軍艦島のアスファルトルーフィング
軍艦島のアスファルトルーフィング
軍艦島でアスファルトルーフィングを見る
2015年7月5日、軍艦島(長崎・端島はしま)の一部が「明治日本の産業革命遺産」としてユネスコ世界文化遺産に登録された。島に現存する日本最古といわれるRC造集合住宅を含めた建築群は、1974年の閉山から長い年月に渡って人の手が入らず塩害や風雨にさらされる厳しい環境下に置かれたため、著しく劣化している。鉄筋やコンクリートの老朽化による建築物の崩壊は刻々と進んでいますが、このように損傷が進んだ歴史的RC造建築物の保存は世界的にも例がなく、非常に困難な課題となっている。
第2竪坑坑口桟橋跡。階段下の建物の屋根のルーフィングがずり落ちている。
ルーフィングが見える。これらのサンプルはアスファルトルーフィング工業会が分析を進めている。
日本建築学会では材料施工委員会「軍艦島コンクリート構造物劣化調査WG」が軍艦島(端島)における鉄筋コンクリート造(RC造)の調査結果を発表している。
詳細な調査資料としては、口絵10ページ、写真800枚、図版760枚、1/100図をはじめとする大版折込図15枚で、軍艦島の全容を克明に記録した次のものがある。
軍艦島実測調査資料集 追補版
著者: 阿久井喜孝(1930-) 滋賀秀実(1942-)
出版社: 東京電機大学出版局
判型: A4
価格: 38,880 円
2016/03/19(土) 20:39:31|歴史的建物を守る|