2016年黒川燃水祭
2016年黒川燃水祭
2016年7月1日 黒川燃水祭斎行
古式に則りカグマで採油
7月1日、新潟県胎内市のシンクルトン記念公園の原油が湧き出る池で、黒川燃水祭が行なわれた。
燃水祭は、日本書紀の天智天皇7年(668)の条に「越の国から燃える水を天智天皇に捧げた」という記述があることにちなんで、行なわれている。
黒川の地名は湧き出した原油が川に流れ、真っ黒になったことから付いたといわれている。燃水祭は1983年から地元の保存団体「越の国黒川臭水(くそうず)遺跡保存会」が行っている。地元の小学生などおよそ80人が見守る中、保存会の関係者が、カグマと呼ばれるリョウメンシダの一種の葉を池(油坪)に浸したあと、葉を絞って油を集めた。集めた油に火をともす点火の儀の後、参加者が砂をまいて清め、(清砂の儀)近江神宮の神職に油(燃える水)を手渡した。
今年は、小学生代表の2名も、砂を撒いた。
黒川の地名は湧き出した原油が川に流れ、真っ黒になったことから付いたといわれている。燃水祭は1983年から地元の保存団体「越の国黒川臭水(くそうず)遺跡保存会」が行っている。
集めた油は天智天皇を祭る滋賀県大津市の近江神宮で、7日に行われる近江神宮燃水祭で奉納される。
儀式の後、黒川小学校の児童は「石油が黒いのはなぜ」「石油はどんな場所で出るの」などを質問し、参加した石油関係者が、わかりやすく答えていた。
2016/07/02(土) 08:37:53|「日本書紀と瀝青」2016|