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防水アーカイブズワーキングが活動開始

防水アーカイブズワーキングが活動開始

日本建築学会防水工事運営委員会防水アーカイブズあり方検討委員会

防ア検P1090736

防水アーカイブズあり方検討委員会のメンバー(一部)。(写真は勉強の一環として関連施設見学をした際のもの)

「防水アーカイブズは世界中のどこにもない。どんなものを作ればよいのか。自分たちで考えてゆかねばならない」(田中享二氏)。そのための場として、2013年4月、日本建築学会防水工事運営委員会内に「防水アーカイブズあり方検討委員会」が設置された。主査は提唱者の田中享二氏(東京工業大学名誉教授)、幹事は松尾隆士氏(清水建設)である。

「なぜ防水アーカイブズが必要なのか?」その問いに田中氏は、日本シーリング材工業会機関誌「&シーラント№85号でこう答えている。

「現在のシーリングとメンブレン防水の材料と技術体系はいうまでもなく、過去の膨大な情報の上に成り立っている。幾多の漏水事故を糧として設計、材料、施工は進歩してきたからである。そして将来の防水は現在の情報の上に作られるだろう。過去を学ぶことは将来を考えることである。そのためには防水の過去から現在を繋ぐ装置が必要であり、その一つがアーカイブズである。」

更に同記事の中で、消失しつつある防水遺産の現状を憂い、「現在のものこそ消失しやすい」とも訴えている。

「実は現在のものも危ない。現在のものはまわりにもふんだんにあり、電話でお願いすればすぐに材料も技術資料でも入手できるため、誰も取っておこうとは考えないが、放っておくと(古いものと)同じ運命をたどるからだ。」

JWMA田中 アーカイブ紹介

田中享二名誉教授は先月行われたJWMA日本防水材料研究会の懇親会での挨拶の中でも、防水アーカイブズの必要性、委員会の活動状況、資料収集への協力を訴えた。

「防水アーカイブズ」の対象に関して、田中氏は「まだ決まっていることではなく、これから議論するところである」としながらも、「防水は設計者が構成を示し、それに従って現場に材料を持ち込み、施工者が作り込み、完成させる。そうすると設計図や工事記録、仕様書、マニュアルといった「文書」シーリング材や防水材や施工道具といった「もの」、そして設計者から施工者に至るまでに係わる多くの「人」の情報が基本になるだろう。さらには防水技術の進歩に間接的に関与してきた建築学会の活動、工業会の活動等もある。あらためて考えると実に広範囲にわたる」としている。

ワーキンググループのメンバーは次の各氏。
田中享二(主査)、松尾隆士(幹事)、飯島義仁、上西 明、清水市郎、土田恭義、寺内 伸、中澤裕二、森田喜晴、山崎鯛介、吉田 雅。

2014/07/14(月) 11:42:14|ニュース|

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