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40回 「水コンペ」 応募締め切りは10月1日

40回 「水コンペ」 応募締め切りは10月1日

1等賞金百万円。今回のテーマは「水の家」

40回水コンペ

総合防水メーカー日新工業が行っているアイデアコンペ「日新工業建築設計競技」、通称「水コンペ」の作品受付が8月23日から始まる。応募登録機関は10月1日まで。作品の提出期限は10月10日までとなる。

第40回となる今回のテーマは水の家。 誰にとっても身近な「水」と「家」。このふたつをどのように読み解くか、主催者は「みなさんの新鮮な発想を楽しみにしています」として、こんなメッセージを発信している。

「水」という言葉からみなさんは何を連想されるでしょうか。

科学的には、酸素と水素の結合体「H20」という化学式で記され、0℃で固体となり、100℃で気体になる物質です。

自然の中の水の様相は、湧水、河川、湖、湿地、オアシス、地下水、滝、海、などが挙げられます。加えて、霧雨、驟雨、夕立、靄、霧、雲、雪といった天候として表される水があり、気化すれば湿気として空間全体を満たし……と、書き始めれば、とどまるところなくさまざまな様態が思い浮かびます。

私たちの生活においては、散水、行水、入浴、温泉、茶の湯、調理など、行為と結びついた姿が想起されます。他にも、水を溜める道具や、水を集める、避けるための道具なども連想されます。

また、津波や洪水など、圧倒的な自然の力として私たちの前に現れることもあります。

一方、イメージとしての水は、古くから、世界を形成する4あるいは5大元素と位置づけられ、水星、水曜日などの呼称になり、東大寺のお水取りなどの歴史的行事や、青海波のような伝統的な模様にもなっています。

モネの「睡蓮」や葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」など、水の景観は多くの名画の題材となり、和歌や俳句、ことわざや慣用句、歌詞、映画や演劇の題材などにも幅広く浸透し、美しい言葉を生み出しています。

そもそも私たちは、水の惑星・地球に生を受け、水によってできた身体を持って生きている生物であることを忘れてはいけないでしょう。

私たちと切っても切れない関係にある水と真正面から取り組み、みなさんが考えた「水の家」をご提案下さい。

審査委員

  • 審査委員長
    六鹿正治(日本設計代表取締役社長)
  • 審査委員
    北山 恒(横浜国立大学大学院Y-GSA教授、architecture WORKSHOP主宰)
    山梨知彦(日建設計執行役員設計部門代表)
    乾久美子(東京藝術大学准教授、乾久美子建築設計事務所主宰)
    長谷川豪(メンドリジオ建築アカデミー客員教授、長谷川豪建築設計事務所代表)
    相臺公豊(日新工業代表取締役社長) (敬称略)

入選を狙う人は、次の「審査委員コメント」をよく読んで下さい。

六鹿正治
水、水の上、水の側、水の中、水の外、水に浮く、滴水、散水、水蒸気、霧、氷、溜水、湧水、遊水、雨水、水路、水系、湖水、海水、滝水、河水、水源、水性、水製。個か群か。「水の家」を考える手掛かりは無限にあります。そして水と家をめぐるアイデアから、あなた自身の問題意識や今日的課題が浮かび上がればいいですね。

北山 恒
地球は水の惑星といわれます。そしてその水は偏在しています。特に日本は、湿度が高く、降水量も多く、生命体にとっては地球上に数パーセントしかない恵まれた環境帯に在るそうです。私たちの周りにあたりまえに在る水は、ときに大きな濁流となって生命を脅かす存在にもなれば、親水空間として心を安らげる存在でもあります。水にかかわる物語を建築につなげていって下さい。

山梨知彦
夏場に雨の多い日本では、打ち水のように豊富な水を使って涼を得る伝統がありました。ところが最近では、特に建築に関する限り、雨漏りや結露といったように、水は悪者扱いをされがちです。今回のコンペでは、この水に新たなまなざしを向け、明確な切り口で捉え、そこから想起した家の姿を描き出してほしいと思います。

乾久美子
去年の「アジアモンスーンの『家』」から影響を受けて今年のテーマはつくられました。去年と同様に環境に寄り添う建築の提案を求めつつも、時に荒ぶることもあり得る環境に対して建築はどのように存在すればいいのでしょうか。生物にとって不可欠で普遍的な存在である水と建築の関係について、具体的なものから哲学的な問いまで幅広い提案を期待しています。

長谷川豪
「水」や「家」について考えを巡らせるだけでなく「の」の働きにも意識してください。「の」は主格を表すこともあれば、所有、所属、場所、時、対象を示し、時には同格の関係を表現する、実に多様な働きをもつ格助詞です。「水の家」というタイトルがもち得る多様なイメージをいっぺんに鷲掴みにしてしまうような大胆な案を期待します。

相臺公豊
「水」は私達になくてはならないものです。そして「気体」や「固体」、「液体」と形を変えます。「水」は私たちに富をもたらし、時には害を及ぼすこともあります。人は古来より水と共存し、また水と向かい合ってきました。皆さんは「水の家」と聞いてどんなことを想像しますか?

詳細はhttp://www.nisshinkogyo.co.jp/compe/で。

2013/07/02(火) 10:33:12|ニュース|

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