「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2013年12月17日 号(№175)

2013年12月17日 号(№175) 画像の説明

2013年 師走しわす 平成25年、昭和88年、大正102年、明治146年

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WEB 版 防水用語辞典 開設

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日本防水材料連合会(JWMA)が、12月1日より

日本防水材料連合会(JWMA)は公式ウェブサイトの中で、「JWMA防水用語辞典」を作成、12月1日、運用を開始した。>>つづきを読む

日中韓協力の意義

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日本の実情に合う国際規格制定に力
日本シーリング材工業会 杉山氏が防水シンポで発言
「欧米中心ではグローバルとは言えない。アジアの実情を反映してこそ真のグローバルであり、日中韓3国の防水業界が協力して発言力を高め、使えるISOを作ろう。そのためにこの日中韓防水シンポによる信頼・協力関係は心強い」。>>つづきを読む

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防水博士の博士論文 その⑭

防水の博士たち⑮
石原沙織博士の学位論文

論文背表紙

シリーズ「防水の博士たち」はルーフネットトップページの最下段より、特集ページ>防水の博士たち、と進むとご覧いただけます。http://www.roof-net.jp/index.php?%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%9F%E3%81%A1

第1回目は波多野一郎先生の博士論文。2回目は小池迪夫先生、第3回目はアスファルトではありませんでしたが、東工大の防水研究の系譜という意味から、田中享ニ先生でした。4回目は最大手防水メーカーの2代目社長田島栄一氏の論文でした。この3論文がアスファルト防水に関する初期の博士論文です。

初期の防水研究をリードした博士たちの論文を、一通り紹介したところで、今回は最も若い防水博士の学位論文です。

千葉工業大学助教 石原 沙織 博士(工学)の学位論文。

石原 沙織(いしはら さおり)
タイトル: 根系の肥大生長を対象とした 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討

石原沙織先生

石原 沙織 博士(工学)
Saori Ishihara, Assistant Professor, Dr. Eng.
<研究経歴>
2002年 東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 修士課程入学
2004年 東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 修士課程修了

修士論文テーマ : 緑化屋根の雨水排水遅延効果

2008年 東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 博士課程入学
2011年 東京工業大学総合理工学研究科環境理工学創造専攻 博士課程修了
学位 博士(工学) 取得

博士論文テーマ : 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討
2011年 東京工業大学応用セラミックス研究所建築物理研究センター 研究員
2012年 千葉工業大学工学部建築都市環境学科 助教

<所属学会> 
日本建築学会、日本建築仕上学会、日本緑化工学会、日本コンクリート工学会

<委員会>
平成25年4月~ 日本建築学会関東支部材料施工専門研究委員会 委員
平成25年4月~ 日本建築学会関東支部材料施工専門研究委員会 材料教育WG 委員
平成25年4月~ 日本建築学会材料施工委員会 動暴露によるシーリング材の耐久性能評価WG委員
平成25年4月~ 日本建築学会材料施工委員会 防水層の通気工法における脱気WG 委員
平成25年5月~ 日本建築仕上学会 評議員
平成25年7月~ 日本建築学会建築教育基本構想小委員会 材料・施工教育基本構想WG 委員
平成25年9月~ 日本建築仕上学会「FINEX」編集委員会 委員

タイトル:根系の肥大生長を対象とした 屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討

学位の種類:工学博士
授与大学:東京工業大学
授与年月日:平成22年度

表紙

本論文は「根系の肥大成長を対象とした屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法の検討」と題し、木本類植物と草本類植物の地下茎を対象とした模擬根及び模擬地下茎を作製し、模擬根及び模擬地下茎を用いた屋上緑化に用いられる各種部材の耐根性評価手法について検討を行うことを目的とした研究であり、全6章からなっている。
研究の背景・目的は次の通り(第1章序論より)

(図をクリックすると拡大します)

研究の背景

背景1

背景2

近年では、屋上緑化、壁面緑化、人工地盤上の緑化など、建造物に接して植物を利用する事例が数多く見られるようになってきた。しかし、植栽域周辺に用いられる部材は、植物からの損傷を受けないものである必要がある。特に植物の根はこれら部材に対して外力として作用し、例えば、縁石や歩道ブロックの損傷、あるいは石組壁の損傷、あるいは、耐根シートジョイント部への根の侵入などを生じさせる。これらの不具合を回避するためには、植栽域周辺に用いられる部材の根に対する抵抗性、すなわち耐根性を、あらかじめ調べる必要がある。
その方法として、実際の植物を用いて耐根性を評価する方法がある。特に屋上緑化用メンブレン防水工法については、JASS8T401 に「屋上緑化用メンブレン防水工法の耐根性試験方法 (案)」として規定されているがあるが、試験が大掛かりになるため、簡便、確実に耐根性を評価できる方法が望まれていた。
  

研究の目的

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部材の耐根性を、短期間に簡便に確実に評価する方法として、本研究では根の挙動を機械的な力に置換した耐根性評価試験方法を提案することを目的としている。
まず実際の根の挙動、すなわち肥大生長に伴い発生する力 (以後、肥大力)及び根の直径の拡大量を調べる必要がある。それらを測定する装置を作製し、木本植物として、街路樹や緑地、屋上緑化でも用いられるサクラ類の―種ソメイヨシノ、草本植物として、和風の屋上緑化などでしばしば用いられるクマザサを用いて、それぞれの根の挙動を把握する。次にそれらの挙動を墓に根の肥大生長を再現する模擬根及び模擬地下茎を作製し、それらを用いた耐根性評価試験方法の検討を行う。模擬根の耐根性評価試験への適用例として、屋上緑化歩行面及び屋上緑化で用いられる見切り材を例に、模擬地下茎の耐根性評価試験への適用例として、シート防水ジョイント部を例に、それぞれ試験を行い、模擬根を用いた耐根性評価試験の有用性について検討する。
なお、実際に耐根性評価を行ぅには、評価基準を定める必要があるが、そのためには更に多くの植物の根の肥大力を測定する必要があると考えられる。そのため、本研究では、
耐根性評価方法の提案までを研究の範囲とし、評価基準の設定は範囲外としている。

目次

目次1

目次2

目次3

謝 辞

謝辞

本論文は、筆者が東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士課程の学生として、田中研究室に在籍した3年間をかけて行った研究をまとめたものです。

本研究を進めるにあたり、終始懇切なる御指導、御助言を賜りました恩師、田中享二先生 (東京工業大学教授)に心から深く感謝申し上げます。修士1年次から今日に至るまで、研究者・教育者としての基本姿勢など多くのことを教えて下さいました。心より深く御礼申し上げます。 また、本論文の審査をして頂きました林静雄先生 (東京工業大学教授)、梅干野晃先生 (東京工業大学教授)、三上貴正先生 (東京工業大学准教授)、横山裕先生 (東京工業大学准教授)に深く感謝申し上げます。

その他、宮内博之先生 (韓国・忠南大学校助教授 元東京工業大学助教)、河島公夫氏(東京エ業大学応用セラミックス研究所研究支援員)、石井元氏 (元東京工業大学応用セラミックス研究所実験工場)、小屋畑洋平氏 (東京工業大学精密工作技術センター)、 清水―郎氏 ((財)建材試験センター)、幹事 橘大介氏 (清水建設技術研究所)らに謝辞を述べている。

2013/12/09(月) 09:22:42|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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