「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2011年10月20日号(№68)

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2011年 神無月かんなづき 平成23年、昭和86年、大正100年、明治144年

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都市の屋上から、環境と未来を考える

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田島ルーフィングが秋葉原で屋上環境未来展。今日はトークショーと管理組合のための大規模修繕セミナー。
初日の7日、田島国雄社長が挨拶。
今回のコンベンションのテーマは、「都市の屋上から環境と日本の未来を考える」。屋上機能のさまざまな可能性と役割を提案したい。例年1日の講演会をおこなってきたが、今年は2日間にわたり、6つの講演会を用意している。会場の展示コーナーで、じっくり見て体験して頂きたい。>>つづきを読む

プロジェクト アシアス セミナー

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マンション改修工事に登場する生き物達
大規模修繕工事に仕掛けられた罠をどう見破るか
マンション改修設計管理を専門とする設計者集団・プロジェクトアシアス(鈴木哲夫代表・写真上)は9月29日中野サンプラザで、第7回アシアス研修セミナーを開催した。専門工事会社、管理会社、メーカーなど改修工事に携わる若手担当者53名が参加した。今回の講師はアシアスメンバーで㈱サポート代表の斉木和彦氏。>>つづきを読む

で、銀座8丁目のカプセルタワーに行ってみました。

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確かにカプセルタワー。
カプセルを交換すればメタボ建築であることは証明できますね。交換=新陳代謝(メタボリック)
1の目サイコロがたくさん積み重なっています。1階にあったはずのサンプルルームが見当たりません。たまたま1階に居た人に尋ねると「2~3日前に、どこかに持っていったね。美術館らしいよ」と言っていました。>>つづきを読む

防水用ル-フィングと佐野市立吉澤記念美術館

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防水の起源に関わる画の展示。
10月8日は特別講演 佐野と防水との縁
初めて一般公開される 小堀鞆音「燃土燃水献上図」
初めて一般公開されるこの画をもとに、今でも新潟県黒川村(現在胎内市)や滋賀県近江神宮で、毎年お祭が行われている、ということがマスコミに注目され、記者会見の後、毎日新聞、産経新聞、東京新聞が大きく取り上げました。それを見た、大手の老舗総合防水メーカー日新工業常務の相臺 志浩(そうだいゆきひろ)さんからこんな連絡をいただきました。
>>つづきを読む

世界建築会議

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著名建築家や技術者、研究者、学生など約1万人が、世界中から集まるUIA大会(世界建築会議)は、世界最大級の建築イベント。約1週間の大会では、講演やセミナー、プレゼンテーション、ワークショップ、展覧会、ツアーなど、大会テーマに基づく多彩なプログラムが開かれている。>>続きを読む

絵日記

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ルーフネットギャラリー 「聖書と防水」

世界最大のベストセラー「聖書」に防水の手段として瀝青(=アスファルト)出てくるのは3か所。
①ノアの方舟、②バベルの塔、③モーセをナイルに浮かべた籠。

いずれも旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」。
聖書(キリスト教)は世界各国で発行され、さまざまな版、訳があり、同じ国の中でも、時間の経過社会の変化によって、訳語は少しずつ変わる。何しろザビエルが日本にキリスト教を伝えたのは1549年だ。以来現在まで、膨大な種類の版が出版された。防水の該当部分は日本語では「瀝青」「アスファルト」、「タール」、「ピッチ」、「ヤニ」、「樹脂」などと訳されている。
旧約聖書はユダヤの聖典だから、ヘブライ語版をさがして、当たってみた。1990年8月10日初版発行。ミルトス・ヘブライ文化研究所編のヘブライ語対訳聖書。
その結果が、「ルーフネット」2010年10月2日の記事

要約すると

1.神は40日間の嵐によるノア洪水で、世界を水に沈めた。その時ノアが神に命じられて、方舟の内外側に塗ったのは「コフェル」でこの本では「タール」と訳されているが、「瀝青」と訳されている本が多い。
(創世記 6-1)

2.さあ天まで届く塔をつくろう、と言って人々は、石の代わりにレンガを用い、接着と防水の為に、漆喰の代わりに「ヘマル」を使った。これは「瀝青」と訳されている。
(創世記 11-3)

3.エジプト王によるユダヤの赤ん坊抹殺命令からモーセを守るため、モーセは籠に入れられ、ナイル川に流された。その時、籠(カゴ)の防水の為に「ヘマル」と「ザフェト」が塗られた。この本ではそれぞれ「アスファルト」と「ピッチ」と訳されている。
(出エジプト記 11-3)

詳細は上の記事「ルーフネット」2010年10月2日『聖書中の「瀝青」。ヘブライ語版ではこう表記』をご覧ください。ここでは防水材が聖書の中で重要な役割を果たす3つのシーン画いた絵画を紹介しましょう。

ノアの方舟

神はノアに言われた。

あなたはゴフェルの木の箱舟を作りなさい。箱舟には小部屋をいくつも造り、内側にも外側にも瀝青(アスファルト)を塗りなさい。
創世記6章 9節

創世記には舟のサイズも記載されている。その大きさは、平凡社世界大百科事典によると、『約15,000トンクラスの舟に等しいが、何ら航行する設備はなく、ただ浮揚に耐える一種の防水箱というべきものである』という。方舟の大きさに関して、旧約聖書『創世記』は「長さ300キュビト、幅50 キュビト、高さ30キュビト」という。1キュビトを約44.5cmで換算すると、およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる。

不詳
不詳

ドレの描いた銅版画
ドレの描いた銅版画「ノアの方舟」

ミニアチュール
建造中のノアの方舟を描いた15世紀フランスのミニアチュール。

モザイク
「洪水の中で舟から鳩を放つノア」13世紀中ごろ。ヴェネチア・サンマルコ大聖堂のモザイク。

レンブラント
レンブラント1660年ころ。シカゴ美術館。19.9×24.3㎝

ラファエロ
ラファエロのフレスコ画

シャガール

シャガール「40日たって、ノアは自分が造った方舟の窓を開け、鳩を放って水が引いたかどうか確かめようとした。」

不詳2
不詳

ミケランジェロ
ミケランジェロが描いた「ノアの洪水」。システィナ礼拝堂蔵

ボッス
ヒエロニムス・ボッス(オランダ・ボイマンス美術館蔵)1502年

マザーkk①
ルーフネット読者のマザーKKがI.ガンチェフが画いた「ノアの方舟」を摸写してくれました。

マザーkk②
ルーフネット読者のマザーKKによる「ノアの方舟」その2

※ ※ ※

ノアの洪水伝説に似た話は、古代中近東には多いそうだ。中でも有名なのは古代アッシリアの遺跡から発見された「ギルガメッシュ叙事詩」。この中で、神・ウトナピシュテムは瀝青で舟を防水するよう命じている。

古代アッシリアの叙事詩に登場するアスファルト防水と溶解釜

「1万ℓのアスファルトを溶かし、方舟に塗れ」
世界最古の叙事詩「ギルガメッシュ」に、旧約聖書のノアの洪水の原型が見られる。

粘土板

リルケが「人に衝撃を与える最高傑作」であると絶賛したギルガメッシュ叙事詩を刻んだ粘土板。
「私は3シャル(1シャルは3,600ℓ)の瀝青を溶炉に注ぎ、3シャルのアスファルトで方舟を張り巡らした。」

バベルの塔

かつて世界中に言葉はひとつしかなく、みな同じ言葉を話していた。東からやってきたあるグループが、シンアルの地に住み着いた。そして「レンガを焼こう」と話あった。石の代わりにレンガを、漆喰の代わりにアスファルトを用いて、「さあ天まで届く塔のある町をつくり有名になろう」と言った。

神は塔を見て「彼らは一つの民で、みな一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が理解できないようにしよう」と言った。そして彼らをシンアルの地から全地へ散らされたので、塔と町の建設はストップした。町はバベル(混乱)と呼ばれるようになった。神が言葉を混乱させ、人々を散らしたからである。
(旧約聖書 創世記11章 1~9節)

ブリューゲル
ブリューゲル「バベルの塔」1563 ウィーン美術史美術館

ドレ
ドレ(天に届くバベルの塔)19世紀初め

ブリューゲル②
P.ブリューゲル(バベルの塔)1564年。オランダ、ボイマンス・ファン・ブニンヘン美術館 (Museum Boijmans Van Beuningen)

モーセをナイルに浮かべた籠

エジプト王ファラオは全国民に命じた「生まれたヘブライ人の男の子は、一人残らずナイル川に放り込め。女の子はみな生かしておけ」。

レビ一族のある男が妻をめとり、女はかわいい男の子を産んだ。3ヶ月間隠しておいたが、もはや隠しきれず、パピルスの籠を用意して、アスファルトで防水し、その中に男の子モーセを入れ、ナイル河畔の葦の茂みに置いた。
(出エジプト記2章1~3節)

ドレ・モーセ
ギュスターフ・ドレ 聖書画集より

「モーセ川に流される」出エジプト記 第2章3
生後3カ月のモーセが入れられたパピルスの籠はアスファルトで防水されていた 。

ブッサン
プッサン「モーセを川に流す」1654、油彩、オックスフォード、アッシュモーリアン美術館

2011/10/12(水) 09:37:35|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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