「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

防水の歴史 61年前の今日

防水の歴史 61年前の今日

1951年の今日4月24日 桜木町事件。

桜木町事件

京浜東北線桜木町駅構内で工事を行っていた電気工事作業員が誤ってスパナを落とし、架線が垂れ下がってしまっていた。進入してきた電車の先頭車のパンタグラフが絡まりショート。激しい火花とともに屋根に着火し、車両は木製の天井から炎上を始めた。先頭車のモハ63756がたちまち全焼、2両目のサハ78144が半焼して焼死者106人、重軽傷者92人を出す大惨事となった。

この惨事の反省から多くの対策が施された。木製屋根の不燃化もその一つ。

昭和27年車両の難燃化を進める当時の国鉄は翌昭和27年、塩ビシートを車両屋根に初めて採用した。(ロンシール工業は昭和22年、日本で初めて塩ビの製造に成功していた。)

その後この技術を屋根防水用途に応用して昭和39年、旭川市役所で建物の屋根防水シートとして初めて採用された。加硫ゴムシート上市に先駆けること10年。建築用シート防水の出発点である。

桜木町事件に関しては
中尾政之(東京大学工学部附属総合試験所総合研究プロジェクト・連携工学プロジェクト)による「失敗百選」の資料が素晴らしい。
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CA0000603.html
ウィキペディアでは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E6%9C%A8%E7%94%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

おまけの!!!

元大成建設技術研究所防水・仕上げ材料研究室長の鶴田 裕さんに聞いてみた。

M「モシモシ。鶴田さん?今日は桜木町事件の日ですね。 今から記事にするので燃えたモハ63型電車の写真貸していただけますか?」
T「ア、今日は4月24日か。昭和26年だったよね」
M「すごいなあ、直ぐに出てくるのですね。」
T「先頭がモハ63756、2番目がサハ78144…」
M「うっ」
T「モハ63の写真は100枚以上あるけど炎上中は持ってないよ。でも文明堂カステラの桐の箱に入れてテープで留めて、倉庫の奥深くにしまったから1日や2日では出せない。まあ探してはみるけど」
M「燃えている写真を撮れるわけがないですもんね」
T「でも燃えた跡の2両(モハ、サハ)は長いこと国鉄の大井工場に保管してあった。その写真はあるかも知れない。警察の調べがあったから、証拠として置かれていたんだよね。でも10年ほどして処分されたはず」…

鉄道に限らず、この人と話をしていると、規格の番号や人の名前、年号がすらすら出てくる。こういう人の頭はどうなっているんだろう。

2012/04/24(火) 09:00:11|屋根|

powered by Quick Homepage Maker 4.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional