建築学会大会始まる(速報)
建築学会大会始まる(速報)
「育てる」をテーマに広島工大で開催
材料施工部門の報告は659題
AIJ・日本建築学会の2017年度大会が、広島市佐伯区の広島工業大学NEXUS21を会場に、8月31日から3日間の日程で始まった。
本年度の学術講演の発表数は6,657題。そのうち9.9%の当たる659題が材料施工部門の発表である。
材料施工委員会広報委員の橘高義典氏によると、「過去10年間の当該部門の発表題数はほぼ10%程度であり、コンスタントな研究活動が継続されている」という。分野別にみれば、材料施工部門の25%を仕上げ技術分野の発表が占め、その中で毎年最大の発表題数を誇るのが防水で、今年は56題と例年並み。タイルは12、塗料・塗装も12で、いずれも減少。内装12、左官18、床材22は例年並み。その他、エイジング・汚れ6、屋根・外装6が報告される。
このほかの特徴として「維持・保全分野では補修・改修が6、耐用年数が4。特に試験方法・調査・診断は42題に達し、ここ数年非常に関心が高い。品質を確保するためには、試験・評価方法が重要であることは言うまでもない。また新たに設けられたUAV・ドローンセッションで6題の報告があり、世の中の趨勢を反映している(橘高広報委員)」としている。
最初の講演が始まるのは10時15分。防水の会場は10時01分時点で、ほぼ満席。
別会場では、「明治35年の民家の屋根は何で葺かれていたか」といった興味深い発表が、ゆったりした部屋で行われる。同時に聞けないのが、残念だ。
2017/08/31(木) 11:00:00|ニュース|