JWMA(日本防水材料連合会) 2014年施工実績
JWMA(日本防水材料連合会) 2014年施工実績
2014年(1~12月)防水施工面積は6,352万平方メートル
右手奥に(瀝青で防水されたノアの方舟のよう)なタンカー。
(写真は記事とは関係がありません)
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一社・日本防水材料連合会(略称JWMA)はこのほど、傘下の工法別団体の施工量を取りまとめた。これによると、2013年(1~12月)防水施工面積は63,520,000㎡。
ARK | 14,186,000㎡ | 前年同期比101,5% |
KRK | 19,543,000㎡ | 同 103.4% |
TRK | 5,120,000㎡ | 同 110.3% |
FBK | 5,489,000㎡ | 同 101.3% |
NUK | 19,182,000㎡ | 同 102.8% |
合計 | 63,520,000㎡ | 同 103.1% |
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各団体は、それぞれの結果を次のように分析している。
ARK:(アスファルトルーフィング工業会)
消費増税前の駆け込み受注とアベノミクス効果もあり、前年に比べて若干の底上げが見られた。
KRK:(合成高分子ルーフィング工業会)
2013年下期の実績としては、加硫ゴムシートが前年対比99%で横ばい、塩ビシートが前年対比116%で大幅増。その他シートは低調であったが、塩ビシートの大幅増が全体をけん引し、KRK実績としては、前年対比110%の実績であった。そして2013年通年の実績としては103.4%とわずかながらの増加となった。
TRK:(トーチ工法ルーフィング工業会)
改修物件の上期工事の遅れが下期の発注に結びつき、消費増税前の駆け込み需要等も増加要因となった。
FBK:(FRP防水材工業会)
2013年の新築住宅着工件数は前年対比11%増で、消費増税前の駆け込み需要や、近年増加傾向にある戸建リフォームの影響もあって、FRP防水の実績も堅調に推移したものと思われる。
NUK:日本ウレタン建材工業会
2013年下半期の防水施工面積は、前年同期の106.6%で、通年では102.8%となり、過去最高の前年を上回り、最高記録を更新した。
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非木造陸屋根の建造物を主な市場とするメンブレン防水の施工実績が上の数字である。
統計は防水工法別の団体である5団体の集計をまとめたもので、このうちトーチ工法は改質アスファルトシートをトーチバーナーで炙りながら貼り付ける工法であり、材料としてはアスファルト防水である。そこで、上の数字を材料別に分類すると以下のようになり、アスファルト、シート、ウレタン塗膜が市場を3分していることがわかる。
アスファルト系防水 | 19,306,000㎡ |
シート系防水 | 19,543,000㎡ |
ウレタン塗膜防水 | 19,182,000㎡ |
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出荷量の算定に際して、アスファルト防水の場合、ルーフィングの種類が多く、工法によっては1層から4層のルーフィングを使用する。 したがってルーフィングの出荷量から施工面積を算定することは不可能。そこで、ARKではプライマーなど施工の際に必ず用いられる下地関係材料の出荷量から施工面積を算出している。またこの数値は戸建住宅の下葺材は含まれていない。
2014/07/04(金) 18:00:00|DATA BANK|