「防水」側から見た中銀カプセルタワービル
「防水」側から見た中銀カプセルタワービル
30㎝の隙間から施工する方法
歴史的な建物が「漏水が原因で取り壊される!」。防水に関わるものとして見過ごしてよいのか?常識的には無理であっても、専門工事屋として、メーカーとして、研究者として、本当にできることはないのか?
ルーフネットはそんな思いで、中銀カプセルタワービルを取材してきました。
今回は保存活動の中心人物である前田達也さんの案内で、ウレタン防水材料メーカー研究開発部の古澤洋祐さんといっしょに、中銀カプセルを訪問しました。
以下、古澤さんのコメントです。
大学ではメタボリズムの代表例として、黒川先生の創造したコンセプトを学ぶだけであり、現状の問題を知ることはありませんでした。
未来の姿を含めてデザインでなければいけないのだと、再認識させられました。
雨漏りを止めるためには、コンセプト通り取り外して、新しいユニット(修理したユニット)を入れることがキレイな形だと思いますが、取り外さない応急処置としての防水は、30cmの隙間がネックになります。
ユニット同士の隙間で作業できる方法や、アスベストのある内装側からアプローチする方法を模索されていると思いますが、超速硬化ウレタンは一つの手段としてあり得ると思います。
建築防水に係る者として、黒川先生の一ファンとして関わることが出来たら幸いです。
2019/01/14(月) 00:53:35|歴史的建物を守る|