南禅寺を横切る水路閣のひび割れ報告書
南禅寺を横切る水路閣のひび割れ報告書
水路閣の監視調査で中間報告
水路閣のひび割れに設置されたクラックスケール。
撮影JWHA(日本防水の歴史研究会)森田喜晴すべて。
京都市上下水道局は、平成20年7月に水路閣の橋脚にひび割れが発見されたことから、緊急防護工事と詳細調査を行うとともに、平成22年1月には「水路閣改修調査検討委員会」を設置し、修復方法等の検討を重ねてきた。その結果、平成23年7月に「水路閣改修調査検討委員会報告書」を取りまとめた。現在報告書に基づいて策定された「水路閣管理計画」にのっとり、水路閣の躯体と周辺地盤の監視及び調査を行っている。
•京都市上下水道局水路閣改修調査検討委員会(事務局 水道部施設課)-委員会の議事録はHPで見ることができる
2013.1.3撮影
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水路閣は琵琶湖疏水の疏水分線の一部で、全長93メートル、幅4メートル、水路幅2.4メートル、2基の橋台と13基の橋脚からなる水路橋で、明治21年に完成。平成8年に国の史跡に指定された。
沿線各地での水力利用、田畑の用水、防火用水等を主目的として設けられた疏水分線の一部である水路閣は、南禅寺境内を東西に横断するため、大論争となり、福沢諭吉も反対の論陣をはった。とはいうものの美観上の配慮がなされ、レンガと花崗岩で築かれた姿は、工事中から見物客が絶えなかったという。
2013/01/24(木) 08:00:08|歴史的建物を守る|