「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年5月13日 号(№96)

2012年5月13日 号(№96) kagenn

2012年 皐月さつき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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防水工の労務単価 平成22年10月調査

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防水工の公共工事設計労務単価(H23年度)
東京都は18,100円。岩手県は12,400円。
農林水産省及び国土交通省が、平成22年10月に実施した公共工事労務費調査に基づき、平成23年度当初からの公共工事費積算に用いるための平成23年度公共工事設計労務単価を決定し、このほど発表した。>>つづきを読む

屋根の問題です。マリー アントワネッと水戸黄門の共通点は?

芝棟①-

「芝棟」とは茅葺屋根の棟仕舞の一種。茅葺屋根は軒から上に(棟)に向かって葺きあげていくが、どうしても葺き終わり、すなわち屋根の一番上=棟の部分が弱くなる。そこでこの部分に芝土をのせて、その重さで屋根を押さえると同時に棟からの雨漏りを防ぐ。>>つづきを読む

首都圏の地下鉄道の浸水防止対策協議会

葛生鉱山地下鉄道防水板-2

吉澤鉱山の地下鉄道写真の続編を紹介するにあたって、地下鉄道の浸水対策に関する資料を探していたらこんなものを見つけた。>>つづきを読む

絵日記

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中島路可教室「聖書の中の化学と生物」⑥

聖書の中には日本語で「葦」と訳される言葉が何ヵ所か出てくる。その中でも我々にとっては「アスファルトで防水されたパピルスの籠がモーセを救った」という話が重要だ。路可先生は、このパピルスは葦と訳されてはいるが、「ガマ」ではないかと考えている。王様の娘が水浴びする場所なら、葦では堅くて肌を傷つける。さらにあまり背が高くては水面に浮かぶモーセを見つけられない。葦ではなくガマの方がふさわしいのではないか…という話だ。そこで化学が専門の路可先生は、日本では因幡の白兎の傷を癒したことになっているガマの薬効成分を調べてみた。

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聖書の中の化学と生物より  「蒲(がま)」

兵士たちがイエスを「蒲」で叩いた? 薬効の他に、マットなどにも加工

鳥取大学名誉教授 中島路可

聖書の中に、はっきりと、この植物が出てくるわけではない。前回のアシ・ヨシの項で見たように、水辺の草が、どれこれと、はっきり区別されているわけではないので、アシ・ヨシに含めて紹介した方がよかったかも知れないが、枚数のこともあり、水草の一つとして「ガマ」についてのべる。

聖地の沼や池にたいてい「ガマ」が生えており、よく見られる植物である。また聖書の中の二、三箇所で「葦」とされているところがあるが、植物の性質、形、使われ方から、どうも「ガマ」の方がよいかも知れないという程度のことである。

「兵士たちは……イエスを引いて行き、……イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、「ユダヤ人の王、万歳」といって敬礼し始めた。また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ……。このようにしてイエスを侮辱した……」(マルコ伝15章16~20節)(同じ話しがマタイ伝27章27~31節にもある。また、ヨハネ伝では棒でたたく個所が、平手でたたいたとなっている。)

この個所の「葦」はただ葦の棒でたたくより、蒲の穂の所でたたく方がもっと感じが出るし、葦の棒では“むち打つ”といった感じがする。

もう一個所、「パピルスの籠を用意し、アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、ナイル河畔の葦の茂みの間においた。」(出エジプト記2章3節)、「王女は、葦の茂みの間に籠をみつけたので、仕え女をやって取って来させた」(同、58節)。

モーセは、この記事のようにエジプトのパロの娘に救われるのであるが、パロの娘が水浴した所は「葦」では多分茂りすぎて、背も高く、なかなか中に入ってゆくのがむつかしい。また葦の葉は硬く、皮膚を傷つけやすいことを考えると、もう少し背も低く、葉もやわらかなガマのほうが、水浴びをする場所としてはにつかわしいと思うのである。

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古事記の中の大国主命(おおくにぬしのみこと)と白兎の話を御存じでしょう。ワニザメに皮をはがれて赤裸になって泣いている白兎が、大国主命に助けられ、命(みこと)から言われたとおり、真水で身を洗い、がまのほわたにくるまっていると、たちまち、兎はもとの白兎になったという。

この物語には二つの問題点がある。

一つは、白兎というのは大陸からの渡来人で、山陰の海岸にたどりついたが、病気になって苦しんでいる所を、大国主命が助けたという説。勿論、この説に尾ひれがついて、白兎(渡来人)が日本の強い日ざしで日焼けをしたとか、またワニザメとは悪者の代名詞で、白兎の渡来人が岸についた所をワニザメ=無頼の徒に身ぐるみはがされたのだとか、いろいろと脚色された。

もう一つは「がまのほわた」をめぐる薬効についてである。

いろいろな民話、伝承、伝説に庶民の智慧がかくされており、因幡の白兎の神話はガマの薬効を示唆するものである。兎がくるまったとされる「がまのほわた」とは何なのか。

ガマの穂をうっかりとさわって、穂がくずれ、穂の綿毛がそこら中にひろがって困った経験はありませんか。因幡の白兎はこの綿毛にくるまったのだとか、あるいは蒲黄と呼ぶガマの花粉であるとする説など論争がある。

かつて鳥取大学に在職していた折、大学の横に広がる日本一広い、周囲16kmの池(湖山池、湖と呼ぶには水深が浅いので湖の資格がない)に群生するヒメガマを、白兎の故事にならって何か有効成分がないか調査したことがある。ガマの花粉、蒲黄は古くから民間薬としての薬効がある。因幡の白兎伝説は、この蒲黄を止血、傷薬として使ったと想像出来る。しかし、成分を調べた結果は、パルミチン酸のような脂肪酸。パラフィン類が殆んどであった。サントリーの研究グループもガマの花粉をしらべ、25kgの花粉から、わずか1.5mgのティファステロールという植物性ホルモンを見つけたのが、一寸変わったところ。

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ガマ属は一属約15種が知られているが、日本には、ガマ、コガマ、ヒメガマの3種類が分布している。カットで見られるように、ヒメガマとガマ、コガマは雄花(花粉)と雌花(蒲の穂)のつきかたが異なり、雄花を雌花の間に柄が露出していること、全体にヒメガマと呼ぶにふさわしく、ほっそりしている。ガマの葉はやわらかく編んで、マットなどに加工する。けっこう利用度の高い植物である。

聖書中の化学と生物(89)川口基督教会報1996年11月24日号より


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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