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2020新春賀詞交歓会 東シ協

2020新春賀詞交歓会 東シ協

東日本シーリング工事業協同組合

東シ協 水上理事長
挨拶する出水裕之理事長。

2020年1月16日、東日本シーリング工事業協同組合は、東京・浜松町の芝パークホテル別館で、2020年新春賀詞交歓会を開始した。
出水理事長は「技能検定受検者が徐々に減っているので、受検者を推薦してほしい。4月4日に、関西で第9回シーリンググランプリが開催される。我々も参加する、北海道も初参加の予定だ。楽しい行事であり、また全国各地の、仕上げ方法や道具に特徴があり、勉強になる。是非参加して欲しい。」と述べた。

刈谷日誌工連理事長
来賓挨拶する、日本シーリング工事業協同組合連合会苅谷純会長。

苅谷氏挨拶の要旨
「近年、建築着工床面積とシーリング材使用量が、比例しなくなっている。建物が大型化すると基準階のほとんどはシーリングからガスケットに代わっている。今や上と中と下しかない。(※注) 新築物件の減少とこうした使用部位の減少が、我々の業界が盛り上がらない要因ではある。だが、リニューアル事業が支えている。都内にある建物の数は280万棟、うち200万が戸建てだから、残る80万棟が我々の仕事の対象になる。相当な数だ。その改修工事が業界を支えている。物流施設・オフィスビルの空室率が、特に都心で異常に低くなっている。改修を主体にしつつ、大きな波の中で新築工事の受注も狙うというのが、今後の姿だろう。

一方、労働環境改善と、残業時間の上限規定が建設業界では2024年から始まる。技能労働者には大変な影響。今4週8休を進めているのだが、賃金をどうするかについてはペンディング状態である。残業時間、労働時間を短くすれば、生産量は減ってしまうのは当然で、賃金は下がってしまう。それを避けるには、薄利多売ではなく、一つ一つの物件に関して利益を上げ、雇用を継続しなければならない。
日シ工連では今、各地域の交流を深めて、ワークシェアリングを進めている。その目的は災害対応であり、労働環境改善のための賃金アップにあり、組合活動はますます重要だ。東シ協は、リーダーとして業界を引っ張ってもらいたい。

須藤新事務局長 新年度より
昨年11月に赴任し、新年度より事務局長に就任する須藤氏(元新樹社)が紹介された。

※編集部注
初期の超高層ビルの外壁目地は、外側と、内側からシーリング材を打つ、2重シールとなっていた。しかし近年、超高層ビルでは、オープンジョイント工法の採用が常識化し、外側はオープン、内側はガスケットが採用されることがほとんど。シーリングは内側の一部分と、外壁では最上階と低層部分に限られることが多い。

その理由は、最上階は機械やペントハウスなど複雑な納まりで定型ガスケットでは対応できない。また低層部分は、エントランスや、店舗が入るため定型化できない。さらに目につきやすいことから、丁寧な仕上げが求められる。その中間部分は、ほとんど同じ間取りになるため、基準階と言われる。シーリング工事業者にとっては、最も量があって、計(はか)が行く部分が、ガスケットに置き換えられてしまったわけだ。

2020/01/20(月) 23:56:01|ニュース|

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