近江神宮燃水祭 2017年 time line
近江神宮燃水祭 2017年 time line
平成29年(2017)「燃水祭」斉行
石油と防水の祖神に「燃える土と燃える水」を)献上
7月7日、天智天皇を祀る滋賀県近江神宮で、「燃える土=アスファルトと燃える水=石油を天智天皇に献上した」、という日本書紀の記述を再現する「燃水祭」が斉行された。
日本最初の石油の記録は、1340年前。天智天皇が正月3日、新都大津宮において即位した668年(天智天皇7年)の7月のことである。「越の国 燃ゆる土 燃ゆる水をたてまつる」、日本書紀にはこう書かれている。燃ゆる土『燃土』とは天然アスファルトであり、燃ゆる水『燃水』とは石油のことだ。『越の国』は、現在の新潟県。なかでも現在の胎内市(旧黒川村)であったといわれている。黒川村は、昔、川の流れが黒くなるほど燃水が湧き出したことから、「黒川」の地名がついたと伝えられている。その7月、越の国で採掘された燃水と燃土が天智天皇の都に献上されたわけだ。
今年は7月3日、新潟県胎内市黒川において燃水祭が行われ、その折採油された原油が、7月7日、近江大津宮旧跡に再建された近江神宮燃水祭において、黒川からの使者(今回は越の国黒川臭水遺跡保存会・鈴木隆一氏)により燃水献上の儀が、往時のままに執り行われた。まさに日本書紀の記述の再現である。
燃える土=天然アスファルトは古来、接着・塗装・防水などに使用されていた。石油業界は、約30年前より、燃える水を自らの産業の起源として、燃水祭に奉仕してきた。燃える水が石油業界の起源なら、燃える土は防水業界の起源である。日本石油は創立100周年記念誌の冒頭で「人類と石油とのかかわりはアスファルトをプラスチックとして利用したことに始まる」と書いている。燃える土は「機能としての防水」の起源であり、燃える水は「防水材の原料」としての起源である。
開始を告げる轟太鼓
燃ゆる土関係世話人による 点灯
燃ゆる水関係世話人による 点灯
燃ゆる水奉献
近畿6県の石油商業組合代表による 献灯
神事のメインイベントともいえる日本書紀奉唱。今年は燃ゆる土関係から、ARKアスファルトルーフィング工業会常任理事菅野司氏(日新工業常務)が勤めた。
例年、女人舞楽「原笙会」による舞楽が奉納される。 今年は四人舞「蘇利古 そりこ」が奏された。
燃える土(防水関係)関係参列者による記念撮影。
代表世話人芝野桂太郎氏(みぎ)燃える土関係世話人の杉本憲央氏
2017/07/21(金) 01:24:57|「日本書紀と瀝青」2017|