「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年1月1日 号(№78)

2012年1月1日 号(№78) 画像の説明

2012年 睦月むつき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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失われた街を復元

「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展関連企画42

失われた街 MOT で被災地復元
「建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”」展関連企画
1/500で再現される三陸の山と海、そこに育まれた日常の風景。全国の建築科学生によって実現された11の鎮魂の模型展が東京都現代美術館で開催されている。>>写真をみる

マンション外壁診断ロボ

スカイクライマー-2

ベランダにつかまりよじ登る外壁診断ロボット
株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)が、マンションのバルコニー部を垂直自走して各種作業が可能なロボット「スカイクライマー」を開発した。このロボットに外壁検査システムを搭載することにより、マンションの外壁面の検査が可能となる。>>つづきを読む

国交省がリフォーム・リニューアル工事受注高まとめ

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22年度下期受注高は4.1兆円(前年同期比9.3%増)
建築物リフォーム ・リニュ―アル調査報告
国土交通省総合政策局 建設統計室が平成23年11月29日、建設業者に対して行った元請としての建築物リフォーム・リニュ―アル工事の受注高の調査結果を公表した。>>つづきを読む

パピルスの花

パピルスの花-2

パピルスはカヤツリグサ科の多年生植物。モーセを救った籠の材料である、 これで編んだかごにアスファルトで防水した。この花を見ればカヤツリグサ科であることは良く分かる。
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日本石油百年史編纂室長(当時)から届いた宝船

宝船-2

日本石油創立90周年記念「燃土燃水献上図」による彫金煙草入れ
お知らせが遅れましたが、2011年11月15日の記事で紹介した元「日本石油創立百周年記念誌編纂室長」の生野 寛さんから宝船が届きました。>>つづきを読む

絵日記

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2011/11/22 第3回 日中韓防水シンポ その④ JWMA技術委員長中沢さんからの写真です
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2011/11/08 建築学会 第6回防水シンポジウム
2011/11/07 日本石油史も展示されています..11月13日まで
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「燃土燃水献上図」織物のこと

田島ルーフィングの応接間に飾られている「燃土燃水献上図」織物は元日石百年史編纂室長生野さんの証言で日本石油が創立70周年記念として社員に配ったものであることが判明した。

田島ルーフィング応接室の作品

新バーレックス工営㈱・丸山 功会長から田島ルーフィング㈱田島国雄社長に贈呈され、応接間に飾られている「燃土燃水献上図」のテキスタイル。

これは5年前に死去した、松本工業㈱の佐藤健二社長の妻とよ子さんが、防水業界の歴史に詳しい新バ―レックス工営の取締役会長に遺品として額装し贈呈したもの。

「主人の亡父が大切にしていたが、主人は気にも留めずシミだらけにした。主人が亡くなった後、そのことを思い出した。私が持っていても仕方無いので、もらってほしいと思い額装した」と言っていたそうだ。

丸山さんは、ルーフネットで小堀画伯の絵を見て同じ画柄であることから、入手経路を尋ねたところ、「義父が日本橋の方の会社からもらったらしい」とのことだった。これは中西瀝青㈱(現・㈱ジェイエック)のこととであろう。

「日本石油が30周年記念事業の一環として小堀鞆音画伯に日本書紀の天智天皇への瀝青献上の絵を依頼したということであるから、この織物も、日石の関係でつくられ、配られたのかもしれない。でも私は画のことも、織物のことも全く聞いたことが無い。ご存知の方がいたら、教えてほしい」と話していた。(注:こ額装された織物は、その年の年末田島国雄社長が新バーレックス工営を訪問した際、丸山さんから田島社長に贈呈された。)

詳しくは「燃土燃水献上図を探ねて」をご覧ください!

※ ※ ※

武田さん、生野さん

(写真右・生野さん。左はARK武田事務局長)

2011年11月14日桜木町の日石横浜ビルの倶楽部でお会いした時、生野さんは80歳。「日石100年史」は3万部印刷された。責任者の生野さんには、皮装丁の特別版が贈られたそうだ。


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生野さんからいただいた資料の中に、この織物もあった。「あれは、創立70周年記念として社員全員に配ったテーブルセンターでした」と、生野さんからそう教えていただいた。

日本石油創立百周年記念誌が発行されたのは昭和63年3月。当時社史編纂室長を務めた、生野 寛さんに逢うことができた。生野さんは、社内報「こうもり」に長年随筆を投稿していたことから、100年史の仕上げを任された。

生野さんを紹介してくれたのは、昭和30年日石入社のARK武田事務局長。刺繍作品の謎は生野さんの言葉で解けましたが、それにしても当時の日石の社員はほぼ5000人。「全員に配ったはず」、とのことだから燃土燃水献上図」の織物は5千枚存在したわけだ。

生野さんから送られてきた作品

縦30センチ、横45センチの刺繍作品。日本書記の記載にある「天智天皇に越の国から燃える土(瀝青)と燃水(石油)が献上された」という故事を描いた小堀画伯の「燃土燃水献上図」を忠実に再現している。

作品の裏面

裏面。刺繍ではなく織物の証だそうです。

織物拡大

織物、燃える土拡大

記者はこの部分を拡大して、刺繍だろうと素人判断をしてしまったのですが、単純に表から見て判断するのは難しいようです。

これを再現したいと思い銀座の呉服屋を数件回ってみました。用意した質問は「これは織ですか刺繍ですか?といくらで作れますか?」です。4軒回りましたが、結果は「主人がいないので解らない、判定するのは難しい」というものでした。
最後の店で、古くからいる番頭さんが「これは織です。再現はできなくはないが、はじめから型を起こすと、とんでもない値段になる。いい作品だから再現は難しいかもしれない。最初に作ったところで、紋紙があれば、良いが、なければまず無理」とのことでした。「1枚1万円程度で100枚ほど作れないか」という記者の目論見はあえなく崩れました。

田島ルーフィングの壁の「燃土燃水献上図」織物が、日石70周年記念のテーブルセンターとして、かなりの数作られたことは解りましたが、貴重なものであることには変わりません。


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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