我々は専門家として、この老夫婦以上の事(津波対策)ができただろうか?
我々は専門家として、この老夫婦以上の事(津波対策)ができただろうか?
2012年新年交礼会開催(叙勲者・褒章受章者・功労者祝賀会)
日本建築学会・日本建築家協会・東京建築士会
年頭の祝辞を述べる和田章建築学会会長
「震災後何度か東北に行った。高台の上の病院の前である老女と話をした。あの津波はこの高台の駐車場の車まで流された程の勢いだった。女性は1960年のチリ地震の少し前に結婚して、ここに住んだそうだ。チリ津波は縁側まで押し寄せてきたが、なんとかそこで止まった。数年後同じ場所に家を建てその際、夫はチリ地震の時ほどの津波が来ても大丈夫なように、数メートル盛り土をしたそうだ。3年前夫は亡くなり、昨年の大津波で家は跡かたもなくなってしまった。我々は過去の調査研究によって、数千年の間に何度も大きな地震・津波があったことを知っている。それでも『専門家として、素人であるこの老夫婦がやったこと以上の事をしてきたか』と自問自答しドキっとした」(年頭挨拶より)
会場の様子
3会代表による鏡開き
2012/01/10(火)18:00:24|ニュース|