音楽の仙人
音楽の仙人
三井寺の山に連なる歴史博物館に棲む音楽の仙人
音楽の仙人 孫登(そんと)。鼓琴図
この解説を読んでも、ようわかりません。ただ、こんな一弦琴で、人を感動させるにはよほどの[才]が必要なことだけは間違いありません。
音楽の友社の音楽中辞典によると…
- 一弦(絃)琴(いちげんきん)
《日本の伝統的なチター属の弦楽器。長さ1メートル余りの細長い木製の胴の上に、絹製の絃1本を張ったもの。絃を押す勘所(感所)の目印に小さな玉が胴に12個はめ込まれている。左手中指に象牙又は竹製の管をはめて、それで絃の勘所を押さえながら、右手の食指にはめた義爪ではじいて弾く。
在原行平(ありわらの ゆきひら。手元の昭和63年版の同辞典では「業平」となっていますが間違いでしょうね)が須磨で作って弾いた、という伝説から一名「須磨琴(すまごと)」とも呼ばれる。
しかし今の形の一絃琴は江戸時代初期に中国からはいってきたもので、幕末から明治にかけて一時栄えたが、明治末期末以来急速に衰え、今や絶滅寸前である。》となっている。
NAXOS版の音楽中辞典では、伝説として在原行平や能阿弥の制作というが、寛文年間(1661-73)に伝来、18世紀半ばの覚峰律師、幕末の真鍋豊平らによって普及。明治以降は高知、東京、京都を中心に]伝承---とある。
在原行平
1100年前(平安初期)、中納言在原行平卿が、須磨に流されたとき、渚で拾った板切れに冠の緒を張って琴を作り、岸辺の葦の茎を爪にして、その琴を弾じて都を偲び、自らの寂寥を慰めたのが始まりと伝えられているそうだ。
2010/09/12(日) 21:31:47|MUSICフォーラム|