「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2010年 7月18日 号

2010年 7月18日 号 画像の説明

2010年 文月ふみづき 平成22年、昭和85年、大正99年、明治143年

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小暑 7月7日(水)=旧暦 皐月 二十六日

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新暦では七夕ですが。
小暑:
暑気がだんだん盛んになる。旧暦5月は日本の雨季、6月は晩夏に当たるので、7月=旧暦「水無月」
(今年は7.12~8.9)は文字通りカラカラ天気になる。

2010/07/07(水) 00:11:36|PHOTOダイアリー|

防水業界関係者として「燃土」を献上したいものです。

天智天皇への「燃える水・燃える土=瀝青」献上を再現。7月7日 滋賀県近江神宮で行われました。写真は近江神宮から提供いただいた、昨年の様子です…全文を読む
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奥山化工業と日本防水総業のルーフネット-4-

吉田享二元建築学会会長(故人)の 防水心得
防水は 水を理解し、味方とし、敵としてはならぬ。
建築材料の権威 吉田享二早稲田大学教授が、昭和26年に防水カタログの巻頭に残した言葉。>>資料を見る

この夏 金星が美しい!

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月と火金土。 夏の4天体大接近ショー
見どころを、天文サイトから要約しました。

7月10日 しし座の1等星レグルスと大接近。明るさの違いに注意
7月31日 金星の左上あたりで火星と土星が接近。この時期は毎日の変化を見よう
8月8日 金星と土星が最接近、近くには火星が
8月13日 三日月との接近。火星・土星を合わせた月火金土4天体の接近ショー
8月20日 金星と火星が最接近、近くには土星が

2010/07/03(土) 04:42:40|PHOTOダイアリー|

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「聖書と防水」3部作

ナイルに流されたモーセを守ったアスファルト

モーセを救ったアスファルト ~ドレのエッチング作品~

パピルスで籠を編み、アスファルトで防水し、
その中にこどもを入れ、ナイル川岸の葦の中に置いた。

mo-se dore kago
ギュスターフ・ドレ 聖書画集より
「モーセ川に流される」出エジプト記 第2章3

2010/07/10(土) 09:44:47|ARCHIVES|

生後3カ月のモーセが入れられたパピルスの籠はアスファルトで防水されていた

モーセ 
プッサン「モーセを川に流す」1654、油彩、オックスフォード、アッシュモーリアン美術館

モーセ全体

 エジプト王ファラオは全国民に命じた「生まれたヘブライ人の男の子は、一人残らずナイル川に放り込め。女の子はみな生かしておけ」。
 レビ一族のある男が妻をめとり、女はかわいい男の子を産んだ。3ヶ月間隠しておいたが、もはや隠しきれず、パピルスの籠を用意して、アスファルトで防水し、その中に男の子モーセを入れ、ナイル河畔の葦の茂みに置いた。(出エジプト記2章1~3節)

 防水の歴史の話になると、必ず登場する。ノアの箱舟のアスファルト防水。 これはそのあとの話ですね。

日本書紀と瀝青 (2)

土瀝青を天智天皇に献上した故事を再現する「燃水祭」は「防水祭」?

7月1日「燃水・燃土」を新潟県黒川で採取。7月7日献上を模し滋賀県近江神宮に奉納。

献上
(画像をクリックすると拡大します)

防水関係者から高い評価を受けた「アスファルト防水のルーツを探ねて」の扉にはこの「燃土・燃水献上」の絵(日本石油30周年記念)が納められている。

新潟滋賀県人会の市井康三氏 (http://www.n-shigaken.com/nensuisai.html) によると、

…献上当時の天智天皇を祀る滋賀県の近江神宮では昭和58年時点ですでに毎年7月7日に「燃える水のお祭」が行われていました。昭和58年、近江神宮から献上地の黒川村に燃水祭の招待がありました。当時の伊藤孝二郎村長は、油坪で採油の式を催し、採油した原油を油坪の研究者で地元の錦織昇平さんと中村鉄雄公民館長に託して派遣し献上したのが始まりです。その後、毎年7月1日に黒川燃水祭を催し、7月7日の近江神宮の燃水祭に油を献上しています。

とのことです。

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乾燥させたカグマ(シダの一種)に付着させ臭水(くそうず)坪から採集

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燃土を担って献上行列

この燃土・燃水は7月7日、滋賀県大津市の天智天皇を祀る近江神宮に奉納されます。

近江神宮のホームページ http://www.bbweb-arena.com/users/oumijing/ トップに「燃水祭 7月7日齊行」として以下の通り燃水祭の内容が紹介されています。

日本最初の石油の記録は、1340年をさかのぼる、天智天皇の御代のことした。正月3日、新都大津宮において、御即位の式典を厳修せられた天智天皇7年(668年)の7月のことでした。
 

越の国 燃ゆる土 燃ゆる水をたてまつる

日本書紀はこう書き記しています。燃ゆる土『燃土』とは泥炭であり、『燃水』とは石油のことです。『越の国』は、現在の新潟県。なかでも現在の胎内市(旧黒川村)であったといわれます。黒川村は、昔、川の流れが黒くなるほど燃水が湧き出したことから、「黒川」の地名がついたと伝えられています。

その7月、越の国より採掘された燃水と燃土が天智天皇の都に献上されたのでした。科学技術を駆使され国づくりを推進された改新政治を象徴する記事といえます。

毎年7月1日、新潟県胎内市黒川において燃水祭が行われ、その折採油された原油が、6日後の7日、近江大津宮旧跡に鎮座する近江神宮燃水祭において、黒川からの使者により燃水献上の儀が、往時のままに厳修されています。さながら日本書紀の記述を再現するがごとくに。

そして全国石油関係者多数の御参列の中、石油業界の代表者の手により、ランプに灯をともして献灯の儀を行い、現代文明の基盤である石油への感謝の誠を捧げます。

平成22年4月、近江神宮御鎮座70年を期して改装し、「時計館宝物館」が新装開館した。近江神宮時計博物館は、わが国最初の時計博物館として、昭和38年日本の時刻制度発祥の地に設けられた。同館の解説によると、わが国の時刻制度は、天智天皇の御代に大津の都に漏刻(ろうこく)を設置し時を知らされたことに始まる。漏刻とは水時計のことであり、日本書紀には、鐘鼓を鳴らして時を知らされた、と記録されている。

漏刻(ろうこく)

三層に別れた枡より漏れ落ちる水の量により時間を計るわが国最初の時計。近江朝より平安朝末期まで全国の国府・鎮守府などに置かれ時間を知らせた。 垂揺球儀(すいようきゅうぎ)。

防水の原点とされる燃土といい、漏水で時間を計る日本最初の時計といい、近江神宮は、いや天智天皇は「防水」と縁の深い天皇ですね。

おっと、もう一つ。

秋の田の かりほの 庵の苫あらみ 我が衣手は 露に濡れつつ

この百人一首の最初の歌。尾崎雅嘉著、岩波文庫「百人一首夕話」の解釈によると…

稲の実りたる秋の田を、鳥獣に荒させじと、仮庵とて仮屋を建てて守り居るが、その庵を葺きたる苫の目があらき故、中にいる我らの袖が朝も夜も露に濡れつつして、苦労なる事ぞといふ心なり。

…とある。尾崎氏によれば、天皇は雨漏りで、自分の衣手=袖が濡れて、嫌だなあ、というのでなく、「土民になり代わりて」、詠んだ「百姓の苦労をいたはらせ給う叡慮の有難きなり」と解釈している。

天智天皇は「雨漏りして大変だね」と、心配してくれていた!!

これは縁が深いどころか、防水神社にお祀りせねばならぬかもしれない。

2010/07/05(月) 15:34:27|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館 開館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目
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資料第壱号「アスファルト及びその應用」


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