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満開の桜の前で62mのパークペインティング

満開の桜の前で62mのパークペインティング

東京都立猿江恩賜公園桜祭り
NPO匠リ技協が協力して、長大キャンバスに親子がお絵かき

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世界的に有名なオランダ・キューケンホーフ公園のチューリップ祭りに対抗して、3月29日、東京都内の桜の名所の一つ、江東区の猿江恩賜公園で「さくら祭りパークペインティング」が行われた。

イベントを企画したのは猿江恩賜公園サービスセンター長の玉木恭介さん。昨年憧れのキューケンホーフ公園を視察した際、咲き誇るチューリップの中で、親子がペインティングを楽しんでいる姿を見たのがきっかけ。そして桜の時期には大勢の花見客が訪れる猿江恩賜公園でも、ソメイヨシノの開花に合わせてアートイベントができないかと考えた。入場料収入の見込めない公園で、費用をかけずに来園者に喜ばれるエコイベントを実現するにはどうしたらよいか。

実は選挙ポスター掲示板の「再利用」でした

まずは先ごろ行われた都知事選のポスター掲示板を再利用し、ここに布を貼り、巨大なキャンバスを作った。幅130センチ、長さ31メートルの折り返しで総延長62mに達する。

キャンバスは桜並木に囲まれた広場の中心に位置し、画家たちは桜に囲まれて腕を振るうことになる。ここに子供たちを中心に自由に絵を描いてもらおうというわけだ。

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センター長の玉木さん。

キャンバスに絵を描くといっても大勢の子供たちが何色ものペンキを使って一斉に筆を動かせば、大混乱するだけだ。単にペイントを調達するだけでは始まらない。道具をどう手渡し、長大なキャンバスにどう描きすすめるか、色分けや洗浄の仕方、処理方法などの難問があった。

その解決に協力を申し出たのが防水・塗装・左官などの技能者育成・技術支援を行っているNPO法人「匠リニューアル技術支援協会」http://www.npo-takumi.or.jp/。 
水性塗料や筆、容器の提供、調色指導から廃液、処理まで引き受け、田中勇二さんらNPOのメンバー4人がイベントスタッフとして協力することになった。

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ペインティングの手順を説明する「匠リニューアル技術支援協会」に所属する塗装職人の村上勇二さん。
5色のペンキが小分けされ、各色4缶の小バケツが並ぶ。

画像の説明

「こんな楽しいこと誰が考えたのですか」20歳代。「はじめは子供が描いているのを見ていたのですが、私も夢中で描いていてしまいました」30歳代、「気もちよかった」40歳代。いずれも参加したお母さんたちの声だ。

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桜に囲まれた300人の親子による62mの大作。描き終えた後は、もちろん桜の下で花見弁当を囲む。

匠リニューアル協会のメンバーは「すごい反響にびっくり仰天です。子供のルール遵守にも。汚れなんてへっちゃら、大人も子供もお絵描きに夢中でしたね。今までに一度だけペインティングイベントは経験しました。その時は幼稚園の園庭で、園児とその両親が500mm角のベニア板を床に置いて、主に人を描きました。今日のペインティングイベントの画板は公園の桜パノラマステージであり自然と人が主体となり絵がつくられていく感じで、僕らも楽しませていただきました」とやや興奮気味。

主催者の都立猿江恩賜公園玉木センター長も「とても楽しんでもらえてよかったです、いい作品ができました。作品は1月ほど展示した後、布は切って縄文人の洋服を作ったり、別のイベントに使います。匠の皆さんのきめ細かい心配りには感服しました。この協力がなければ実現できませんでした」。「今後こんなイベントを春秋位に出来れば最高です」と意欲を見せる。

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作品はスカイツリーを借景に、桜の中に1ヶ月間展示される。
(写真はイベント翌日。前日の好天気から一転雨と風)

2014/03/30(日) 11:34:25|ニュース|

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