機山(しずはたやま)は、静岡の地名発祥の地であり、賤機山古墳(国の史跡)も境内にあります。神部・浅間両神社の大拝殿は2階建ての浅間つくり。棟高25メートルは、出雲大社本殿の24メートルを抜き、木造神社建築で日本一。屋根は銅板の本瓦棒葺き。天井は十間の合天井となり、その各間の天井には狩野栄信・狩野寛信の「八方睨みの龍」「迦陵頻伽」「天人」 が描かれています。

「施工と管理」銅屋根クロニクル-18- 2014.10京都・西本願寺 伝導院

京の街角の「伊東忠太ワールド」

伝道院

18伝道院

京都駅近く、烏丸通を挟んで東本願寺の向側。この辺りは昔からの町屋と仏具店が並び、隠れ観光ゾーンです。そして見上げると築地本願寺や湯島聖堂で紹介した伊藤忠太の霊獣達に守られたインド風のドーム建築が現れます。京の街角の伊東忠太ワールドです。

「施工と管理」銅屋根クロニクル -19- 2014.11 静岡・三嶋大社

19三嶋

三嶋大社DSC03876

「施工と管理」銅屋根クロニクル-20- 2014.12愛知・熱田神宮

熱田
ふくよかな茅葺きのような銅版屋根

画像の説明
現代美術の彫刻作品のようだが、熱田神宮拝殿の軒下から見上げたところ。

三種の神器の1つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られている熱田神宮。名古屋市南部、熱田台地の南端に鎮座します。JR・名鉄駅前にも関わらず、一の鳥居をくぐると別世界が広がります。現在、本殿の建物は伊勢神宮と同じ神明造ですが、1893年(明治26年)までは尾張造と呼ばれる独特の建築様式でした。

祭神の熱田大神 (あつたのおおかみ)は 三種の神器の1つ・草薙神剣(くさなぎのみつるぎ、草薙剣・天叢雲剣ともいう)を神体とする天照大神を指すといわれています。そのため熱田神宮は伊勢神宮と同格である,と考えられました。時の宮司は明治政府に、神宮と同じ神明造りへの改造を願い出、認められ、大改造工事が行われ現在の様式に至っています。

2015/02/21(土) 22:23:30|屋根|

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