「今の防水業界がこれでいいのか」「いい仕事をすること、社会的貢献をすることと、防水工事で利益をあげることは両立すべきだ」と考えるあなたに!

2016年9月23日 号(№312)

2016年9月23日 号(№312) kagenn

2016年 長月ながつき 平成28年、昭和91年、大正105年、明治149年

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新理事長の初仕事。

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オードブルはカツオのたたき。
藁焼きに挑戦する内藤光雄新理事長
9月6日、全アロン防水組合総会で新理事長に選ばれた内藤さん(丸星工業)。>>つづきを読む

銅クロ「No.21~No.25」をJMRAホームページに掲載

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北海道旧本庁舎(No,21)から福岡市赤煉瓦文化館(№25)まで
(一社)日本金属屋根協会のウェブサイトで公開
同協会は8月29日、機関誌「施工と管理で連載中の写真ルポ「銅屋根クロニクル」のうち、第21回から25回までの5編に関してホームページ上にウェブ版を掲載した。>>つづきを読む

省エネ改修工事に最大5千万円の補助金 

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「既存建築物省エネ化推進事業」の提案募集
国交省が平成28年度分(第2回)9月5日から受け付け
国交省は9月5日、建物全体で15%以上のエネルギー削減効果が見込まれる改修工事を実施する場合、最大5000万円の支援を行うことを発表した。申請受け付けは10月6日まで。>>つづきを読む

絵日記

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「近江神宮燃水祭」記念冊子 公式配布

「燃水祭」はいつ、どうして始まったのか。
近江神宮が2016年燃水祭参列者に、記念誌を公式配布

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近江神宮は去る7月7日に燃水祭を斎行、石油関係者約85名、防水関係者18名が参列した。直会の席で、燃水祭を担当する大木権宮司から、燃水祭の成り立ちをまとめた小冊子「近江神宮燃水祭」とDVDが参加しに配布された。

佐藤宮司
挨拶する佐藤宮司

芝野桂太郎氏
発行者の芝野桂太郎氏(滋賀県石油商業組合理事長)

直会会場
直会会場。入口には毎年、燃水祭や燃える土、燃える水に関する資料が展示される。

冊子中身

B5版カラ― 22ページ。DVD別添。
発行:全国石油商業組合近畿支部
発行人:芝野桂太郎 (近江神宮燃水祭代表世話人)
協力:ARK(アスファルトルーフィング工業会)
監修:近江神宮
企画・編集:森田喜晴(ルーフネット)
写真提供:北野天満宮宝物館、清水三年坂美術館、JWHA日本防水の歴史研究会

以下は、燃える土関係者(防水関係者)向けの冊子に、編集者が添付した添え書きである。

「近江神宮燃水祭」

人類と石油との係わりは、アスファルトというプラスチックを接着・防水・コーティング材として利用したことに始まります(日本石油創立100周年記念誌より)。その記録は旧約聖書創世記にノアの方舟やバベルの塔の話として、また古代アッシリアのギルガメッシュ叙事詩に記されています。

一方アスファルトと石油に関する日本最古の記録は日本書紀にあります。天智天皇七年(668年)七月の条に「越の国、燃える土と燃える水とを献(たてまつ)る」と書かれています。燃える土とは天然アスファルト、燃える水とは石油です。その記述をもとに、1300年の時空を超え、越の国・新潟と近江を結び、再現したのが「燃水祭」です。

防水と深い繋がりのある天智天皇を祀る滋賀県大津市の近江神宮では、昭和48年より「燃水祭」を斎行しています。この小冊子は、それがいつ、どうして始まったのかを調べ、纏めたものです。

本冊子には、北野天満宮所蔵の重要文化財日本書紀に書かれた防水の起源に係わる(アスファルトの)記述(P17 )、100年前当時の日本石油が人間国宝に描かせた石油とアスファルトの画(表紙、P8)、その画をモチーフに精密な作品を創り、世界を驚かせた人間国宝の彫金作家の作品(P16)など、特別に許可を得て掲載しています。

日本書紀の記述は668年ですが、縄文時代に遡ればアスファルトは鏃(やじり)の接着、土器の補修、コーティングに使用され、破片が出土しています。BC3000年頃の話として描かれた旧約聖書には防水の話が3編も登場します。日本でも更に前からアスファルトが使用されていました。

防水は重要な役割を果たしながら注目される仕事ではありません。しかし少し調べてみれば、その材料が我が国で最も重要な日本書紀に書かれ、人間国宝の手により絵画や工芸の藝術作品になり、オペレッタまで作られています。

現代につながる積層工法による近代防水の発祥は1905年とされています。日本書紀に書かれた時代との間には大きな隔たりがありますが、断絶していたわけではありません。今でも新潟や秋田の一部では石油やアスファルトが露提・湧出し、近くに住む人たちは近年まで防水や防食に活用していました。江戸時代、土瀝青(どれきせい・天然アスファルト)は純度を高め万代石として販売され、明治期早々には浄水場の防水に大量に使用されています。

2013年、燃える水=石油業界の人たちと、燃える土=防水関係者が、防水と極めてかかわりの深い天智天皇を介して初めて近江神宮で出会い、協同作業としてこのほど、小冊子が出来上がりました。

建物を守る「防水」という営みに携る私達にとって、「燃える土」は単にアスファルト防水にとって日本史における初出にとどまりません。「燃える土」は防水という機能を象徴し、「燃える水」は全ての防水材料の素材とも言えます。
石油業界の人達は自らの生業の起源にかかわる神事として昭和51年より「燃水祭」に参列してきました。我々防水業界は平成23年、初めて「燃える土」関係者として参列し、翌年より大きな役割を果たすようになりました。そして石油業界の人達から「これでやっと日本書紀が記す通り燃える土と燃える水が揃った」と歓迎されました。この冊子の表紙はまさにその象徴、甕(かめ)の中は燃水、唐櫃(からびつ)の中は燃土です。

発行人である芝野桂太郎氏が巻末で挨拶されているとおり、この冊子を通じて若い世代の方々にも燃水祭と燃える土、燃える水のことを知っていただきたい。基幹エネルギーにかかわる業界に、また雨露を防ぐという最も重要な生活のインフラ整備にかかわる業界に身を置くものとして、多くの責務を負うとともに、遠く古を思い、燃える土と燃える水の祖神に業界守護の願いをささげたいと思います。

2016年7月7日
「近江神宮燃水祭」編集担当 森田喜晴

燃水祭に関しては近江神宮公式ホームページhttp://oumijingu.org/トップのバナー「日本書紀と瀝青」をご参照ください。

2016/09/10(土) 23:59:52|「日本書紀と瀝青」2016|


「BOUSUIデジタルアーカイブ」防水歴史図書館

我が国の防水の歴史を考察する上でどうしても欠かすことのできない文献が何冊かあります。
防水歴史図書館(BOUSUIデジタルアーカイブ)では、そんな文献を1冊ずつ選び、本が書かれた当時の様子、おもな内容、その本のどこが「すごい」のか、現在生きる人たちにとって、どんな価値があるのか、それぞれの資料を担当するキュレーターが、時には執筆関係者への取材を交えて、分かりやすく解説します。

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