「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2014年5月15日 号(№195)

2014年5月15日 号(№195) 画像の説明

2014年 皐月さつき 平成26年、昭和89年、大正103年、明治147年

画像の説明画像の説明

建築物リフォーム・リニューアル調査報告

画像の説明

平成25年度上半期受注分
建築リフォーム受注高は5兆8,129億円。(前年同期比33.8%増)
国土交通省は、平成26年 4月30日、平成25年度上半期に受注された建築物リフォーム・リニューアル工事について調査結果を公表した。>>つづきを読む

自然から学ぶ建築構造デザインを募集

画像の説明

2014年度日本建築学会技術部門設計競技
自然物の優れた力学的特性を取り入れた新たな構造デザイン
日本建築学会 構造委員会が、自然から学ぶ構造デザインを募集している。締め切りは5月26日。最優秀賞1点は賞状および副賞50万円。自然から学ぶのは、屋根屋が最も得意とするところだ。>>つづきを読む

「施工と管理」4月号は表紙も連載も博物館です

画像の説明

今月は表紙も東京国立博物館表慶館です。
>>つづきを読む

絵日記

新着ニュース

2014/05/09 流舟face 11new
2014/05/08 石巻日記new
2014/05/08 第4回子どものまち・いえワークショップ提案コンペnew
2014/05/07 防水博士の博士論文 その⑮new
2014/05/06 クールルーフガイドブックnew
2014/05/05 故 須山清紀氏 お別れの会new
2014/05/04 建築物リフォーム・リニューアル調査報告
2014/05/02 屋根で壁で床。石ノ森萬画館 と鯉のぼり
2014/05/01 RN face 9
2014/04/30 自然から学ぶ建築構造デザインを募集
2014/04/29 「施工と管理」4月号は表紙も連載も博物館です
2014/04/29 絵日記・大宮七条上ル
2014/04/28 yanenikki 名古屋城の瓦模様
2014/04/25 ダイヤフォルテ工業会総会
2014/04/21 プロジェクトアシアス第11回マンション改修研修セミナー
2014/04/22 米国の防水100年史・125年史
2014/04/20 「新国立競技場、何が問題か」出版記念パーティー
2014/04/19 霞が関の思いだし桜
2014/04/18 ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館展示プランなどでプレビュー・トーク
2014/04/17 日大湯浅研などが京都の伝統技術研修
2014/04/16 流舟face 8 はなたれ
2014/04/13 国宝名古屋城の金のシャチ
2014/04/08 防水関係者にとって「近江神宮燃水祭」とは何か?
2014/04/13 yanenikki 花と屋根 名古屋城
2014/04/06 輿石教授が中国浙江工業大学で講演
2014/04/05 yanenikki 花と屋根 ヤネと桜
2014/04/04 建設分野における外国人材の活用に係る緊急措置
2014/04/02 はなと屋根 やねと桜
2014/04/01 「中古戸建て住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」
2014/03/31 東京都が「東京ソーラー屋根台帳」を公開&
2014/03/30 満開の桜の前で62mのパークペインティング
2014/03/30 「施工と管理」 銅屋根クロニクル -12-
2014/03/26 鋼板製屋根・外壁の設計・施工・保全の手引き発行
2014/03/25 大阪で第2回講演会&
2014/03/25 竹中育英会建築研究助成 1件50万円
2014/03/24 yanenikki北野の梅
2014/03/22 流舟face 7 伏し目がちな窓
2014/03/21 輿石直幸研究室の2013年度活動報告
2014/03/20 国家機関の建築物等の保全の現況
2014/03/17 流舟 face 4
2014/03/14 流舟 face 3
2014/03/14 「施工と管理」 銅屋根クロニクル -11-
2014/03/13 審査員と応募者の「真剣勝負」 水コンペの40年。
2014/03/11 内藤廣のアタマの中をノゾク
2014/03/10 「まかない」のような屋根

 :
以前の更新情報はこちらをクリック!

防水博士の博士論文 その⑮

防水の博士たち⑯
加藤正守博士の学位論文

加藤博士表紙P5010154

波多野一郎博士の学位論文から始まったシリーズ「防水の博士たち」はルーフネットトップページの最下段より、特集ページ>防水の博士たち、と進むとご覧いただけます。http://www.roof-net.jp/index.php?%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%9F%E3%81%A1
初期のメンブレン防水研究をリードした博士たちの論文を、一通り紹介したところで、前回、最も若い防水博士千葉工業大学助教 石原 沙織 博士(工学)の学位論文の学位論文を紹介しました(2013.12.9)。このあたりで、シーリング防水の分野に目を向けてみます。
シーリング防水初の防水博士は 加藤正守博士です。

我が国のシーリング材の歴史は1952(昭和27年)年、エービーシー商会によって米国から油性コーキング材「バルカテックス」が輸入されたのが始まりです。1954年には大型物件(東急文化会館、神奈川県立図書館音楽堂など)での使用が始まりました。現在の弾性シーリング材が登場するのは1967年(昭和42年)の霞が関ビルに用いられた2成分形ポリサルファイドと1成分形シリコーンまで待たねばなりません。
超高層ビル時代のさきがけである京王プラザホテルの竣工は昭和46年。加藤氏の論文が書かれたのはこんな時代です。

加藤正守博士の学位論文「建築用シーリング材の性能と設計指針に関する研究」

タイトル:建築用シーリング材の性能と設計指針に関する研究
学位の種類:工学博士
授与大学名:東京大学
授与年月日:昭和48年3月22日

(図をクリックすると拡大します)

序論p1

序論1

論文の序論はこう始まっています。
「建築生産の工業化に伴い、カーテンウォール工法やプレハブ工法は益々発展し、これら工法に使用されるシーリング材の重要性は増大し、その需要は、昭和46年度実績で15000トン(油性、弾性シーリング材)以上に達し、今後も急激なる成長が見込まれている。」

その言葉通り、シーリング材の需要は急増し、最新の統計では2013年度の建築用シーリング材の生産量は各基材の合計で8万7千キロリットルに達しています。これはトン数換算で約11万3千トンとなります。昭和46年の数字に関して日本シーリング材工業会の広報委員長に確認したところ、当時は建築用以外の、土木、鉄道、航空機、管工事、なども含んでおり、建築用に限れば昭和46年の数字は7,500キロリットル、トン換算で約9,800トンとなるそうです。

序論p2

序論2

「本研究の目的は、建築用シーリング材の実用的性能及び耐久性等について明らかにし、またこれらの性能を的確に評価するための試験方法を提案し、性能判定基準の基礎資料を確立するためのものであり、またジョイントムーブメントの実態を明らかにし、シーラント設計のための指針を確立することにある。建築用シーリング材の実用的性能及び耐久性等が明確になり、その設計指針が確立されるならば、適切な工事とあいまって、事故は激減し、シーリング工事の発展に寄与するとともにシーリング材の開発及び改良の方向を示唆するものと考える。」

目次

目次①の前

目次①

目次2

目次3

目次4

総括

総括1大

総括2大

謝辞

「本研究に当たりご指導を賜った千葉大学教授波多野一郎博士、昭和39年度文部省内地留学研究員として直接ご指導を賜るとともに論文の取纏めにご指示を頂いた東京大学教授西忠雄博士の両先生に深く感謝の意を表します。」

2014/05/07(水) 20:47:50|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

  • 主な収録項目

特集ページ


本サイトの内容の無断転載、および無断利用を禁じます。

powered by Quick Homepage Maker 4.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional