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なぜ天智天皇は「防水の祖神」なの?2013

なぜ天智天皇は「防水の祖神」なの?

「日本の防水に関する最古の記録としての日本書紀」とその記述を再現する「燃水祭」について、ルーフネットは繰り返し記事を発信しています。
「なぜ燃水祭が防水のお祭りで、天智天皇が防水の祖神なのか」は、ルーフネット2012年8月18日 号(№109)読み物『なぜ天智天皇は「防水の祖神」なの?』をご覧ください。

今回は日本書紀そのものに関しては少し紹介しましょう。
手元の辞書では「日本書紀」(にほんしょき)とは、「奈良時代に成立した日本の歴史書。日本における伝存する最古の正史で、舎人親王らの撰で、養老4年(720年)に完成した。神代から持統天皇の時代までを扱う。
漢文・編年体をとる。全三十巻。系図一巻が付属したが失われた。」とかかれています。すでに原本は失われ、いくつかの写本が残っていて、数点が国宝や重文になっています。京都の北野天満宮、三島の三嶋大社宝物殿で巻物になった国宝の写本を見ることができます。ところが全巻揃っているものはありません。我らが防水の起源が記されたのは第27巻、天智天皇(668年)即位の年、天智7年7月の条です。

その部分がこれです。

20130524-1日本書紀燃土燃水部分009

日本書紀(元治甲子補刻板6行目2つ目の「又」の後に「越の国より、燃える土と燃える水とをたてまつる」とかかれています。

20130524-2奏唱文IMG_8746

近江神宮「燃水祭」ではこれが奉唱されます。

日本石油㈱(当時)が創立100周年記念誌の中で「人類と石油との関わりはアスファルトの利用で始まった」と述べ、日本最古の記録として日本書紀のこの部分を示しています。燃える土=土瀝青=天然アスファルトの当時の用途は、土器や矢じりなどの考古学上の遺物の分析から、防水・接着・コーティングであったと考えられています。「燃える土とはアスファルト、燃える水は石油」という解釈が現在の定説です。そこでルーフネットは「燃える土は機能としての防水の起源、燃える水は材料としての防水の起源」と提唱しています。

日本書紀のこの記述を再現するお祭りが、今まで約30年間、新潟県黒川村(現・胎内市)と滋賀県の近江神宮、石油業界によって行われてきました。昨年の燃水祭には防水業界から約20名が参列し、暖かく受け入れられました。

今年7月1日の黒川燃水祭、5日に齋行される近江神宮燃水祭にあたっては、我々「燃える土」の業界に対して、近江神宮、旧黒川村教育委員会、石油組合から熱いラブコールが寄せられています。

画像の説明

日本書紀の「燃土燃水献上」シーンを我が国歴史画の父・小堀鞆音が大正3年に描いた「燃土燃水献上図」(JX日鉱日石エネルギー所蔵)。前で担(かつ)いでいる甕(かめ)にはいっているのが「燃える水=石油」。後ろの唐櫃(からびつ)の中は「燃える土」。

画像の説明

近江神宮境内に再現された、日本最古の水時計・漏刻(ろうこく)。
天智天皇は時の制度を創始した。漏刻(時計)のゼンマイにあたる水は「漏水」という。

2013/05/25(土) 01:27:27|「日本書紀と瀝青」2013|

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