「奥のみず道」
「奥のみず道」
- 奥のみず道 “ぶらモリタ”が始まりました。
- 「奥のみず道」第4回は聖書と防水「ノアの方舟」のはなし
- 「奥のみず道」第5回は聖書と防水「バベルの塔」のはなし
- 「奥のみず道」第6回はモーセと防水のお話し
- 「奥のみず道」第7回は「燃水祭(ねんすいさい)」のはなし
- 「奥のみず道」第8回は「聖書に書かれた第4のアスファルト」
- ルーフネットの注目記事(カテゴリー:奥のみず道 2015年)
- 「奥のみず道」第9回はギルガメッシュ叙事詩と防水
- 「奥のみず道」第10回は「雨漏りの歌」のお話し
- 「奥のみず道」第11回は「漏刻」のお話し
- 「奥のみず道」第12回は「マキハダ」のお話し
- 「奥のみず道」第13回は「ルーファーのための能・絃上」
- 「黒川紀章が創った白い方舟」のお話し
- バベルの塔の壁がなぜ白い?
- 奥のみず道 最新版目次(①~⑮)
- 「奥のみず道」第16 回は「日本書紀と防水」のお話し
- 奥のみず道⑰
- 勅封という密封システムと正倉院の漏水対策
- 「奥のみず道」第21回は国宝鳥獣戯画と防水
- 世界を驚かせた明治の超絶技巧
- 「奥のみず道」第23回はオペレッタ「燃える水」
- 歴史・文化・芸術と防水
奥のみず道 “ぶらモリタ”が始まりました。
100年ぶりの正倉院大改修で見た詰める塞ぐ被せる。
正倉院の勅封。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会はが年4回発行している機関誌です。
機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行NO.83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容になる予定。今回は開店記念の4ページですが、無理やり現在の技術と比較・相関させたりせず、見開きの写真と簡単な説明で、さり気のなく表現してゆく予定です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
正倉院が100年ぶりの大修理
現場公開で見た正倉院の「詰める」「塞ぐ」「被せる」
2014/1/1(水) 09:00:00|歴史的建物を守る|
「奥のみず道」第4回は聖書と防水「ノアの方舟」のはなし
~世界初の建築屋根・外壁防水仕様~
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し、賛助会員として原材料メーカー、販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会(日シ工)はが年4回発行している機関誌です。
機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№.83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。屋根と雨仕舞の技術と歴史を追うウェブマガジン「ルーフネット」の編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりという企画です。今回は「聖書と防水その1」。誰もが知っているノアの方舟のお話しです。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
2014/09/15(月) 10:09:52|「聖書と防水」3部作|
「奥のみず道」第5回は聖書と防水「バベルの塔」のはなし
奥のみず道“ぶらモリタ”第5回
~5000年前の超高層建築の防水~
バベルの塔 マダムY
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカー18社が加盟し、賛助会員として原材料・副資材メーカー、材販売店24社が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会(日シ工)はが年4回発行している機関誌です。
機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83 から「奥のみず道~ぶらモリタ」シリーズが始まりました。屋根と雨仕舞の技術と歴史を追うウェブマガジン「ルーフネット」の編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりという企画です。今回87号は「聖書と防水その2」。よく知られたバベルの塔のお話しです。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
2015/01/03(土) 17:51:17|「聖書と防水」3部作|
「奥のみず道」第6回はモーセと防水のお話し
「モーセを救った籠(かご)」の防水
聖書と防水、3番目は「モーセを救った籠(かご)」の防水。
旧約聖書の中で、アスファルトについて4ヶ所に記述があり、そのうち3ヶ所は防水と深くかかわっています。そのうちの2つは「創世記」に書かれたノアの方舟の防水、バベルの塔の接着・シーリングです。
日本シーリング材工業会の機関誌「&シーラント」に「奥のみず道」として、聖書に登場する防水の話を連載で書かせていただいています。
今回の例は、「出エジプト記」に登場するパピルスで編んだ籠(かご)です。ノアの方舟やバベルの塔ほどの知名度はありませんが、日本における事例(蛭子)との関連という点では、とても重要な話です。
2015/06/18(木) 16:52:59|「聖書と防水」3部作|
「奥のみず道」第7回は「燃水祭(ねんすいさい)」のはなし
奥のみず道"ぶらモリタ"第7回
石油・防水業界の世話人が「燃土燃水献上図」のレプリカを奉納しました。
平成27年燃水祭前日の近江神宮。外拝殿から内拝殿を望む。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカー18社が加盟し、賛助会員として原材料・副資材メーカー、材販売店24社が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会(日シ工)はが年4回発行している機関誌です。
機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83 から「奥のみず道~ぶらモリタ」 シリーズが始まりました。屋根と雨仕舞の技術と歴史を追うウェブマガジン「ルーフネット」の編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または著名建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりという企画です。今回No.89は 「日本書紀の記述を再現する 燃水祭」。防水業界にとって最も意義深い祭典である燃水祭で、祭祀の典拠となった「燃土燃水献上図」原寸精密複写の額装を奉納したというお話しです。
なおシリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当のアースロード・阿部栄治氏の命名です。
2015/09/16(水) 12:02:09|「日本書紀と瀝青」2015|
「奥のみず道」第8回は「聖書に書かれた第4のアスファルト」
死海と越の国。地層の裂け目から出てきた瀝青、それを採掘する穴原商会の話です。
秋田県近代産業遺産群で見られる天然アスファルトの露出。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカー18社が加盟し、賛助会員として原材料・副資材メーカー、材販売店24社が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会(日シ工)はが年4回発行している機関誌です。
THE SEAL 正倉院の勅封
バックナンバーはこちらでご覧ください。>>「奥のみず道」
http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=%E3%80%8C%E5%A5%A5%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9A%E9%81%93%E3%80%8D&word=%E5%A5%A5%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9A%E9%81%93
2015/12/13(日) 14:00:05|「聖書と防水」3部作|
ルーフネットの注目記事(カテゴリー:奥のみず道 2015年)
「& SEALANT」奥のみず道「ぶらモリタ」
昨年最後の「奥のみず道」は「聖書に書かれた第4のアスファルト」でした。旧約聖書に書かれた、「ノアの方舟」、「バベルの塔」、「モーセの小舟」の防水3部作を、日本の事情と絡めて8回にわたって紹介しました。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
バックナンバーはこちらでご覧ください。>>「奥のみず道」
http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=%E3%80%8C%E5%A5%A5%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9A%E9%81%93%E3%80%8D&word=%E5%A5%A5%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%9A%E9%81%93
「奥のみず道」目次
- 「奥のみず道」第1回特別編 (2013.12.10)No.82
正倉院が100年ぶりの大修理 100年ぶりの大改修で見た「詰める」、「塞ぐ」、「被せる」
- 「奥のみず道」第2回 (2014.3.10)No.83
世界史に見る防水の起源 ~旧約聖書をたどる~
中島路可博士との「聖書の中のアスファルト:英中日ヘブライ語対訳表」も発表しています。
- 「奥のみず道」第3回(2014.6.10)No.84
縄文期にみられるアスファルト利用
~最古の記録は日本書紀の「668年」~
- 「奥のみず道」第4回(2014.9.10)No.85
聖書と防水「ノアの方舟」のはなし
~世界初の建築屋根外壁防水仕様~
- 「奥のみず道」第5回 (2014.12.10)No.86
聖書と防水「バベルの塔」のはなし
~ 5000年前の超高層建築の防水~
- 「奥のみず道」第6回(2015.6.10)No.88
モーセと防水のお話し
今回の例は、「出エジプト記」に登場するパピルスで編んだ籠(かご)です。ノアの方舟やバベルの塔ほどの知名度はありませんが、日本における事例(蛭子)との関連という点では、とても重要な話です。
- 「奥のみず道」第7回(2015.10 .10 )No.89
「燃水祭(ねんすいさい)」のはなし。
今回は 「日本書紀の記述を再現する 燃水祭」。防水業界にとって最も意義深い祭典である燃水祭で、祭祀の典拠となった「燃土燃水献上図」原寸精密複写の額装を奉納しました。
- 「奥のみず道」第8回 (2015.12.10)No.90
「聖書に書かれた第4のアスファルト」 死海と越の国。地層の裂け目から出てきた瀝青、それを採掘する穴原商会の話です。
さて、2016年3月10日号 No.91では、旧約聖書から離れたような、寄り添っているような…。
ノアの方舟の並行物語として、ギルガメッシュ叙事詩に書かれた方舟の詳細な防水仕様を紹介する予定です。
2016/01/03(日) 19:14:54| 「奥のみず道」|
「奥のみず道」第9回はギルガメッシュ叙事詩と防水
世界最古の叙事詩『ギルガメッシュ』に見る BC3000年の防水仕様
前回まで旧約聖書や日本書紀の中の防水とアスファルトの話を紹 介してきました。また本誌 No.84 では世界史に見る防水の起源として叙事詩「ギルガメッシュ」の中に ノアの大洪水と同様の話があることに触れました。このギルガメッ シュの「大洪水の話」が旧約の「ノアの方舟」の原型であるとする説もあります。ギルガメッシュ叙事 詩は楔形文字文学史上最大の作品 であり、西欧では古代ギリシアの 吟遊詩人ホメロスによる「オヂュ ッセイア」に匹敵すると評価され ています。
日本シーリング材工業会の機関誌「&シーラント」に「奥のみず道」として、聖書に登場する防水の話を連載で書かせていただいています。
2016/03/19(土) 06:10:39|「聖書と防水」3部作|
「奥のみず道」第10回は「雨漏りの歌」のお話し
百人一首の巻頭歌は「雨漏りの歌」
奥のみず道"ぶらモリタ"第10回
これまで旧約聖書や日本書紀の中の防水とアスファルトの話題を紹 介してきました。また世界史に見る防水の起源として叙事詩「ギルガメッシュ」の中に ノアの大洪水と同様の話があることにも触れました。今回は防水材料や防水という行為ではなく、雨漏りのお話しです。
天智天皇(堀越輝夫筆)近江神宮所蔵と歌碑
日本シーリング材工業会の機関誌「&シーラント」に「奥のみず道」として、聖書に登場する防水の話を連載で書かせていただいています。
2016/06/14(火) 23:35:47|「奥のみず道」|
「奥のみず道」第11回は「漏刻」のお話し
「漏刻博士」が命がけで“時を刻む「漏水」”を制する
奥のみず道"ぶらモリタ"第11回
漏刻見取り図(近江神宮)
古代水時計・漏刻のゼンマイに当たるには水。この水は「漏水」といいます。漏水の清浄度と流量の管理が時計の精度の決め手です。
奥のみず道"ぶらモリタ"第11回「奥のみず道」は「漏刻博士が命がけで漏水を守る」というお話です。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
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2016/09/19(月) 02:17:03|「奥のみず道」|
「奥のみず道」第12回は「マキハダ」のお話し
マキハダというシール
マキハダ(槙皮)とはマキ(槙)やヒノキ(檜)など木の甘皮を加工し縄状にした部材で、マイハダとも言います。ひび割れなど、浸水を防ぎたい部分に詰める。水分を吸収すると膨張し、水の流入を防ぐ効果がある。そのため、木造構造船を作る上で必須の技術で、現代の木造船にも使われています。
船だけではありません。橋、配管など古代から需要なインフラを支えていました。
奥のみず道"ぶらモリタ"第12回「奥のみず道」はそんな「マキハダ」のお話です。
古代の船、錦帯橋、辰巳用水の石樋のシールの例を紹介します。
「&SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー,販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
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2016/12/21(水) 22:47:36|「奥のみず道」|
「奥のみず道」第13回は「ルーファーのための能・絃上」
雨漏りしていないのに、なぜ屋根に苫(とま)を葺くの?
苫(とま)と筵(むしろ) 草の元末を揃えて編んだものが苫
苫。写真提供・中野誠氏(美山茅葺株式会社代表)
苫(とま)をネットで語彙検索すると「菅 (すげ) や茅 (かや) などを粗く編んだむしろ。和船や家屋を覆って雨露をしのぐのに用いる」、さらに「苫葺き」は、「苫で屋根を葺 (ふ) くこと。また、その屋根」と、要領を得ません。ならばと広辞苑を引くと、「菅 (すげ) や茅 (かや) を菰(こも)のように編み、和船の上部や小家屋を覆うのに用いるもの」。
そこで茅葺職人に尋ねてみました。
写真提供:塩澤実氏(茅葺屋代表)
中野誠さんのところで修業した神戸の茅葺職人の塩沢さんです。
「苫」とはワラやスゲなどの草を、元末を揃えて編んだものです。元の方を棟側にして、軒から棟へと重ねながら屋根の上に広げると、逆葺きの茅葺き屋根ができあがります。ちなみに元末を交互に草を編んだものは「筵(むしろ)」や「簾(す)」。とのこと。
さらに「あらかじめ編んでおいたものを巻いて束ねておけば、これをさっと広げて仮止めするだけで雨露が凌げる優れものです。耐久性はありませんが、手軽に雨養生するにはうってつけな葺き方です。」とも。さすがルーファーです。
「&SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー、販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
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2017/04/04(火) 22:26:02|「奥のみず道」|
「黒川紀章が創った白い方舟」のお話し
奥のみず道"ぶらモリタ"第14 回「奥のみず道」は「メタボリズム世界初の実用建築」、中銀カプセルタワービルの行方を探ります。
外国人観光客が見たがる日本の現代建築ナンバーワンが中銀カプセルタワービルだそうです。昨年来日した映画監督のフランシス・コッポラは「見たい処は?」と問われ、即座に「カプセルの中」と答えました。コッポラ夫妻を案内したのは、中銀カプセルタワービル保存再生プロジェクトや、中銀カプセルタワー応援団のメンバーでした。中銀カプセルマンションこと「中銀カプセルタワービル」。昭和47年(1972年)竣工。黒川紀章の初期の代表作で、当時世界的に話題になった「メタボリズム建築運動」の世界初の実用建築です。戦後復興から高度経済成長期へ移行した1960年代、日本で発祥した建築運動「メタボリズム」が世界へと広まった。運動の発端は、1960年の〈世界デザイン会議〉で丹下健三が提唱したメタボリズム思想。「メタボリズム」という言葉は生物学用語で 「新陳代謝」を意味します。“生き物が環境にすばやく適応しながら次々と姿を変え増殖していくのと同様に、建築や都市も有機的にデザインされるべきである”というものでした。
1の目サイコロがたくさん積み重なっているカプセルタワー。西洋人にはドラム式の洗濯機に見えるそうです。「幹」に取り付けられた床面積10平方メートルの立方体ユニットを交換することで、建物としては新陳代謝を繰り返すことができます。
「& SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー、販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83 から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
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「奥のみず道」今回は4ページ版の番外編。 「世界初のメタボリズム実用建築」・中銀カプセルタワービルはどこへ行く
&
クラウドファンディングのリターン
カプセルは変化し、居住者は様変わりする。中銀カプセルタワービルの居住者の中に、メタボリズムというイズムとは無縁だが、カプセルを愛し、ひたすら存続を願う人が現れ、増殖し、そんな居住者がばしば、カプセル内の飲み会で話し合う。保存運動が立ち上がり、賛同者が幅広く集まる。いったん否決されたカプセルの交換を含む大規模修繕を再提案し、有志による修繕を実施してしまう。
黒川紀章は「我々が追球したいのは、住民の参加、住民のセルフエイドシステムを刺激する原理」といった。今カプセルの住人は、しっかり「刺激」され、「セルフエイドシステム」が発動し、「オーナーズエイド」が動き初めている。
中銀カプセルタワーがおもしろいのは、世界が注目しているからではなく、その独特の形だけでもない。
中で起こっている新しい動きが面白いのである。
2017/06/17(土) 11:12:51|「奥のみず道」|
バベルの塔の壁がなぜ白い?
関西初公開 10月15日まで大阪で公開
24年ぶりに来日したブリューゲルの傑作を間近に
東京展で販売されたバベルシフォンケーキ
絵画ファンにとって魅力的な展示会であることは当然ながら、今回の見どころは東京芸術大学がサポートした、300%の拡大詳細図や内部詳細図の同時展示であり、建築か関係にはむしろ、絵画そのものよりもこれが注目されたともいえます。絵には1400人もの人々の生活の姿が描かれ、建設にかかわる人々の作業中の姿、船の構造や、操る人の姿、洗濯ものが干されている様子まで詳細に描いているのです。
史実性が問題視される旧約聖書・創世記の中で、バベルの塔の物語は世界にさまざまな言語が存在する理由を説明しています。「石の代わりに煉瓦を、漆喰の代わりにアスファルトを用いた」という記述は、「古代社会の技術革新について述べており、人類の科学技術の過信、おごりへの神の戒めについて語ったものである」、という解釈が一般的です。
旧約聖書『創世記』中に出てくる大洪水(ノアの方舟)のあと、地上に唯一残ったノアとその家族。ノアの息子のうちヤフェトはインド・ヨーロッパ語族の祖先、ハムはエジプト・ペルシャなどハム語族の祖先、セムはヘブライ・アラブなどセム語族の祖先となります。聖書研究者はバベルの塔が建設されたころ、民族の数は52に達していたが、同じ言葉を話していたとしています。
同じ言葉を話していたノアの子孫たちは,東方のシナルの平地に移り住みます。そして,再び大洪水が起こった時に備え、煉瓦と瀝青を用いて、町と,高い塔の建設を計画します。この地に石はなく、天然アスファルトが近くに産したから、それを使ったのです。神はこれを見て危惧し,彼らの言葉を混乱(バーラル、バベル) させ ,その企てをはばみます。人々は塔の建設を断念して散り散りになってゆきます。そしてこの町はバベルと呼ばれるようになったというお話です。なおこの塔は,奥のみず道第5回で述べたようにジッグラトと呼ばれるバビロンの神殿をさすという説もあります。
ブリューゲルのバベルの塔が、紀元1世紀に築かれたローマの円形競技場コロッセウムから着想を得ていることは明らかです。彼はこのテーマで3点描いていることが分かっています。しかし小さな象牙板に描いた最初の絵は現存せず、1563年の板絵の大作はウィーン美術史美術館が所蔵し、今回の1568年、42歳ころの作品とされています。ブルーゲルの描いたバベルの塔は、あまりにインパクトが大きかったため、その後描かれるバベルの塔は、ほとんどコロッセウム状かつ螺旋形式の「ブリューゲル風の」塔になってゆきます。
これは東京展のポスター
「&SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー、販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT製作担当の阿部栄治氏の命名です。
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>>「奥のみず道」
2017/09/20(水) 09:20:22|「奥のみず道」|
奥のみず道 最新版目次(①~⑮)
最新版目次「& SEALANT」奥のみず道「ぶらモリタ」
奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが「&シーラント」で連載中です。狙いは、屋根と防水・雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。>>つづきを読む
「奥のみず道」第16 回は「日本書紀と防水」のお話し
「奥のみず道」第16回は「日本書紀」のお話し
2018年は天智天皇への「燃土燃水献上」から1350年
日本シーリング材工業会の機関誌「&シーラント」に「奥のみず道」として、聖書に登場する防水の話を連載で書かせていただいています。
「&SEALANT」は、わが国のシーリング材メーカーが加盟し,賛助会員として原材料メーカー、販売店が加入する全国に7支部を有する全国的組織である日本シーリング材工業会が年4回発行している機関誌です。機関誌「& SEALANT」の2013年12月10日発行№83から奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT製作担当の阿部栄治氏の命名です。
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>>「奥のみず道」
2017/12/19(火) 00:00:23|「奥のみず道」|
奥のみず道⑰
防水の歴史資料館への序章
防水の象徴「燃える土」を初めて奉献
2階展示室で燃水祭展示コーナーを検討する。
奥のみず道「ぶらモリタ」シリーズが「&シーラント」で連載中です。狙いは、屋根と防水・雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、または歴史的建築における防水という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容です。
シリーズタイトルの「ぶらモリタ」は日シ工飯島義仁広報委員長、「奥のみず道」は&SEALANT 製作担当の阿部栄治氏がつけてくれました。
バックナンバーはこちらでご覧ください。>>「奥のみず道」
第17回が、分類項目の手違いで、この部屋に収納されていませんでした。改めて奥のみず道⑰として掲載します。
奥のみず道"ぶらモリタ"第17回
「&SEALANT」の2018年6月10日発行№100
2018/09/24(月) 12:59:10|「奥のみず道」|
勅封という密封システムと正倉院の漏水対策
奥のみず道第20回
The seal「勅封」という密封システムと正倉院の漏水対策
日本シーリング材工業会(略称・日シ工機関誌「& SEALANT」(年4回発行)の2013年12月10日発行NO.83から、「奥のみず道」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、また著名建築における防水・雨仕舞という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容を目指しました。今回は20回目。
ルーフネットでは436号の読み物として、№104(2019年3月10日発行)の掲載記事を転載させていただきます。
T448正倉院の歴史 平成9年 吉川弘文館3800円。
正倉院の歴史、橋本義彦著。平成9年 吉川弘文館279頁3800円。
表紙に描かれているのは天保4年の開封の様子、
日本シーリング材工業会(略称・日シ工)http://www.sealant.gr.jp/N-profile-gaiyo.html
は、昭和38年2月設立。わが国のシーリング材メーカーが加盟し、賛助会員は原材料メーカー、取扱業者等が加入しており、全国に7支部を有する全国的組織。
2019/03/19(火) 08:49:38|「奥のみず道」|
「奥のみず道」第21回は国宝鳥獣戯画と防水
奥のみず道21回
蛙とウサギが瀝青(アスファルト)と石油を運ぶ
日本シーリング材工業会(略称・日シ工機関誌「& SEALANT」(年4回発行)の2013年12月10日発行NO.83から、「奥のみず道」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、また著名建築における防水・雨仕舞という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容を目指しました。
№105(2019年6月10日発行)の掲載記事を転載させていただきます。
2019/06/27(木) 15:31:27|「奥のみず道」|
世界を驚かせた明治の超絶技巧
奥のみず道22
帝室技芸員最晩年の作品は、謎の彫金花器
右端燃土燃水献上図花容器。京都清水三年坂美術館展示室にて。
日本シーリング材工業会(略称・日シ工機関誌「& SEALANT」(年4回発行)の2013年12月10日発行NO.83から、「奥のみず道」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、また著名建築における防水・雨仕舞という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容を目指しました。
№106(2019年9月15日発行)の掲載記事を転載させていただきます
2019/09/17(火) 16:34:14|「奥のみず道」|
「奥のみず道」第23回はオペレッタ「燃える水」
奥のみず道 第23回
田谷力三のデビュー作はオペレッタ「燃える水」
清島利典著「恋はやさしい野辺の花よ~田谷力三と浅草オペラ~」(大月書店)
日本シーリング材工業会(略称・日シ工機関誌「& SEALANT」(年4回発行)の2013年12月10日発行№83から、「奥のみず道」シリーズが始まりました。
狙いは、屋根と雨仕舞のウェブマガジン「ルーフネット」編集長が全国をブラブラしながら、古の人達が防水や雨仕舞にどう取り組んできたか、また著名建築における防水・雨仕舞という視点で、防水やシールのルーツを探ったりヒントや知恵を見つけたりといった内容を目指しました。
最後のテーマは、オペレッタです。
日本石油の創立100周年記念誌に、興味深い表があります。
大正6年に開催された大記念式典の来会者と余興に関する表です。
№107(2019年12月10日発行)の掲載記事を転載させていただきます。
2019/12/25(水) 21:11:29|「奥のみず道」|
歴史・文化・芸術と防水
オンリーワンのキーワード
奥のみず道 最終回
2013年12月 No.83より23回にわたり書かせていただいた「奥のみず道」、今回が最終回です。古今東西の歴史・文化・芸術作品や営みの中に防水と雨仕舞に関する記述を探し出し、強引に、時に「にこじつけ」と言われながら関連付けしてきました。
狙いは「学生や建築の門外観に、防水・雨仕舞の重要性に気付いてもらいたい、屋根屋の知恵と技を知ってもらいたい」からでした。こう言うと随分偉そうですから、正確には、そうしたことをできる方々に、話のマクラとして利用できそうな、或いはぜひ利用していただきたい話題を提供することでした。
締めくくりに、ぜひ心にとどめてほしい写真とキーワードを整理しておきます。仕えそうなネタをご利用いただければ、何より幸いです。
アケビの芽吹き
各記事のPDFはルーフネット www.roof-net.jp/ のサイト内検索「奥のみず道」で。
2020/03/27(金) 18:15:14|「奥のみず道」|