流舟 FACE 「天平美人」
流舟 FACE 「天平美人」
ふくよかな顔つき、たっぷりとした髷、おおらかな二重あご。ちっとお澄ましした国宝の天平美人が驚いたところ。何を見たのでしょう。さすが上品な方ですね。「ワアっ」ではなく「ホっ」という声のようです。口の中には泉州瓦職人の名が掘られています。
京都東本願寺。御影堂からの廊下の途中におかれた「鬼」瓦の見本。側面下が顔に見えました。
連想したのは正倉院御物の国宝・鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)。記者は小学校で「とりげたちおんなびょうぶず」と習った記憶があり、今までそう言っていたのですが、改めて調べてみると、NET環境ではすべて「りつじょ」になっていますね。
ついでに調べてみると1966年初版の平凡社世界百科事典では「とりげたちおんなびょうぶ」でした。1968年初版の小学館原色日本の美術では「とりげりつじょ」でした。
鳥肌が立つほどの美女、ではなく、鳥の羽毛に覆われた美女です。彩色のない部分には実際の鳥の羽が貼られており、その鳥は国内の鳥であることがわかり、この絵がシルクロード伝来ではなく、国産であると解釈されています。
2014/02/14(金) 10:29:29|PHOTOダイアリー|