「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2012年8月24日 号(№110)

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2012年 葉月はづき 平成24年、昭和87年、大正101年、明治145年

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住宅紛争処理支援センターがコードレポート2012を公表

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住宅の不具合第一位は雨漏り
「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が住宅の不具合と紛争処理の状況をまとめ、「住宅相談と紛争処理の状況 CHORD REPORT 2012」として公表した。>>つづきを読む

「水と緑による地域の再生」に防水はどう係わってゆく?

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建築学会環境委員会がビオト-プや緑化でシンポ
2012年8月22日13:30~17:00
「自然循環型環境の設計水と緑による地域の再生」
一般社団法人日本建築学会環境工学委員会水環境運営委員会建築における自然循環系創出小委員会は、東京都港区芝の建築会館3階会議室で、シンポジウム「自然循環型環境の設計水と緑による地域の再生」を開催する。>>つづきをよむ

ジョサイア・コンドルの博物館

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東京国立博物館140周年特集陳列 ジョサイア・コンドルの博物
上野公園の東京国立博物館で会館140周年として、8月7日から、平成館企画展示室において、特集陳列「ジョサイア・コンドルの博物館」が開催されている。
2012年8月7日(火)~2012年9月23日(日)>>つづきを読む

絵日記

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新着ニュース

2012/08/23 橋梁の超寿命化施策で国交省がアンケートnew
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夏休みスペシャル ルーフネットギャラリーです

小堀鞆音(ともと)「燃土燃水献上図 ねんどねんすいけんじょうず」

小堀鞆音「燃土燃水献上図」
小堀鞆音「燃土燃水献上図」(一部)

日本における石油、アスファルトに関する最古の記録が日本書紀。その第27巻、668年(天智天皇7年7月)の記録に「越の国より燃える土と燃える水を献る」と書かれている。
>>ルーフネット109号 「なぜ「燃水祭」が「防水のお祭り」で、天智天皇は「防水の祖神」なのか?」をご参照ください。

大正3年、日本石油(株)(当時・現JX日鉱日石エネルギー㈱)は当時、日本画壇のリーダーの一人で日本の歴史画の父と呼ばれた小堀鞆音に自らの歴史画の制作を依頼した。完成した画が「燃土燃水献上図」。近年行方が分からなかったが、2011年、JX日鉱日石エネルギー㈱と防水関係者の尽力で発見され、同年10月1日~11月13日、小堀鞆音の生地である栃木県佐野市にある「佐野市立吉澤記念美術館」で本邦初の一般公開となった。
http://www.roof-net.jp/index.php?%E7%87%83%E5%9C%9F%E7%87%83%E6%B0%B4%E7%8C%AE%E4%B8%8A%E5%9B%B3%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%AD%E3%81%A6参照。

小堀鞆音図録

佐野市立吉澤記念美術館 小堀鞆音没後八十年記念展図録作品解説より

16 燃土燃水献上図  大正三年(1914)

JX 日鉱日石エネルギー株式会社所蔵
額装一面絹本着色69.9X100.8㎝。

日本書紀」(巻二十七、天智天皇七年)の記述「越国献燃土与燃水」に基づく画。越国(現新潟県)で産出した燃土(アスファルト)と燃水(石油)を献上する様子を描く。下図が東京藝術大学に所蔵され「大正三年博覧会出品画」との裏書があるが、東京大正博覧会へ美術部門への出品は確認されない。

当時の日本石油株式会社の依頼で、制作されたようで、以後石油業界では複製・印刷等で図像が浸透した。前田青邨による同主題の作や、本作からモチーフを引用した塚田秀鏡の作品(彫金)の存在も知られる。

また、昭和58年以降この絵を参考に、新潟県黒川村(現胎内市)から天智天皇を祭神とする近江神宮への「燃土燃水」の献上行列が毎年七月に実施され、同神宮の「燃水祭」の神事に供されている。

先行図像のないこの故事を描くにあたっては、故事とは時代が隔たるが「鳥獣戯画」「伴大納言絵巻」のような平安鎌倉期絵巻を参照したようだ。金砂子の大部分は後年の修理の際に施されたもの。

近代に入って重要性を増した石油業界の人々が自らの「歴史」の図像化を求めた、またこの鞆音画が典拠・参照されたことなど、歴史画と社会との関係性が興味深い作品。初公開(文献D6参照)。


編集注1:野市立吉澤記念美術館小堀鞆音没後八十年記念展図録(平成23年10月1日発行)、p62。
編集注2:文末にある「文献D6」とは、同図録p77、文献目録にある「ルーフネットhttp://www.roof-net.jp/」を指す。

2012/08/17(金)08:23:16|「日本書紀と瀝青」2012|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

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我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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