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日本初の鉄筋コンクリート橋 ~明治36年(1903年)7月試造~

日本初の鉄筋コンクリート橋 ~明治36年(1903年)7月試造~

3月18日 木曜 2010 弥生 H22 S85 T99 M143 旧暦:2.3 仏滅 月齢2.3

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 明治維新で東京に都が移り、活気を失っていた京都の復興を目指して、明治18年(1885年)琵琶湖疏水の建設が始まり、明治23年(1890年)第一疏水が完成しました。
 奥に見える第3トンネル入り口約50メートル手前に、「日本初の鉄筋コンクリート橋」と言われている幅1メートル強の小さな橋がかかっています。これが第11号橋。明治36年(1903)年のことです。

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 現在は転落防止のため、柵が設けられ、橋自体が見にくくなっています。 また水路も舗装されてしまいました。
 かつて橋の東側には日ノ岡船溜(ひのおかふなだまり)が広がり、疏水を行き交う船が泊っていました。現在は埋め立てられて、新山科浄水場取水池として利用されています。

鉄筋の代わりにレールを使用

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 鉄筋コンクリートとは言っても、この橋の鉄筋は専用の材料がなかったため、疏水工事で使ったトロッコのレールが代用されています。鉄筋コンクリートの技術はのちに第2疏水などの土木工事に生かされました。

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  • 橋の裏面。

琵琶湖疏水第3トンネル入り口と107年前の橋

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 各トンネルの出入り口には明治の元勲(げんくん)が文字を書いた扁額(へんがく)が掲げられている。

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 幅1メート強。107年前の鉄筋コンクリート橋。左下に「南禅寺まで40分」の手書き道標。

107年前に作られたRC橋の路面。

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完成当時、もちろんこの柵はない。

 この地を訪れたのは、2月19日に行われた、ピングラウト協議会記念講演会での話がきっかけ。首都大学東京都市基盤環境工学の宇治公隆教授が、「コンクリートの不思議を紐解く」のテーマで講演した。
 その中で、国内外のコンクリートの歴史として海外では1873年フランスMonierのRCアーチ橋(15.6M,幅4.2M)、国内では1903年琵琶湖疏水運河第3トンネル東口のメラン式弧形桁橋(7.3M)が最初の鉄筋コンクリート橋である、と説明した。

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  • 建設当時の11橋(琵琶湖疏水記念館パンフより)

2010/03/18(木) 08:00:00|躯体保護と混凝土|

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