「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2011年 2月3日 号

2011年 2月3日 号 新月

2011年 如月きさらぎ 平成23年、昭和86年、大正100年、明治144年

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全アロン防水組合関東支部 新年講演会、賀詞交歓会

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タック川本氏の新年講演会
国際ビジネス・スポーツアナリストであるタック川本氏の講演テーマは、「メジャーリーグに学ぶ成功術(勝つための人材育成)」。参加者の評判はとてもよかったそうです。
メーカーの執行役員本店営業部長は、パーティーの席でこう言っていました…続きを読む

伏見雅光さんのカレンダー

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もうすぐ伏見さんのⅠ周忌
故人は防水業界においては技術面での中心人物の一人として活躍した。業界を退いた後は水彩画の手ほどきを受け、定期的に作品を発表していた。その絵をカレンダー、絵ハガキ、一筆箋のセットにした。>>写真をみる

聖書協会がノアの方舟の模型を販売

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これを眺めながらノアの方舟の防水仕様を、じっくり検討してみましょう。神がノアに建造を命じた方舟の仕様はこんなものだった。ただし全長133メートルの方舟に対して、動物のスケールは違いますね…全文を読む

ミュージアムショップのお薦め。

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三十三間堂の巻 釈迦が弟子に奨めた楊枝
楊枝(やなぎ)のお加持の日(1月15日に一番近い日曜日)は無料公開。
ミュージアムショップは、何か楽しい。観光地でお土産屋さんに入る人の気持ちが少し解る気がする。特に神社仏閣のミュージアムショップのグッズは、御利益がありそうなだけに、少々割高でも、よく売れています。三十三間堂にちなんで33本かと思い、数えてみたら21本でした。
毎年1月26日は、「文化財防火デー」です。

絵日記

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我が国の文献における瀝青・アスファルトの初見は日本書紀

近江神宮「志賀」第252号

志賀第252号

毎年7月7日、午前11時燃水祭が近江神宮で斉行される。毎月発行されていた「志賀」の7月号は燃水祭の記事が第1面で紹介されることが多かった。
この年は1面の口絵に小堀鞆音による「燃土燃水献上図」が掲載されている。説明には(日本石油㈱所蔵)と書かれている。


天智天皇 七年七月 燃ゆる水献上さる

燃水祭

七月七日・午前十一時斎行

我が国の歴史に『石油』が初めて登場するのは、今日より千三百年の時代を遡る、天智天皇の都、近江大津宮においてであった。
 天智称制六年(六六七)、大化改新の理想の完成を目ざされ、内外の知識を総動員して建設された近江大津京に奈良飛鳥の地より都が遷された明くる年、中大兄皇子は先帝崩御の御時より六年に渡る称制に終止符を打たれ、正月三日、新都大津京におかれて御即位の禮典を厳修せられたのであった。『燃水献上』の御儀は、その年の七月の事である。

秋七月、越国(こしのくに)より燃土(もゆるつち)と燃水(もゆるみず)とを献る

この日の記録を日本書紀はこう書き止めた。『燃土』とは、今謂う泥炭であり『燃水』とは石油の事である。我が国の文献における石炭、石油の初見であった。
 燃ゆる土、燃ゆる水の献上地とここに記される『越国』は、現在の新潟県北浦郡黒川村であったといわれている。高志(こし)(越)は、古代において北陸地方を総して称されていた地名で、大化改新以降、着々と整備されてゆく交通網のなかで、北陸道は滋賀近江穴太(あのう)を首駅として、琵琶湖を北上し、越前、加賀、越中、越後を経て佐渡に通ず る官道であった。燃土燃水の献上地黒川村は、越後国新潟県の北東部に位置し、磐梯(ばんだい)朝日国立公園飯豊連峰の県境に源を発する胎内川(たいないがわ)が村の中央を流れる景勝の地である。この地は昔、黒い川の流れる程、燃水が湧き出したことから「黒川」の地名がついたと伝えられている。
 錦織平蔵氏著作「燃ゆる水燃ゆる土献上地の研究」には、黒川臭水(くそうず)(原油)発見に関する口碑が多く集められている。45章、古老大平兵七翁談(黒川村黒川)の項には、

「昔近江新附近の川へ黒いものが流れ、百姓達はこれに稲を損められることを非常に苦しんでいました。或時村の江州寺へ一人の雲水が参りこれを見て『前の川の水を何故汲ませないか』と尋ねますと『汲むどころかこれを流すのに一苦労する』旨を答えました。雲水はカラカラと笑って『知らない者は困ったものだ、縄をこの臭水に浸けて焚けばよい橙になる』と教えました。早速試して見ると聞しに勝る重宝なものでありましたから段段つぼを掘って汲取る様になり、源へ源へと掘進み遂に塩谷まで達した」

との談話が紹介されており、古くから燈火に利用され、石油の採掘も始まっていた事がうかがえるのである。

 燃水が、我が国史書に記録されてより一三三二年の歳月を閲(けみ)する今日、我々の二〇世紀の文化を支える基幹エネルギーとして石油は絶対不可欠なものとなっている。その石油の歴史のなかで、天智七年のこの日は、まことに記念すべき一日であった。
 天智天皇を御祭神として近江朝廷旧跡に御鎮座する近江神宮においては、往昔の燃水献上の御儀を畏み奉り全国石油関係者多数の御参列の中に、この日『燃水祭』が斎行される。祭典中には、越国黒川村よりの燃水献上の儀が、一三〇〇年の往時のままに今日も厳修されている。
(吉田健一 「志賀」第252号 平成元年7月1日)

編集部注:近江神宮広報誌「志賀」の発行責任者である吉田健一宮司は、平成2年の記事で、「燃土とは天然アスファルトのことである」と記している。


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「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目

資料第壱号「アスファルト及びその應用」

資料第弐号「日本アスファルト物語」 (編集中)

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