「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2011年 2月11日 号

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2011年 如月きさらぎ 平成23年、昭和86年、大正100年、明治144年

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KRK合成高分子ルーフィング工業会 新年会

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シート防水生産好調。昨年4-10月の生産量は前年比111%。
KRKの昨年4月-12月の生産量は前年同期比111%。厳しい経済環境の中にあって順調。と報告のあった後、田中享二先生より、乾杯の挨拶。この日田中先生は40年間の防水研究の概要について発表しました。…全文を読む

水路閣のひび割れに ツララ

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日本の近代化遺産・琵琶湖疏水水路閣の「つらら」。実に美しいですが、凍結融解によるひび割れの成長が心配ですね。

花街で文化・しきたりの動態保存

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お初の上七軒だより10
「お化け」します。よろしゅう おたのも~します~。
左千夫速報。上七軒の「お化け」に急遽追加参加があったそうです。2月の花街といえばおばけ。土曜日勝也ちゃんと市照ちゃんが案内を持ってきてくれました。今年は2組、勝也ちゃん・勝江ちゃんコンビと、尚そめちゃん・市照ちゃんコンビ。昨日、梅乃さんの舞妓さんがお化けをすると言う事で、ポスターを持って来てくれました。>>全文を読む

絵日記

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「燃ゆる土とは天然アスファルト」と明記

近江神宮「志賀」が語る「燃水祭」3

近江神宮「志賀」第264号

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天智天皇を祀る近江神宮にとって、「燃える土(瀝青・アスファルト)と燃える水(石油)を天智天皇に献上した」という日本書紀の記録は、極めて重要である。我が国文献中に見る、アスファルト・石油の初見であるこの記述にもとづき、近江神宮は毎年7月7日、燃水祭を斉行している。
毎月発行されていた近江神宮の広報誌である「志賀」の7月号には、例年燃水祭に関する記事が掲載される。

ルーフネット編集部では、近江神宮からいただいたこの資料のうち、数点を選び順次紹介します。3回目の今回は平成2年7月1日号の「志賀」です。表紙の写真は燃水祭祭典の様子。通常7月7日ですがこの年は7月5日になっています。翌、平成3年も7月5日になっています。

吉田健一宮司は、この号では黒川村村史に触れています。「燃える土」の表現は瀝青の他にも石炭、泥炭とゆれていますが、ここで「燃土=瀝青=天然アスファルト」と近江神宮の宮司が明記したことは、防水業界にとって貴重ですね。(日本防水の歴史研究会 Y.M.)

平成2年度 近江神宮 燃水祭

7月5日(木)午前11時斎行

 1320年を遡る天智天皇御即位の御年、「越の国」、今日の新潟県より近江大津京に献上された故事により近江神宮において例年斎行される「燃水祭」は、燃ゆる水、石油の祭典である。本年も「越の国」新潟県北蒲原郡黒川村より近江朝の往時のままに燃水献上の儀が厳粛にとり行なわれる。
 近江大津京に都が遷(うつ)された翌天智七年(六六八)は新都において天皇御即位の大典が執り行なわれた御年であった。その秋七月に、越(こし)の国より『燃ゆる土、燃ゆる水』の献上が近江朝廷にあった事が日本書紀に記されている。
 「燃ゆる土」とは天然アスファルト、「燃ゆる水」とは原油のことである。献上地である越の国は今日の新潟県北蒲原郡黒川村であった事がほぼ確証されている。ここに見られる「燃ゆる水」の記事が我が国文献における石油の初見である。
 中大兄皇子により断行される大化改新(六四五)以降、越の国は北陸道の主要地として朝廷の重んずるところとなってゆく。
 書記大化三年の条に『渟足柵(ぬたりのき)(渟足城)を造りて柵戸(きのへ)(城柵に居住する民戸)を置き給ふ。』と記される渟足郷は、和名抄によれば『越後国沼垂郡沼垂』とあり、今日の黒川村をふくむ地域である。
 黒川油田の沿革は、黒川村誌によると、

「油田地域は、櫛形山脈蔵王山塊丘陵地帯に広がっている。本油田はその発生において日本最古であるといわれている。〈天智天皇六六八年、越の国より燃水・燃土を献上する〉その後一八六〇年頃、その露頭から採取されたが、本格的開発は昭和十五年からである。」

黒川村誌によれば、越国黒川村より近江朝廷に献上された『燃ゆる水』が、本格的に開発され出すのが昭和十五年であると記録されている。
 奇しくも昭和十五年此の年は、一三〇〇年の往昔を偲んで、近江大津京旧跡の地に、天智天皇を御奉祀する近江神宮が、昭和天皇の御勅許を賜わり御創建される年に当る。まことに深い御神縁を感じて止まないのである。
 第二次大戦後、石油は石炭に変わり、世界の第一次エネルギーの主役に立った。ことに日本では徹底したエネルギー転換を行い、今日世界一石油依存率の高い国となっている。
 その様ななかに近江神宮では近江朝廷燃水献上の故事を畏み、燃ゆる水の祭典『燃水祭』を毎年七月に斎行、往時を偲び奉っている。同時にこれに先立つ日、越の国、今日の黒川村においても、その先人が石油と深くかかわって生活して来た貴重な文化遺産を後世に伝える為『黒川村燃水祭』が執り行われ、その祭典で採油された燃ゆる水(原油)を往時のままに近江神宮に奉送、献上されているのである。
 燃水祭当日は、今日の基幹エネルギーとなった文化の火『石油』の担い手である石油関係者の皆様御参集のもと厳修されている。
(吉田 健一 平成2年7月1日「志賀」第264号)

防水の歴史を探る「ルーフネット」は日本の世界の防水に関する記録の初見を求めて日本書紀や聖書などを調べています。(日本防水の歴史研究会)


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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