正倉院平成の大改修 最後の現場公開
正倉院平成の大改修 最後の現場公開
3万4600枚の瓦が戻った正倉院正倉の屋根
大正2年以来、約100年ぶりの大修理が進む国宝・正倉院正倉で建物本体の工事が完了し、7日から現場公開が始まった。5回目となる今回が最後となり11日まで。今後は建物を覆う素屋根の解体などを進め、10月に全工程を終える。11月から外観の一般公開を再開する予定。
約3万4600枚の屋根瓦をふき替え、一部は創建当時の天平時代の瓦を再利用した。内部構造を補強した結果、屋根は約3トン軽くなり、軒先は平均約2センチ上がった。
正倉院正倉は、奈良時代の八世紀中頃に創建され、1,200年以上の歴史を有する国宝指定の建造物だが、大正2年に実施された解体修理から約100年を経過し、傷みが徐々に進行して雨漏りが懸念される状態となったことから、平成23年度より屋根の葺き替えを主とする整備工事を行っていた。
初日公開の直前現場に向かう報道陣
上段には伊藤博文が設置した棚が戻された。
下段内部には校木の内面が見える。
2014/02/07(金) 23:08:06|歴史的建物を守る|