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釜石・漁師のみんなの家のルーフィング

釜石・漁師のみんなの家のルーフィング

猛スピードで日本列島を縦断した台風18号。
超大型台風は、日本各地で観測史上初という降水記録を塗り替えながら、釜石漁師の「みんなの家」に近づいていた。

大型台風18号上陸に備え、なんとか防水用のルーフィングを貼り終えた。

上陸の朝、バーレーンの小屋の屋根になんとか防水用のルーフィングを貼り終えた。(撮影・ルーフネット森田喜晴)

釜石漁師の「みんなの家」は

東日本大震災で壊滅した岩手県釜石市の漁業支援、交流人口拡大を目的につくられるツーリズム拠点。プロジェクトは、伊東豊雄建築設計事務所+アトリエ・天工人+Ma設計事務所が設計・監理を行い、釜石の漁業関係者によって運営される。都市に生活する人たちが訪れ、体験と交流を通じて、漁業とコミュニティを学び、釜石が第2の実家(ふるさと)のような場所になることを目指す。9月28日(土)に予定されている竣工式に向けて、プロジェクトメンバー、地元関係者、ボランティアによって急ピッチで建設が進んでいる。

小屋翌日
台風の翌日、6時10分撮影。屋根の杉皮は持ちこたえた。

手前はバーレーンから運ばれた漁師小屋。バーレーンはこの小屋を含む展示で2010年ベネチアビエンナーレにて金獅子賞を授賞した。

右手奥が日本の精巧な技術と素材を使った新しい「みんなの家」で,二棟で一つの漁師の「みんなの家」となっている。

プロジェクトを担当する伊東豊雄建築設計事務所 高池葉子さんはフェイスブックの中で、漁師の「みんなの家」とは何のためのもの、誰のためのものかを、こう説明している。

大きくは以下4つのコンセプトでできています。

  1. 発信: ここから釜石の魅力を発信し、釜石の漁業発展のキーステーションにしたい。
  2. 体験:「漁師のまちツアー」の発着点とし、都市から釜石へ人を呼んでくる。
  3. 教育:かっこいい漁師の仕事を伝えて、漁師ファンを増やす。
  4. 物販:日常的には朝市や魚の販売を行う。

釜石漁師のみんなの家
釜石市新浜町2-32-1新浜町仮設水産組合施設内
電話番号 080-1653-6799
https://www.facebook.com/kamaishiryoushi

kamaishi 水切り

写真上はルーフィングの端末をそろえ、水切りをつけようとしている長期ボランティアの児玉嵩史くん。

風が強まり、作業はあと1時間は到底できそうにない。猶予は10分かもしれない。ルーフィングの上に水切りを置けば風であおられるのは防げるだろう。しかしそうすると、水はその下にもぐってしまう。土砂降りの中で、あれこれ、試し、結局水切りの上にルーフィングを置き、ワッシャーを入れながら、できるだけ細かいピッチで止めることにした。残り3分のロスタイムはルーフィングが飛ばないようタッカーでさらに固定した。状況に応じた工夫と判断、これが現場の面白さだろ。

屋根葺き材として、幅25cmの大きさを1枚として、合計2000枚の杉皮が必要だった。足りなくなった杉皮の補充のため、竣工直前で、杉皮葺は一旦中断している。屋根関係者が参加できるラストチャンスですよ。

2013/09/17(火) 00:24:47|屋根|

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