「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2013年7月8日 号(№153)

2013年7月8日 号(№153) 新月

2013年 文月月ふみづき 平成25年、昭和88年、大正102年、明治146年

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茅葺屋根修繕 世田谷で「下げ葺」工事中

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次太夫堀公園民家園 旧安藤家 母屋で始まる
7月20日には茅葺ワークショップも
東京・世田谷区の指定有形文化財「旧安藤家」母屋で、「下げ葺」という工法で茅葺屋根の補修工事がはじまった。>>つづきを読む

第18回R&R建築再生展7月3日からビッグサイトで開催

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「マンション・ビルのストック再生技術」テーマに
7月3日~5日 展示とセミナー
R&R建築再生展は、建築の再生に関する企業・団体の保有する技術・工法・製品を一堂に会し、情報収集・交換などを通じて業界の交流とビジネスチャンスを提供することを目的とする展示会。>>つづきを読む

国産石油が主流だった時代があった。越の国で「燃える水」をくみ取る。

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日本書紀の記述を再現する石油と防水のお祭り
ポスターとリリースが届きました
7月1日、午前10時半、新潟県胎内市のシンクルトン石油記念館で「黒川燃水祭」が開催される。主催は「越の国黒川臭水遺跡保存会」。
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絵日記

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防水博士の博士論文 その⑥

防水の博士たち⑦
早稲田大学・吉田享二教授(故)

吉田享ニ 防水層写真
60年前の建築学会会長が撮影した屋上防水層劣化の写真

シリーズ「防水の博士たち」では防水がテーマではない学位論文であっても、防水に深くかかわった方、また本人の意識とはかかわりなく防水業界に対して強い影響力を持った方々の博士論文も掲載対象としています。

今回は吉田享ニ氏。 建築材料学を専門とする吉田享ニ氏の学位論文は「建築物の耐久性に関する研究」です。直接防水をテーマとしたものではありませんが、第3篇「建築物に及ぼす材料容積変化の影響」の中で、「アスファルト並にルーフィング」「防水押へ」の項を設けており、屋上防水層を切断して実験を行った結果を記しています。

防水研究の先駆者である波多野一郎の博士論文は先に紹介しましたが(http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%81%AE%E5%8D%9A%E5%A3%AB%E3%81%9F%E3%81%A1&word=%E5%90%89%E7%94%B0%E4%BA%AB%E4%BA%8C#j33e390c)、
その中で波多野氏は吉田氏について次のように書いています。

JISA6001(1950)「アスハルトフェルト・アスハルトルーフィングおよび砂付きルーフィング」が制定されて品質の向上に寄与した。この規格は吉田享二教授を委員長とする建築用アスハルト類似品専門委員会が審議を行ったものであるが、規格案作成のための資料の調査を吉田教授より筆者が個人的に依頼され、いくつかの資料を提出した。

また鳥取環境大学 浅川 滋男 教授によると

吉田享二氏は明治20年(1887)に兵庫県但馬生まれ。明治45年(1912)東京帝国大学工学部建築学科卒業。同時に早稲田大学建築学科講師。助教授を経て大正5年(1916)教授。専門は「建築材料学」であったが、大正14年(1925)から「都市計画」の講義を担当するようになる。東大や京大などに先駆け、大正11年から早稲田では「都市計画」の講義が開設された。当初、内務省官僚の笠原敏郎が講義を担当していたが、翌年におこった関東大震災の後、笠原は復興局へ異動したため、吉田享二が受け継いだ。

とあります。
詳細はhttp://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-962.htmlをご覧ください。

建築家としての代表的作品は「日本民藝館本館」(登録文化財/昭和11年[1936])、竣工東京工業試験所(1922)、小野田セメント本社(1917-26)、第一菅原ビル(1934)などです。

早稲田大学・吉田享二教授(故)と防水研究

2表紙
論文は3篇からなっています。建築物に及ぼす①凍害・②摩耗衝破・③材料容積変化の影響。

タイトル:「建築物ノ耐久性ニ関スル研究」
授与大学:早稲田大学
授与年月日:昭和7年7月13日。工学博士

前書き

前書き

序論は、

「近代科学を基礎として造られる現代の建築は、計測上単に其の表現する形態に止まらず、其の材料・構造・施工並に保守に関して、詳細部分に至る迄、学術的研究と実地経験とを併せ考察するの必要がある」

という書き出しで始まります。81年前に示されたのこの指摘は、現在の建築にそのままあてはまります。

前書き2

前書き2

本研究に際し、佐藤功一博士、内藤多仲博士のとられたる直接、間接の厚意と指導とを感謝す。

実験に際し、終始援助の労をとれる元木秀一君、高木暢太郎君、及び加藤清作君を初め、其他実験室内、田中助手初め学生諸氏の、時に徹宵実験等あり、茲に深く謝さねばならぬ。

目次

第3篇 目次1

目次2

「アスファルト並にルーフィング」1

吉田氏は、

「アスファルトに80時間連続して水銀灯に依り紫外線を与へたるも認むべき変化を見なかった」として、劣化要因としては、「紫外線よりもむしろ温度変化の方が大である」

としている。

なお吉田享ニ氏については、「ルーフネット」2010/07/04「吉田享二の防水談義~60年前の建築学会会長がこれほど防水を重視していたとは…。
http://www.roof-net.jp/index.php?cmd=read&page=60%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%AE%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%81%8C%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%BB%E3%81%A9%E9%98%B2%E6%B0%B4%E3%82%92%E9%87%8D%E8%A6%96%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%AF%E2%80%A6%E3%80%82&word=%E5%90%89%E7%94%B0%E4%BA%AB%E4%BA%8C
をご覧ください。

2013/06/29(土) 12:00:00|ARCHIVES|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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