「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年9月16日 号(№113)

2012年9月16日 号(№113) 新月

2012年 長月ながつき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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防水メトロ 営団メトロは最近防水対策を熱心にPR

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トンネル内及び地下駅構内の浸水対策、津波対策
春先から東京メトロが駅や車中のスクリーンで頻繁にアニメ放送をしている。津波や大雨で大量の水が押し寄せた時、こうして防ぎます、というものだ。>>つづきを読む

31期全アロン防水組合総会

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新理事長に小川隆幸氏。記念講演は日大・湯浅 昇教授
アクリルゴム系外壁塗膜防水材「アロンコート・アロンウオール」の責任施工団体である、全アロン防水組合は8月31日、東京都港区元赤坂の明治記念館で、第31期通常総会と特別講演会を開催した。>>つづきを読む

「武相荘─秋」

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「武相荘─秋」 9月5日(水)~ 11月25日(日)「負けて勝つ~吉田茂~」に合わせて。
旧・白洲正子次郎邸。禅寺丸柿も色づき、茅葺き屋根の武相荘は秋の気配。>>つづきを読む

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燃える土と燃える水が初めて揃った燃水祭

平成24年近江神宮燃水祭(ROOF-NET編)

斉行日時:平成24年7月5日(木)11時~12時
場所:滋賀県大津市近江神宮本殿

平成24年7月5日、石油と防水の祖神天智天皇を祀る滋賀県大津市の近江神宮で平成24年近江宮燃水祭が斎行された。燃水祭とは、日本書紀の「越の国より燃える土(アスファルト)と燃える水(石油)を献上す」という記載を基に60年前から近江神宮が斉衡している歴史ある祭事である。これに石油業界が初めて参列したのが昭和53年。翌年からは「石油業界(燃える水)の起源にかかわる」重要な祭事として、石油元売り各社と近畿地区の石油商業組合が斎行に協力してきた。そして35年後の今年「燃える土」の関係者として防水業界から多数の参列があった。近江神宮や石油業界の方々から「「燃える土」と「燃える水」が初めて揃った燃水祭」と歓迎された。

今年の燃水祭の模様を3回に分けて掲載する。第1回目は近江神宮の公式記録と、越の国黒川燃水祭での燃える水採油と献上行列の様子。

本殿から参道をのぞむ
平成24年7月5日早朝。本殿から参道をのぞむ。

日本最初の石油の記録は、1340年をさかのぼる、天智天皇の御代のことでした。正月3日、新都大津宮において、御即位の式典を厳修せられた天智天皇7年(668年)の7月のことでした。

「越の国 燃ゆる土 燃ゆる水をたてまつる」

日本書紀はこう書き記しています。燃ゆる土『燃土』とは天然アスファルトのこととされ、燃ゆる水『燃水』とは石油のことです。『越の国』は、現在の新潟県。なかでも現在の胎内市(旧黒川村)であったといわれます。黒川村は、昔、川の流れが黒くなるほど燃水が湧き出したことから、「黒川」の地名がついたと伝えられています。

その7月、越の国より採掘された燃水と燃土が天智天皇の都に献上されたのでした。科学技術を駆使され国づくりを推進された改新政治を象徴する記事といえます。

毎年7月1日(24年は1日が日曜日のため2日)、新潟県胎内市黒川において燃水祭が行われ、その折採油された原油が、6日後の7日(7日が土日の場合は5日)、近江大津宮旧跡に鎮座する近江神宮燃水祭において、黒川からの使者により燃水献上の儀が、往時のままに厳修されています。さながら日本書紀の記述を再現するがごとくに。

地球温暖化問題がクローズアップされるなか、化石燃料のマイナス面が強調されることが多くなってきましたが、東日本大震災にともなう原子力発電所の事故以来脱原発への志向が高まり、さりとてただちに自然エネルギー中心に転換するのは現実的ではありません。現代文明を前提とする以上、当面は石油を中心とする化石燃料に頼らざるを得ません。むしろ従来にもまして重要となってきます。

全国石油・エネルギー業界・関連業界関係者多数のご参列の中、石油業界の代表者の手により、ランプに灯をともして献灯の儀を行い、現代文明の基盤である石油への感謝の誠を捧げます。

また本年ははじめて「燃ゆる土」(天然アスファルト)の関係者として、防水事業を行う大津市の株式会社メイコウの杉本社長様に日本書紀奉唱をご奉仕いただきました。新潟県胎内市黒川からの燃水奉献者は臭水(くそうず)遺跡保存会会長の布川様(黒川村元村長)にお越しいただきました。ルーフネット・森田様の尽力による燃土・燃水にかかわる各種資料の展示も会場を賑わわせました。

(近江神宮公式ホームページより)

黒川燃水祭

献上のために採油
大津京の朝帝に献上するため採油。天智天皇の時代と同じようにカグマで採油し、桶に絞り出す。

2012年7月1日新潟県胎内市「黒川燃水祭」で撮影。(写真提供:日本防水の歴史研究会)。カグマはシダの一種、今でも一部の黒川の人達は庭先に植えているそうだ。詳細は↓参照。
http://www.roof-net.jp/index.php?%E3%80%8C%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9B%B8%E7%B4%80%E3%81%A8%E7%80%9D%E9%9D%92%E3%80%8D

黒川燃える土と燃える水
近江宮目指して献上行列。

前の甕(かめ)の中が「燃える水(石油)」、後ろの葛籠(つづら)の中は「燃える土(アスファルト)」。(写真提供:日本防水の歴史研究会)

黒川街中行列
行列を見守る地元黒川の人たち。(撮影:森田喜晴)

この行列の形や装束の参考になったのが、明治の歴史画の父(帝室技芸員)・小堀鞆音が大正3年に日本石油㈱の依頼で画いた「燃土燃水献上図」。

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「燃土燃水献上図」。(JX日鉱日石エネルギー㈱所蔵)

この画は昨年2011年10月1日、小堀鞆音(こぼりともと)生誕の地である栃木県佐野市の佐野市立吉澤記念美術館で展示された。これは本邦初の一般公開で、田島ルーフィング㈱田島国雄社長、新バ―レックス工営㈱丸山功会長、ジェイエック㈱真瀬氏ほか防水と屋根のウェブサイトである「ルーフネット」、日本防水の歴史研究会など防水関係者の尽力とJX日鉱日石エネルギー㈱の協力により実現したもの。

http://www.roof-net.jp/index.php?%E7%87%83%E5%9C%9F%E7%87%83%E6%B0%B4%E7%8C%AE%E4%B8%8A%E5%9B%B3%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%AD%E3%81%A6参照。


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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