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黒川燃水祭に防水業界からも初参加-速報-

黒川燃水祭に防水業界からも初参加-速報-

「天智天皇にアスファルトと石油を献上」という日本書紀の記載を再現し、
新潟県胎内市(旧黒川村)で燃水祭

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鮮やかな黒川燃水祭献上行列出発。写真撮影「日本防水の歴史研究会」2011.7.1 11:30

日本最古の原油献上地といわれる黒川(旧黒川村、現在胎内市)シンクルトン公園内の、「坪」と呼ばれる石油湧出地から燃える水を採油し、燃える土とともに、天智天皇を祀る滋賀県近江神宮に向けて献上行列が出発する。

新潟県内の石油産出地は、黒川・新津・東山丘陵・西山丘陵・頚城地方などの油田が著名であり、くそうず(草水・臭水)という原油を示す地名が残っている。
胎内市がコシと呼ばれていた頃、天智7(668)年の日本書紀(第二十七巻)の記録に越の国が、燃ゆる土(アスファルト)と燃ゆる水(原油)とを献るという日本最古の原油献上の記述があり、胎内市のなかでも旧黒川村にあたる塩谷・下館は、この献上地といわれている。しかし、一般にはこうした歴史が知られていない。

毎年7月1日に黒川燃水祭がおこなわれる。
この燃水祭は、地元の越の国臭水遺跡保存会が、昭和62年から続けてきたもので、先人が臭水(原油)に係わって生活してきた歴史を振り返り、この貴重な文化を後世に残すことを使命としている。事務局は胎内市役所生涯学習課文化・文化財係が担当。

カグマで採油
採油の儀。カグマで古式にのっとり。左は取材中のNHK新潟のカメラマン。

読売、サンケイほか地元新聞社の取材記者連中はゴム長持参。いい撮影ポイントは油混じりのドロンコ状。さすがだ。

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燃土・丸山。福田

今回初めて、日本防水の歴史研究会他、防水関係者6名が参加した。担いでいるのは燃える土=天然アスファルト。

当時のアスファルトは薬、接着剤、コーティング剤として使用された。その基本用途も背景も、旧約聖書に現れた西の世界と変わらない。瀝青は単に「アスファルト防水の原点」ではなく、接着、コーティング、そして「防水」、という機能素材の原点である。その歴史記録の初見を日本書紀に求めることができる。そしてそのお祭りが、現在、新潟の山中で、また琵琶湖に近い近江神宮で斎行されているというのは、愉快ですね。

黒川燃水祭、続報をお楽しみに!

2011/07/01(金) 23:59:40|ARCHIVES|

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