日本初のアスファルト舗装
日本初のアスファルト舗装
明治11年・アキバ旧昌平橋が最初
NPO豊川ヨイショ佐々木理事長が紹介
紀元前にさかのぼって社会とアスファルトの関わりを調べると、接着と防水、時に防腐剤・薬品として用いられてきたことがわかる。もう少し視点を今に近付け、日本の近代産業としてアスファルト産業をみれば、その用途は防水と道路舗装になる。アスファルト舗装に関しての歴史は明確に記録が残っている。一方の防水に関しては、明治以前から建物の屋根や壁に防水目的で塗られていたが、現代の防水につながる積層ルーフィングが現れるのは1905年、大阪ガス旧本社工場屋根への適用まで待たねばならない(東京工業大学小池迪夫夫名誉教授の調査)。
今日5月9日の東京新聞最終面に「日本初のアスファルト道路はアキバにあった」という記事が掲載され、ルーフネットにしばしば登場した佐々木榮一さんがコメントしている。
佐々木さんは、かつて天然アスファルトの一大産地だった秋田県豊川油田の保存・活用に取り組むNPO「豊川をヨイショする会」の理事長だ。アスファルト舗装の歴史は1878年(明治11年)2月、元東京府知事由利公正が現在の万世橋付近に鋼鉄製の旧昌平橋を建設し、豊川のアスファルトで舗装した。この話は、ルーフネット特集ページ『今でも「燃える土」は見ることができる』で読む事ができますが、まもなく「アスファルト舗装」として連載が始まります。
2012/05/09(水) 09:00:53|ARCHIVES|