「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年4月29日 号(№94)

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2012年 卯月うづき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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自然保護団体「日本熊森協会」を支援する防水工事店

熊森①-2

「日本にも欧米並みの完全民間自然保護団体を育てよう!」と1997年、日本の森と動物を守るために森山まりこさん(現会長)は、大学生になっていた教え子たちと日本熊森協会を結成した。それから15年…>>つづきを読む

地下50メートルの鉱山鉄道 写真集2

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吉澤石灰 葛生鉱山地下鉄道 写真集その2
佐野市立吉澤記念美術館で行われた、小堀鞆音没後80年の話を吉澤慎太郎社長に取材した後、鉱山を案内していただいた。ルーフネットでは、その様子を数回に渡り、報告してきた。今回は反響の大きかった、地下鉄道の写真をさらに詳しく紹介する。
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聖書教会が販売するノアの方舟

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ノアの方舟キットを眺めて防水4000年の歴史を考える。
ルカ先生連載に寄せてアンコール
これを眺めながらノアの方舟の防水仕様を、じっくり検討してみましょう。>>つづきを読む

絵日記

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中島路可教室「聖書の中の化学と生物」④

浮かぶ家の屋根も壁も防水施工された

神はノアに言われた。
あなたはゴフェルの木の箱舟を作りなさい。箱舟には小部屋をいくつも造り、内側にも外側にも瀝青(アスファルト)を塗りなさい。(創世記6章9節)

ゴフェルとはどんな木?こんな木です。

糸杉のある小麦畑
糸杉のある小麦畑

月星夜
月星夜

糸杉と星月夜
糸杉と星月夜

いずれも有名な糸杉の画。 もちろんゴッホです。この糸杉が「ゴフェル」だそうです。
糸杉は地中海のシンボルといってよいほど各地に見られる。勿論イスラエルのどこにでも見られる
ゴフェルとは、神が方舟を造る材料としてノアに指定した素材である。

方舟の大きさに関して、旧約聖書『創世記』は「長さ300キュビト、幅50 キュビト、高さ30キュビト」という。1キュビトを約44.5cmで換算すると、およそ「長133.5m、幅22.2m、高13.3m」となる。

ノアの洪水は、紀元前3000年ころ起こったとされている。
洪水は40日間続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、方舟は現在のトルコの東側アララト山の上にとまった、という。

今回の読み物は中島路可先生の「聖書の中の科学と生物」より「糸杉」。

聖書の中の化学と生物より  「糸杉」

高貴、優性のシンボル、信仰の対象にも
腐りにくく、建材、船材、柩にも使用

鳥取大学名誉教授 中島 路可

いろいろな絵画の中に画かれているので、本物の糸杉は見たことがなくても、殆どの人が知っている。ゴッホの“麦畑と糸杉”(ロンドン・ナショナルギャラリー蔵)はことに有名である。天に向かって真直ぐに、少しねじれながらスリムな形を見せる。糸杉は地中海のシンボルといってよいほど各地に見られる。勿論イスラエルのどこにでも見られる。

友人が実生から育てたという糸杉の苗を庭に植えて、しばらく楽しんだが、雨の豊富な日本では条件が良すぎたのか、どんどん大きくなり、背は高く、横にも広がり、とても糸杉のスリムな形にはならないので、とうとう切ってしまった。せめて根本からでなく、もう少し上の方で切って、北山杉風の仕立てにすることも出来たのに、とくやまれる次第。

植物学的な糸杉の同定はさほどむつかしくないが、聖書の中の「糸杉」が糸杉かどうかはむつかしい。

神の命令でノアが建造した箱舟、創世記6章14節の「ゴフェルの木の箱舟を造りなさい」のゴフェルは糸杉ではないかというのである。新共同訳ではこの木が特定出来ないと考えたのかヘブライ語の音訳で移している。

 新共同訳      ゴフェル
 口語訳       いとすぎの木
 文語訳       松(の)木
 フランシスコ会訳  ゴーファ材
 新改訳       ゴーフェル
 関根訳(岩波)    ゴーフェル材

関根訳では針葉樹(樹木の種類不明との註がある)となっており、訳に問題があることがわかる。

糸杉の学名Cupressus sempervirens L.と記す。学名をつけるとき、その植物の故事、生育する土地、植物の特徴などにちなんで命名する。そして最後にラテン語化した命名者のイニシャルをつけて誰の命名であるかを明らかにしている。さて、このいとすぎ、地中海の東、キプロス島には多数生育し、高く伸びた樹木は高貴、優性のシンボルで、信仰の対象ともされる。キプロスの島名はいとすぎのSypris(L.)にちなんでいるといわれる(山下圭一郎、「シンボルの誕生」64頁、大修館。大槻虎男「聖書の植物」142頁、教文館他)。

しかし、逆にいとすぎがキプロスから由来していると考えられなくもないのだが?

キプロス島はまた銅の産地としても有名で、銅を示す言葉Copper(英)、Kupfer(独)、Cuivre(仏)はいずれもキプロスと関係がある。銅といとすぎはキプロスを通じて結ばれているようである。Cupressusの由来についてははっきりしないところがある。semper(いつも)virens(みどり)の前半は常に、いつもの意味で、後半は緑のことである。いつもみどりの(常緑)杉といった意味になる。L.は植物学者リンネによる命名であることを示している。

糸杉が建築材として用いられたことは
「レバノン杉が家の梁、糸杉が垂木(たるき)」(雅歌1章17節)
「神殿の内壁を……レバノン杉の板で仕上げ、神殿の床にも糸杉の板を張り詰めた」(列王記上6章15節)
「この大いなる神殿に糸杉材をはり付け」(歴代誌下3章5節)に記事から明らかである。
「セニルの桧でお前の外板を造り、レバノン杉で、帆柱を立てた。バシャンの樫の木で、櫂を造り、キティムの島々の糸杉に象牙をはめこみ甲板を造った」(エゼキエル書27章5~6節)は舟材としても使われたことを示している。

これらの糸杉はレバノンの森林から切り出され供給されたであろう。
「レバノン杉のみならず木材についても……レバノンから海に運ばせ……それをいかだに組んで海路あなたの指定する場所にとどけます」(列王記上5章22節)
「ティルスの王ビラムがソロモンの望み通りにレバノン杉と糸杉の材木や金を提供して呉れたので……」(同、9章11節)

これらの森林から切り出された木材の貿易によってソロモンは神殿や宮殿を建築することになる。
「わたしは命に満ちた糸杉。あなたは私によって実を結ぶ」(ホセア書14章9節)
「荒地に糸杉、樅、つげの木を共に茂らせる」(イザヤ書41章19節)
「茨に代わって糸杉が、おどろに代わってミルトスが生える」(同、55章13節)
ここでは糸杉は良きもののシンボルとしてとらえている。

糸杉の材は腐りにくく、ノアのように船材として使ったり、列王記上6章34節には折りたたみ式の扉が示されているが、その他家具や棺なども作られる。エジプトではミイラの柩もいとすぎで作られたという。

いとすぎは樹高15~30メートルに達し、常緑で、葉はこまかいスケールのようになっており、桧の葉に似る。木質は香があり、糸杉からとれる精油は香料、薬用にも用いられる。古代人はこの木から神像をつくっておがんだ。「……木で神を、自分のために偶像を造り、ひれふして拝み、祈って言う。「お救いください、あなたは私の神」と。(イザヤ書44章17節)

聖書中の化学と生物(96)川口基督教会報1999年4月25日号より

>>中島路可教室「聖書の中の化学と生物」はこちらから


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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