八仙
舞楽「八仙」って? 質問に答えて。
Q&A
Q:7月7日、近江神宮の「燃水祭」で奉納された舞楽について。
「八仙はっせん」という曲目、あの気味の悪いお面は、「燃水祭」に縁のあるものですか?
小学館・日本大百科全書によると…
雅楽の曲名。「崑崙八仙(ころばせ)」ともいう。右方高麗(うほうこま)楽に属す。崑崙(こんろん)山に住むという鶴(つる)の仙人(仙禽(せんきん))が8人、下界に降りきたって舞うありさまを表したもの。文の舞で四人舞。高麗壱越(こまいちこつ)調。高麗四拍子の「破」と唐(から)拍子の「急」の2章からなる。
この写真の部分は「破」の章ですね。
写真提供(全部):日本防水の歴史研究会
「急」では、舞人が互いに袖(そで)をとり、輪になって鶴の群遊する情景を表す部分がある。(この写真の部分です)ここから別名「鶴舞(つるまい)」ともいう。面には口先に金色の鈴がつけられ(写真上)、舞うごとに鳴るその音が鶴の泣き声を模すという。頭上に鶴の冠を表す色彩鮮やかな扇形の甲(かぶと)をつける。八仙専用の特殊な袍(ほう)には、鯉(こい)の泳ぐ姿が刺しゅうされる。
八仙(はっせん)は道教の仙人のなかでも代表的な存在であり、中華社会のあらゆる階層の人にも受け入れられ、日本における七福神のように信仰は厚い。掛け軸や陶磁器に描かれるめでたい絵の題材になるなど様々な芸術のモチーフとなっています。
「燃水祭」
近江神宮の御祭神天智天皇の七年に「越国より燃ゆる土と燃ゆる水とを献つる」と日本書紀に記録されている。これは「燃ゆる土」(アスファルト)と「燃ゆる水」(石油)が文献に見える最古のもの。近江神宮では毎年七月七日に「燃水祭」を執行して今日に及んでいる。「燃水祭」は防水の起源に関わる重要なお祭りである。今年、この燃水祭に防水業界からはじめて、参加することができた。
A:
質問に対する答え:昨年の燃水祭でも、女人舞楽集団原笙会が、舞楽(霧島)を奉納しました。曲は解説のとおり、おめでたい曲では有りますが、燃水祭に直接かかわる物ではありません。
2011/07/30(土) 08:46:40|ARCHIVES|