「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2013年8月7日 号(№157)

2013年8月7日 号(№157) 新月

2013年 葉月はづき 平成25年、昭和88年、大正102年、明治146年

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東京駅の屋根工事

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NHK TV「美の壺」で屋根工事をたっぷり放映
東京駅の銅板とスレートとルーフィング
7月28日夜、NHK TV番組「美の壺」で東京駅の美しさが、たっぷりと放映されていました。 もちろん銅板屋根や、震災で話題になった雄勝の天然スレートも。>>つづきを読む

建築学会防水シンポの歴史(シーリング中心に)

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防水の技術的課題をディスカッション
2001年から田中運営委員長(当時)が開催。日シ工がテーマと検討内容をまとめた
防水に何が求められ、その課題に々取り組んできたか。建築学会防水シンポジウムのテーマで、その流れを大掴みできる。日本シーリング材工業会広報委員会の地道な情報収集と継続的な取材は、防水業界の歴史を記録する上で大きな役割を果たしている。>>つづきを読む

絵日記

新着ニュース

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2013/04/29 防水博士の博士論文 その②

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「施工と管理」 銅屋根クロニクル -5-

(一社)日本金属屋根協会機関誌「施工と管理」7月号の銅屋根クロニクル
5回目は御茶ノ水のクラゲ 

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一般社団法人 日本金属屋根協会の機関誌「施工と管理」に今年2月号から、「銅屋根クロニクル」として銅版屋根の記事を連載させていただいています。7月号はニコライ堂です。

銅屋根クロニクル 5 日本ハリストス正教会教団復活大聖堂(東京)

施工と管理」2013年7・8月号より

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ドーマーとの取り合いはレースのフリンジのようだ。金属でできているとは思えないような、繊細なイメージに「まるでクラゲのよう」という人がいる

関東大震災で大きな被害を受けた後、一部構成の変更と修復を経て現在の形になった。1962年6月21日、国の重要文化財に指定され、1992年から大規模な修復の取り組みがなされ、準備の期間を入れるとおよそ9年が費やされて、現在の壮麗な姿となった。とはいっても銅板屋根は関東大震災の修理の後はほとんどそのまま、というから大した仕事だ。

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東京都千代田区神田駿河台のニコライ堂「ニコライ堂」は通称。日本に正教会の教えをもたらしたロシア人修道司祭(のち大主教)聖ニコライにちなむ。正式名称は「日本ハリストス正教会教団復活大聖堂」で、イイスス・ハリストス(イエス・キリスト)の復活を記憶する大聖堂である。

明治24年(1891) 建築。煉瓦及び石造、建築面積813.4㎡、一階建、銅板葺 1棟。

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この角度から見ると、地上から直線部分はよく見えない直線が目に入る。端正な球体となだらかな裾野。キリリとした切妻。カットされた隅のラインがアクセントを添える。「銅版屋根が建物の主役だ」と言いたくなる。

※ ※ ※

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ニコライ堂の建築面積は約800平方メートル、緑青を纏(まと)った高さ35メートルのドーム屋根が特徴。日本初、かつ最大級の本格的なビザンティン様式の教会建築といわれる。1891年に竣工し、駿河台の高台に位置したため御茶ノ水界隈の景観に重要な位置を占めてきた。

日本の重要文化財のほとんどが木造で、石造の重要文化財のうちでは東京復活大聖堂が一番古い。この後はじまる石造文化財修復の最初となった。

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絡み合った根のような瓦棒が雨水を樋に導く。

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機能とデザインが見事に一致化した樋。

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機能とデザインが高度に一体化した樋(とい)と堂々とした鮟鱇(あんこう)。この存在感はもう彫刻作品だ。

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セクシーな塔頂部。瓦棒の間隔は、頂付近は狭く、下にゆくほど広くなる。完成イメージを描きながら、一枚一枚の溝板を叩きながらふきあげてゆく。

見事な技だが、手練れ(てだれ)の職人にとっては、特別なことではない。難しいのは、チームワークとバランスだ。この作業を、もし「一人でやれ」と言われれば、技術を持った職人は少なからずいる。だから時間はかかるが難しいことではないという。しかし現実には工期があり、レベルの揃った職人を揃え、全体を見ながら管理して完成させなくてはならない。そのコントロールが難しいのだそうだ。

(一社)日本金属屋根協会機関誌「施工と管理」7月号より。施工と管理に載せきれなかった写真を追加している場合があります。

2013/07/29(月) 23:59:59|屋根|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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