「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年5月6日 号(№95)

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2012年 皐月さつき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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アスファルトが露出する地質百選認定地で講演会

記念講演会-2

アスファルト考古学研究の最先端
5月12日に秋田県立博物館で5人の研究者の講演会
>>日本の地質百選「認定」3周年記念講演会について読む

防水の歴史 61年前の今日

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1951年の今日4月24日 桜木町事件。
京浜東北線桜木町駅構内で工事を行っていた電気工事作業員が誤ってスパナを落とし、架線が垂れ下がってしまっていた。進入してきた電車の先頭車のパンタグラフが絡まりショート。激しい火花とともに屋根に着火し、車両は木製の天井から炎上を始めた。>>つづきを読む

哲人フンデルト・ヴァッサーの屋上緑化

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世界に2つ。ヴァッサーデザインのごみ焼却施設
大阪市環境局舞洲工場には、焼却施設と粗大ごみの破砕設備が併設され、最新の公害防止施設の採用や余熱利用を行っている。
>>つづきを読む

シート防水出荷量前年比94%

古作敏男会長-2

ダイヤフォルテ防水工業会総会
菱晃プラスチック㈱が製造する塩ビシート防水の施工団体であるダイヤフォルテ防水工業会は平成23年度通常総会を開催した。>>つづきを読む

絵日記

新着ニュース

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2012/04/05 6月オープンに向けて工事すすむ東京駅
2012/04/03 今年の近江神宮「燃水祭」は7月5日
2012/04/02 日本石油70周年、90周年記念品も燃水祭で展示
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2012/03/27 日本の「防水」文化
2012/03/27 ~天智天皇の雨漏りの歌~で 近江神宮は「かるたの殿堂」

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中島路可教室「聖書の中の化学と生物」⑤

聖書に書かれた第4のアスファルト
「防水の歴史」はルーフネットの重要テーマです。その中で「聖書と防水三部作」は大きな柱。聖書の中でアスファルトが防水・接着・コーティング昨日を持ったプラスチックとして用いられる記述が3か所あります。創世記のノアの方舟とバベルの塔、出エジプト記のモーセを救ったカゴの三か所です。実はアスファルトが出てくるのがもう一か所あります。それは創世記14.10、ソドムとゴムラ「シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので…」という部分です。アスファルトとは言っても防水機能に着目した記述ではないのでルーフネットではこれまで除外していました。 しかし新潟県黒川村の燃える水の湧出や秋田県豊川の天然アスファルトの露出を詳しく解説している以上、聖書の中に表れる、死海地域の地層の裂け目から出てくるアスファルトに触れないわけには済みません。

死海

先日BS朝日が放送したBBC地球伝説という番組で「地球の裂け目・死海・アスファルト」のキーワードで興味深い放送がありました。番組の狙いは「私たちの足元、大地の下で働いている地質学的な力に着目し、地中海沿岸の歴史や文化を見直し、謎を解き明かしていく」というもの。ナビゲーターである地質学者のイアン・スチュアート博士が最初に紹介したのが聖書に書かれたソドムとゴムラ滅亡の謎。ヨルダンの死海付近の断層はアスファルトをもたらした。ソドムとゴムラの市民は、アスファルトを採取するために死海のほとりに住んだのではないかと仮説を立てる。地震と液状化現象、それに断層から噴き上げるメタンガスの炎が両都市を滅亡させたというのが彼の仮説です

聖書の中の化学と生物より  「死海」

ヨルダン川の水がここで濃縮 濃い塩分にも生物が…

中島路可

海水の塩分濃度は約3.4%で、世界の海水は殆んど一定であう。紅海がわずかに4%と少し高い。河川からの水の流入が少ないのと、乾燥地帯で海面からの水分の蒸散の激しいせいである。人間の血液の塩分濃度は0.9%で、生命が出現した頃の海の塩分濃度と同じで、「海(うみ)」は「生(う)み」に通じており、生命は海で発生したといわれる。さて、聖書にも、しばしば引用される死海は、塩分濃度3.5%にも達し、とても生物は住めそうにない。そこで人々はここを死の海と呼んだ。死海の名称はギリシャ人の旅行家パウサニアス(紀元180年)がPeriegesis5.7、4.5の中で命名し、この名称が定着する。旧約聖書の中では死海は表に示したように、いろいろのいい方で呼んでおり、よく知られているのに、新約聖書にはこの海に関する記述はない。

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遠藤周作氏は、死海は旧約の世界であり、ガリラヤ湖は新約の世界であるとのべている(W.E.パックス著、三浦、曽野訳“イエスの歩いた道”234頁、学研)が、イエスの活動した場所はエルサレム以北でガリラヤ湖を中心としており、死海周辺はイエスにとってなじみのうすい土地であったにちがいない。

死海の地理学的或は地質学的な特徴は、海面下400mの世界最低の場所にある塩湖で、長さ80km、巾17km、広さ1020㎢で、一番深い所は約400m(1979年測量)、その成因は西側のシナイ・プレートが南側に、東側のアラビヤ・プレートが北に移動したための「裂け目」であるといわれている。(村山盤、“奇跡の国イスラエル”、55頁、古今書院)

「シデムの谷、すなわち塩の海」(創・14・3)、「シデムの谷にはアスファルトの穴が多かったので……」(創・14・10)や「主は硫黄と火とを主の所すなわち天からソドムとゴモラの上に降らせて、これらの町と、すべての低地と、その町々のすべての住民と、その地に生えている物を、ことごとく滅ぼされた。ロトの妻はうしろを顧(かえり)みたので塩の柱となった。ソドムとゴモラの方、および低地の全面をながめると、その地の煙が、かまどの煙のようにたちのぼっていた」(創・19・24~28)の記事は、「裂け目」、地溝の地殻変動が活発で、火山による噴火や石油の高沸騰点分であるアスファルトが「裂け目」すなわち死海の周辺に見られることを意味している。現在でも死海南部西海岸に温泉の出ている場所は多い。

死海は生物も住まないと考えられ、死海と命名される程、環境は悪いのだが、面白いことにこんなところにも生物がいる。但し生物といってもバクテリアで好塩菌の一種である。Halo bacterium of the Dead Sea という。そういえば、そうだと憶いつく人もある筈であるが、温泉の熱い湯口の所に、とくに露店風呂だと緑色の藻がついていることがあるし、高好熱菌がいたりする。好きこのんでではないが、 ヌルヌルのアルカリ性の所ですら、好アルカリ性菌がいる。高濃度塩水、高温、高アルカリの条件は原始地球に想定されるものでありこれらの菌がどうやって生きているのか、どんな構造をしているかを調べることは、生物の進化の過程や地球上での生命の起源を知る上で重要な学問領域である。赤穂にあった塩田のまわりや、天然塩を入れたつぼや、袋、時には湿った塩そのものが何んとなく赤っぽいことに気付いている人もいる筈である。好塩菌が繁殖しているせいである。

死海は天然の濃縮装置で、ヨルダン川から流れる水はここで蒸発し、長年にわたって土壌からとけ出た塩類が死海にたまっている。原子力の研究に使われる重水も、長年にわたって濃縮のおこっている死海では重水の含有が高く、こういったものを利用するのにイスラエルでは他に見られない化学工業が稼働している。また、高濃度塩溶液の特性を生かしたヒートポンプや太陽熱利用ソーラポンドの研究も死海を中心に行われている。

死海の海水は地球化学的に非常に面白い水であった。御承知のように、死海へはガリラヤ湖の淡水がヨルダン川を経て流れている。イスラエルではこの水を農業や国土の緑化に用い、死海への水の流入が著しく減ってしまった。流入する表層水と、非常に高い濃度の水は殆んど混じる事なく、新しい水だけが蒸発していたのであるが、新しい水の供給の得られない死海は、表面からの水が蒸発して濃度が高くなり、1978~9年にかけて上層水と下層水の混合がおこり、5,600年の年令であった化石塩水は一ぺんに均一になってしまったのである。おしい人類の遺産が失われたのである。(鳥取大学教授)

聖書中の化学と生物(30)川口基督教会報1989年11月26日号より

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「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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